床板の幅と対比させれば、いかに小さく可愛らしい楽器であるかわかると思います。
ほんと、おもちゃみたいです。
でもこれでちゃんと音が出るのですよ。
マウスピースは、ふつうのホルンと同じサイズ。
違うのは、音域が狭く低音が出ません。
普通のホルンは4オクターブの音域ですが、その半分くらいです。
それと若干指使いが違います。普段あまり使わない3の指(薬指)を多用します。
実は購入してから半年近くになりますが、楽器が小さすぎて扱いにくく長時間吹けませんでした。
それで、いろいろと試行錯誤を繰り返しました。持ち方を変えてみたり、厚手の手袋を重ねたりと…。
最近、ダメ元で、古い(使わなくなった)ネクタイを一本使って当て物(クッション)を作りました。
もち、自分で裁縫ですょ…っといってもネクタイを折りたたんで周りを縫い付けるだけですが…。
ネクタイの先っぽは、左小指のガードにするので、縫わずにヒラヒラと残しておきます。
衣替えで衣類の整理をしていたとき、
古いネクタイをみて、捨てるのはもったいない、愛着もあるし…。と思っていたら、閃いたわけです。
「ネクタイのあてがうもの」ですので、「ネクアテ」とネーミングしてみました。
このネクアテを楽器にあてがって吹いてみると、指まわりがスムーズに行くのです。驚きです。
これなら、早いパッセージも難なくこなせます。1時間くらい平気で吹けます。
早く、Horn仲間に教えてあげたい気分になりました。
針仕事は20数年ぶりくらいでしょうか。まぁ、でもまつり縫いですからなんとかなりました。
予備もつくろうと、結局3つ作りました。
でも自分の手によく馴染むのは1つだけでした。
ネクタイの布地、厚み、そして折り返しの微妙な違いから同じものはできませんね。
そこがよいところなのでしょう。
まぁ、ピッコロホルンなど知らない方がほとんどでしょうから、
ネクアテの話など、どうでもよい話題だとは思います。
でもこんな、些細なものが演奏のしやすさを左右してしまうんですよ。
これって他のことにも共通ですよね。ちょっとした工夫こだわりが違いを生むわけです。
ピッコロホルンでは、(音程を変える)左指の動きはとても重要なのですが、
ネクアテがないと、左手の握りが(小さすぎて)不安定でした。
すると、ベルの中にある右手の位置も定まりません。
結局、無理な姿勢になり、いい音も出せず、
疲れてしまい、長い時間吹くことができなかったというわけです。
でも、ネクアテをつければ、モーツァルトのホルンコンチェルトだって吹けちゃいますよ。
恐るべし「ネクアテ」ですね。
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