「ホルンの音程を考える」の第8章からは、実践的な内容です。
そこで、タイトルも見出しに合わせました。
この方が、後から検索しやすいと思いましたので…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/5d/c0dce5ac69690b4519094dd0eb4f2267.jpg)
第8章
オーケストラ演奏前のチューニング
オーケストラでは、必ず演奏の前にチューニングがあります。
オーボエが442ヘルツのA(アー)の音を提示して、
これにコンサートマスターが合わせ、それから楽団員がつづきます。
まぁ、セレモニーみたいにも見えますが、
弦楽器はこれで開放弦の音程が決まってしまうわけですから、チューニングは、とても重要です。
調律が不十分なギターをポロんと弾いたことがあれば理解しやすいでしょう。
ところが…です。
金管楽器…とりわけホルンにとっては、演奏前のチューニングは、、
もちろんあった方がいいですけど…
なくても…音程に関しては、さほど困りません。
むしろ、チューニング音の響き方。。
そう、ホールでの弦や木管、金管楽器との音の融合。。
そう。ホルンの響きを確認することに注意が注がれます。
まぁ、音程は吹き方次第で半音くらいは自在になるので、
一番楽に、まぁ自然体で吹いたときにピタッとくるあたりに、
主チューニング管の長さを調整しておけば良いわけで、
必要以上に神経質になる必要はないのです。
私の場合は、チューニング時は気持ち低めに合わせます。
演奏に入るとテンションが上がりピッチもチューニング時より、
少し高くなるのを見越してのことです。
演奏が始まったら、聴覚の感度が自然と高まりますから、
あとは自分の耳を信じることです。