第7章…チューニングメーターの活用法 (その1)
具体的な活用法…の説明に入る前に、まずはチューニングメーターについての話です。まずはお手持ちのチューニングメーターの基準音を設定します。おおかた…442Hz(ヘルツ)でしょうか。まずはこれを設定確認します。
すでに第4章でも触れましたけど…音の正体は空気の振動。そして音の高さは、この波の長短、すなわち波長で決まりました。波長が短いほど音程は高くなります。そして、この波の数を数え、1秒間の波長の数、すなわち振動する回数を音の振動数といいました。振動数の単位はHz(ヘルツ)です。音叉の440Hzは1秒間に440回振動する音波なわけです。
ですが、チューニングメーターなどで、音程の高め低めを示すのには周波数尺度 (Hz) はほとんど使われません。最初の基準ピッチを合わせるときくらいです。
なぜならオクターヴは指数関数的であるため、ヘルツでは感覚的にわかりにくいのです。440Hz「ラ」の1オクターブ上の「ラ」は880Hz…となるわけですから。
ところが、数学とはすごいもので…
これを対数的な尺度 (セント) にすると、オクターヴは等間隔になるのです。
めんどうな説明は端折って…結論だけ言うと、、、
平均律のオクターブの半音の幅を100等分したのが、1セントです。
つまり100セント=半音の幅となります。
まぁ、1セントといった微小な違いは聴いても分かりにくいので、仮に10セントずつ変化させた音を調律してピアノの鍵盤として追加した場合をイメージすると…
もちろん架空のピアノです。
普通のピアノ鍵盤では隣の音が半音であるシとド、もしくはミとファの間には黒鍵はありません、が…この間に薄っぺらな…10セントずつ音程を高くした…黒鍵を9つこしらえて、挿入することになります。
…えっ、かえって分かりにくいって?
ならば…もっと簡潔に言うと、
音程が「50セント高い」ということと「半音の半分ほど高い」とは、同じことを意味するわけです。
私の愛用するチューニングメーターでは
「-20 〜 0 〜 +20」くらいの表示です。
A=442に合わせてありますが、調律を平均律、純正律などで設定できる優れものです。
…と言っても、iPad mini用にインストールしたアプリケーションです。
今日ではパソコンやスマートフォン用のチューニングメーターの無料アプリケーションはたくさんありますから、ご存知のない方は是非一度お試しになると面白いかと思います
チューニングメーターアプリを立ち上げたら、手っ取り早くできるのは、自分の声です。
適当な一定の音程で…「あ〜〜〜」とか言います。
すると…すぐにその音程を察知して、…たとえば、ドの声をたまたま出した場合は…「C」で針は+20…を指した…としましょう。
Cは実音のド。その音から20セント高めの音程である。。これが測定した音の情報というわけです。針が真ん中の0にくれば正しいピッチということです。
高めか低めか…
つまり、今出している(声や楽器の)音を(計測して)数値化して音程を視覚的にタイムリーに確認することができるわけです。
まだチューニングメーターなんぞ使ったことなど…という方は、お試しあれ。
カラオケの練習には、ちょっとシビアでしょうけどね。(^^;;
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