”気ままな…ホルン道楽”

ホルンの音程を考える (第7章 序論2)

第7章 序論2…チューニングメーターは閉じておく

はじめに断っておきますが…
私の場合、チューニングメーターは普段は全く使いません。
…とは言っても時に必要性を感じることがあります。だから…ないと不便。
その稀な用途が、すなわち活用法なわけですけど。

今回は、稀な活用法の説明に…先立ち、
まずは「せっかく持っているのに普段は使わない」その理由についてのお話です

さて、
チューニングメーターを購入したばかりの頃…大学生だったと思います。
結構大きくずっしりと重たかった。
そのあと自動的に音程を感知できるタイプに進化した。
いずれも…購入直後は目新しく、
どの程度の感度で吹いた音に反応するのかが面白くてあれこれやってみた。
例えば、徐々にわざと音程を上ずらせてみたり、下ずらせたり。
で、どのくらい針が振れたか…。フォルテ、ピアノでは何セントくらい音程がぶれるのかとか。
でもね、今ほど素早くは針も動かず、知見は得られませんでした。
操作の不慣れで未熟でしたから…

でも機器の感度は日進月歩です。特にアプリは凄いです。
波形とか倍音の割合とかも…音の測定はいろいろと多機能です。
中でもチューニングメーターは近年のは超高感度で感心します。
使い慣れない初心者でも簡単操作で即座に音に反応します。


だからこそ、気づいたことがあります。
吹き出して、楽器が温まってきただけでも、
ちょっと唇の緊張感を変えただけでも音程はたちまち変わるのでした。
もちろん微小な変化ではありますが、、表示されると気になるものです。
人の心理ですかね。
いずれにしても、ちょっとしたことでも、
そう気持ちひとつで音程は、いい意味でも揺らぎます。これが自然です。


メーターを見て中心にアジァストさせて、
正しい平均律の音程でさらうことに意味はないと。
無味乾燥な音を目指すなら別ですけどね。音程は結果なのです。
そんなことに気づいたのでした。

音程も生きている人が奏でるわけですから、要は音程は前音からの幅(ひらき)です。
そのとき時で微妙に変わります。
上からさがるとき、下から上がるとき、表現する音楽に合わせて刻々と変わって当然です。
奏者のコンディションも影響してしかりです。
機械音、パソコンの音源ではないのです。

ですから…歌いもせず、チューニングメーターに向かって、アジァストさせて音を鳴らしても…
無意味な練習としか思えない。いや、無意味どころか…
耳を傾けているつもりでも、視覚的な情報をあてにしてしまうおそれが…
こうなったら、まぁ…人それぞれですけど、少なくとも私には有害ですね。

だから、チューニングメーターは普段は使わない主義なのです。


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