予告編の話の続きは、後回し。
いきなり、<lesson 編>で、我流の練習方法を説明します。
なお、誤ったやり方で「唇を壊してしまってはいけません」ので、
最後まで、熟読して、かつ慎重に試してみてください。
万が一、唇に違和感を覚えたら中止してくださいね。
責任は負えませんので…。
まぁ、私は10年以上、この吹き方でトレーニングしていますが問題はありませんけどね。(^o^)
とはいっても、すべての方で適している方法かは不明ですので、ご自身で判断してください。
それでは、前置きはこれくらいにして本題にはいります。
<lesson 編>
(これから練習開始を想定してください)楽器(ホルン)をケースから出します。
通常ですと、多くの方は口慣らしとばかり、
マウスピースだけで「ブー」とか「ビー」とかやると思うのですが…。
これは、私には無意味というか、「悪いこと」と思い込んでいるのでマウスピースだけでは吹きません。
替わりに、直接、ホルンのマウスパイプに唇の中央部を軽く当てて吹きます。
「ノンマウスピース奏法」とでも呼びましょうか。
これを毎回練習前のウォーミングアップとしてやります。
時間にしてせいぜい2~3分です。それくらいでやめます。
その後は、マウスピースを着けて普通に吹き始めます。
ノンマウスピース奏法のこつは、マウスピースがなくても、あるような感覚で、変に力まず楽器に息を吹きみます。
最初は、音は出なくても良いと思います。
F管の開放で中音域の「ミ」とか「ソ」あたりが出やすいと思いますので、その音を出すつもりで息を吹き込みましょう。
つまり、あたかも普通にマウスピースをつけて吹いているような唇の形を維持するのです。(厳密にはアンブシュアは当然ちがうと思いますけどね)
さらに唇(中央付近)があたかも木管楽器のリードみたいになる感覚もつかみたいですね。
マウスパイプをくわえてはいないけど、唇のちょっと内側を震わせるわけですから、くわえるかくわえないか微妙なあたりですね。
でも、決して押し付けてはいけません。
重ねて書きますが、長時間の練習は控えてください。
特に最初の頃は短時間でやめること、その時間中で音を出しているイメージをつかむこと。
そして、継続することです。
序論で登場したホルン吹きの彼(この後も登場しますが)の言葉を借りると、
このトレーニングによって「アパチュアが安定する」のだそうです。
真偽の程は不明ですが、吹奏に必要な筋肉も鍛えられるような気がするのは確かです。
いずれにしても、なんでこんなトレーニングで効果が出たかは次回に説明(推察)しますが、
このトレーニングが超高音を吹くために編み出したものではなく、
この「ノンマウスピース奏法」で10年以上ウォーミングアップした結果、
通常のマウスピースをつけた吹奏で、最低音のF(F管のペダルトーン)から、
上はハイFの更にオクターブ上のスーパーハイF(カスミッシモですけど)まで出るようになりました。
振り返ると「ノンマウスピース奏法」で吹きはじめたころは、中音域のドミソあたりしか出ませんでしたよ。
今ではノンマウスピース奏法で吹いても、基音のF(ド)のオクターブ下(ド)から、
上はハイF(調子がよいときですね、通常はC(上のソ)くらいかな)は、出ます。
概ね、こんなところですね。
では、最後に序論の続きです。
トップ吹きの彼は、マウスパイプに唇を当てて、
(ちょっと顔面は緊張で引きつった感じ、ちょっと力が入りすぎでしたけど…)
それでも、、(蚊の鳴くような(中音域のC)小さな音でしたが…「ソ」を、しっかり聴かせてくれました。
そして「音が出るまで一週間くらいかかったことと、いまだにソの音しか出せないこと」
眼をみると、こんなんでいいの?という感じ答えてくれました。
(私は、内心すごいと思いましたよ。努力家ですね!)
そのあと、吹いて見せました。
「はじめはそれでいいですよ、吹いているうちにだんだん音域が広がっていきますよ」と、付け加えました。
(lesson編で、一つ書き忘れました。音色についてです。
ノンマウスピース奏法で吹くと、音量はもちろん非常に小さいのですが、音質はちゃんとホルンの音がします。(当たり前ですけどね))
そんなことをステージの袖でやっていたもんで、他のホルンメンバーが興味津々で集まり、みんなで真似をします。
でも、誰も音を出せた人はいませんでした。
そして、ホルン娘たちから、「わぁ、すご~い」の連呼!
この時ばかりは、ちょっといい気分でしたね。 (やはり、ただのおじさんだったようです!)
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
追記
ようやく、続編を書き始めました。
よろしければ、こちらからどうぞ!
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