第29章 インド洋沿岸都市探検

・クルシマ海賊のことは気になるが、エスピノサを倒した以上　インド洋のシェア固めもしなくては。
　いっそ、マリアを東アジアに送ろうかとも思ったが、海戦経験の無い彼女に討伐隊を指揮させるのも酷（こく）かと思い　現状追認だ。

（6年目　ユキヒサ25歳　ユリアン23歳　マヌエル45歳　フリオ71歳！）
1月1日　ホルムズ　唐辛子流行！
　　8日　バスラ　　唐辛子流行！
・ギルドで　「コーヒーの木」6700　と「ムガル帝国の地図」1000購入
　中国にいるヤキチなる男を連れてくることを請け負う。

・出港所では　休業中の航海士を雇った。
　イアン・ドゥーコフ　26歳　南の海で満点の星を見るのが夢だと言う男。
　ユキヒサと双璧を成す美形の剣豪。航海士として腕もなかなかだ。
　ちなみに　セシリアによると西洋式星占いでは　イアンは牡羊座なのだそうだ。
　東洋では　生まれ年に動物を割り振るが、西洋では　生まれ月に生き物をあてはめるらしい。

　　9日　マスカット
　　29日　ソコトラ　契約金？　商業投資200x40　402ｘ59　独占契約　（麻織物566→1560　蜂蜜749→1420）
・投資している途中で月が変わると　一口あたりの投資額も変わる。
・投資により　何も無かった街に　魚肉とヤシ油が出現

2月10日　アデン　契約金1895　軍事投資1767ｘ８　唐辛子流行！
（魚肉　マスカット産③275→1101　ソコトラ産⑤240→918）

3月4日　「血塗られたシャムシール」を発見してアデンに再入港。

・航海中　船員達がリンに泣きついたらしい。
　なんでも　セシリアは厨房でいつも歌いながら大なべをかきまわし、
　フリオは医務室で「ガハハ　ええ気分じゃ！」と笑いながら　瓶を上げ下げしている。
　これではまるで　毒でも盛られそうだと訴えられたのだと。

　たしかに　スペイン語のわかる船員は少ないから　意味不明の呪文を始終唱えられている気がするのもわからぬでもないが、あんなかわいい魔女がいるものか！

　「お前がそう言って『抜刀術を披露するだろう』と言ってやったら、船員達は口をつぐんだぞ。
　ユキヒサも　お前の腕のすごさは『拙者以上。鍔（つば）音だけでマストが折れる』と援護してくれたしな」と言ってリンが笑った。

　あいつも全く人が悪くなったものだ！

　一応　リンが　イファとユリアンを使って、スペイン語の歌の説明やら　西洋式スープの作り方を船員達に教えたらしい。
　また　爺さんが飲みすぎないよう、ユキヒサが　話し相手を務めてくれることになった。

　　　　　　
　　　　　画像　：幕府からアメリカに向かう使節団を乗せたボーハタン号
　　　　　　　　
　　　　　　　「幕末・明治・大正 回顧八十年史」（東洋文化協會）より
　　　　　　　　ウィキペディアからの孫引き

　　　　　　当時　アメリカの船は、防水性のあるタールを塗りつけていたため
　　　　　　外見が真っ黒。
　　　　　　それゆえ　「黒舟」と呼ばれたそうです。