一陽来復~近藤聡彦のファゴットブログ~

ニューヨーク帰りのファゴット奏者が綴る下関音楽日記

昭和から時を越えて

2020年10月18日 | 日常
楽譜の山を漁って探し物をしていたら、
珍しくも懐かしい物を発掘

ちょっと大きめな、クッション入り封筒。
書かれた郵便番号は3桁で昭和感漂う。
そして「Band Journal」の印。
高校生の頃、バンドジャーナルを毎号買っていて、
プレゼント企画に応募してもらった物

中身はヨーロッパの著名なファゴット奏者、
ミラン・トゥルコビッチ氏の直筆サイン!
じっくりご覧あれ

僕が手書きした偽物じゃない証拠に(笑)、
同封されていた編集部からのお手紙。
そうか~「音楽を求めて」っていうコーナーだったな。
手書き原稿のコピーが用意してあったんだろうなあ。
これまた昭和な感じ
クリックすると大きくなります。
バンドジャーナル誌は、
来日演奏家のインタビューを毎号載せていて、
必ずサイン色紙のプレゼントがあったなあ。
今もやってるのかな?
この時も確か当選者は3名だったはず。

高校生の頃から、時は少し経ったけど、
トゥルコビッチ氏は今なお憧れの演奏家の一人だなぁ
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トリオで遊ぶ

2020年09月12日 | 日常
Y中ファゴットTさんが、先輩のC高ファゴットAさんと、
2人で連れ立って遊びに来たので、
ファゴット吹き3人揃えば、
ワイセンボーンのトリオやるしかあるまい

今回は2人に上のパートを任せて、
僕は3番パートで下から支える方に

こういうのって、ブラスやオケの合奏の中で吹くのとは、
役割が全然違うから、勉強になるし面白いよね
こんなに延々とメロディーを吹いたり、
ベースラインじゃない内声部を吹くのって、
合奏のファゴットの役目じゃ、なかなか無いからなあ

うちでソーシャルディスタンスの2メートル確保しつつ、
ファゴットアンサンブルしようと思ったら、3人が限度か~
また続きやろうね
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「身体と音楽との調和」

2020年05月31日 | 日常
下関チェンバーアンサンブルで一緒に演奏している、
ヴァイオリニストの志村寿一君。
彼が弦楽器専門誌「サラサーテ」に連載しているコラムが、
まとまって一冊の本になり、今朝アマゾンから到着。
これはめでたい

まだ拾い読みしただけですが、
ニューヨークの日本居酒屋で、お酒を酌み交わしながら、
彼が語っていたことが、いろいろ書いてあって、
しかしそれが活字になると、こんなに説得力が出るんだなと(笑)。

一応弦楽器奏者向けの体裁だけど、他の楽器の人にも、
考えるヒントをいろいろ与えてくれる本です。
今日からまた勉強させてもらおう

先日用事で電話かけた時に、初版は千部だと言っていたので、
都会はともかく、地方にはどれくらい入荷するか分からないし、
興味がある方はお早めに入手を。重版がかかるかどうかは皆さん次第

今度下関に来たら、この本にサインしてもらおう
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ちぐスマ!テレビタイムマシン

2019年12月12日 | 日常
昼食を取りながら、ボンヤリとテレビを眺めていたら、
tys(テレビ山口)夕方の情報番組「ちぐスマ!」の、今日の番組予告で、
突然第九の4楽章と共に流れるちょっと古い映像。
「あれ?・・・これ自分出たような?
という訳で、夕方テレビの前に陣取って放送待ち

ちょっと昔の山口のニュースをアーカイブする、
ちぐスマ!の「テレビタイムマシン」のコーナーで、
作詞家のなかにし礼さんが新訳した日本語の第九を、
山響が山口初演した時のコンサート映像が流れました。
そういえばこのコンサート、当時もテレビ放送されたなあ

以下、画面撮りですが。

指揮者は飯守泰次郎氏。
「長年ドイツで活動していて、最近日本でも指揮し始めたばかり」と、
当時紹介されたと思います。

山口市民会館大ホールに、合唱もオケもぎっしり。
さて、僕はどこに居るでしょう?「ウォーリーを探せ!」だな

当時はデジタル録画じゃないので、この画質で精いっぱい。
この頃まだ大学生で渡米前。数年後に長いアメリカ暮らしが始まるとはつゆ知らず。
倍管で演奏したなあ。ベルが4つ。
コンサート前半は「展覧会の絵」をバレエ付きでやりました。

客席もお客さんいっぱい

オケにも合唱にも見慣れた顔がたくさん。ちょっと若いけど(笑)。
なんとも懐かしい気分になった映像でした
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下関市芸術文化振興奨励賞

2019年09月27日 | 日常
この度、令和元年度下関市芸術文化振興奨励賞を受賞することになりました。

これまでの音楽活動を評価して頂いて、とてもうれしいです。
これも家族をはじめ、周りで支えてくれる皆様や、
コンサートに足を運んで下さる皆様のおかげです。
ありがとうございました

奨励賞とは「これからもっと頑張れ」という意味だと思うので、
下関の音楽文化発展の為に、更に頑張っていこうと思います。

そしてこれを機に「ファゴットってどんな楽器?」と、
興味を持ってくれる人が増えたらうれしいです


そして・・・今までの流れとは一切関係なく(笑)東京から届いた大きな荷物。

明日開封
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あれこれ到着

2019年08月10日 | 日常
片やイタリア、片やアメリカから、我が家に同時に到着

フロリダから届いたのは、
リサイタルロス(笑)を埋める為のソロ曲と、
あさってからのダブルリード合宿で遊ぶ、アンサンブルの楽譜。

そしてミラノから届いた、今年3回目のケーン100枚。
全部使えると良いんだけど、
硬さチェックで、大体半分位しか使えない

硬さチェックは、合宿から帰ってからだな
さあ、いろいろやらなくちゃ
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下関市民会館のチェンバロが復活

2019年06月25日 | 日常
下関市民会館には、その昔一般市民の方から寄贈されたチェンバロがありますが、
ピアノに比べて用途が限られるので、なかなか出番がありません。
下関では年1~2回でも使われれば良い方で、数年出番が無い事も

楽器は使わないと状態がどんどん悪くなるので、
状況を憂いたフルート奏者の石飛祥一先生が、
「チェンバロコンサート」を催したのが、2009年と11年。
その時、まだニューヨークに住んでいた僕にも、声を掛けて頂き、
ピアノとは何度も演奏していた、テレマンのファゴットソナタを、
初めてチェンバロと演奏して感激しました

これはその時の懐かしいチラシ。
ネット上に見当たらないようなので、貴重な記録という事で(笑)。
クリックすると大きくなります。
それから月日は流れ、「市民会館のチェンバロを使う演奏会をやろう」と、
僕自身思い立ち、市民会館に問い合わせると、なんと壊れて使えないらしい。
ガッカリしていたら、数日後再び市民会館から連絡があり、
使ってもらえるなら修理するとの事で、喜んだところまでが去年の話。
(長い前振り

そして今年の4月、市民会館からついに修理完了の知らせが来て、
一度見に行きたいと思っていたのだけど、リサイタル前でとても余裕がなく
今日やっと見せてもらってきました。
これですよこれ

きらびやかな音がする、いい楽器

内部には装飾画

本体は脚と一体になってなくて、上に乗っかっているだけ。

今日僕も初めて弾かせてもらいました
受験で浸みついたバッハのインベンションが、まだ弾ける自分に驚いた(笑)。

チェンバロはピアノに比べて華奢でデリケート。
ピアノみたいにガンガン弾くと壊れてしまうし、
調律も頻繁にやらないと直ぐ変わってしまう

この楽器はヨーロッパ由来ではなく日本国内製。
製作者の名前と製作年が書いてあります。

デリケートで扱いが難しいチェンバロから、頑丈で扱い易いピアノへと、
時代は移り変わっていき、フルートは木製から金属製に代わり、
オーボエとファゴットも、楽器本体は未だに改良されていってるけど、
結局リードだけは、基本的にこの時代のものと、あまり変わってないんだよなあ。
リードは手間が掛かるはずだわ
・・・と、今日チェンバロを触りながら思いました

ともあれ、楽器の状態を確認出来たので、
これからコンサートの実現に向けて頑張ろうと思います
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聴くべきものは何?

2019年05月01日 | 日常
某氏に頼まれて、アメリカの楽器屋さんのホームページで買い物。
ついでに何か自分が欲しい物はないかな?と漁っていたら、
ファゴットのCDがセール中
前々から気になっていたCDが安かったので一緒に注文。
そして今日、無事下関に到着

YouTubeって便利だけど玉石混交で、
誰のどんな演奏でも良いんならいくらでもあるけど、
こだわって聴くならやっぱり音源を手に入れないと

さあ勉強勉強

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長年の謎が一つ解決!

2019年04月07日 | 日常
アメリカは日本より、FMラジオがよく聞かれていて、しかも大抵1局1ジャンル。
つまりジャズ専門局やロック専門局みたいなのが、ジャンルごとにいくつもあって、
24時間そのジャンルの曲を延々と流しています。

僕がニューヨークに居た頃は、クラシック専門局も2~3局あったので、
リードを作ったり、何か作業する時なんかは、ずっと流しっぱなしにして、
いろんな曲を聴きながら作業していました

そんなある日、ラジオから流れてきた曲が、
一度聴いたら妙に耳に付く、何とも楽し気なメロディー。
「弦楽オケの曲だな。誰の曲?終わったら作曲者名をチェックしてCD買ってみようかな。」
曲が終わって、アナウンサーの言葉を耳を澄まして聞いたけど、なんだか聞き取れない
その後も時々同じ曲が流れたので、その度に注意するけど、やっぱりよく分からない。
結局誰の曲かは謎のまま、日本に帰って来ました・・・。

・・・そして月日は流れて、つい先日。
車で移動中に、午後のNHKFMから流れてきたのは、
もう聴く事も無いかもと、諦めかけてたあの旋律
「あーこれだこれ今度こそ作曲者が分かるぞ
曲が終わって、アナウンサーの言葉に聞き耳を立てたけど、
「むむっ今の語頭は何て言った?リ?ビ?日本語なのに~

結局NHKFMのホームページでチェックして、ついに解明。
作曲者はスウェーデンの作曲家、ダグ・ヴィレーン(Dag Wirén)
「ヴィ」か~。どうりで分かり辛かった訳だ
そして謎の曲は、彼の代表作「弦楽のためのセレナーデOp.11」第4楽章「マーチ」でした。
弦楽オケの曲は、自分で演奏する機会が無いから、出会わないよなあ
アマゾンにCDがあるのを見つけたので、早速購入。
北欧では人気があって、よく演奏されているらしい。

最近はこのメロディーが、頭の中をグルグル回っています
妙に楽しい旋律が癖になる~(笑)。

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A HAPPY NEW YEAR 2019

2019年01月03日 | 日常
明けましておめでとうございます
今年もよろしくです

年始の三社詣りの一つに、長府の豊功(とよこと)神社へ詣でました。
母校T高の直ぐ近く

ここは初日の出がきれいに見られる場所として、昔から知られていたけど、
最近はインスタ映えスポットとして、人気急上昇なんだとか
今日はよく晴れていたので、満珠と干珠の向こうに、
小野田~宇部方面がよく見えました。

長府の浜は水もきれい

いい年でありますように
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祝!JDR創業50周年

2018年12月13日 | 日常
東京の日本ダブルリードから宅配便。
「あれ?何か注文したっけ?
早速開封すると、中身は創業50周年記念品の数々。

1968年に創業した日本ダブルリード株式会社は、今年で創業50周年
東京での記念パーティーも、お誘いを頂いていたんだけど、
いろいろあって上京は叶わず

50周年ロゴが入った素敵なガラスの水入れと、
もったいなくて食べられないクッキー(笑)。

春に開催された記念コンサート「ダブルリードの夕べ」「室内楽の夕べ」DVD。
これ見るの楽しみ

そして社史「日本ダブルリード株式会社 50年のあゆみ」。
これって日本におけるダブルリード界の貴重な記録だな。
楽器やケーンメーカーの話もいろいろ書かれていて、なかなか興味深い。
僕の名前もチラッと載っていてうれし恥ずかし

東京で学生だった頃から、リード工具やケーンを買ったり、楽器調整の為に、よく行ったなあ。
お世話になりっ放しなのは、日本に帰国してからも相変わらず

これからも日本のダブルリード界発展の為に、尽力して欲しいです
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モツレクDVD

2018年12月04日 | 日常
おとといの「レクイエムin北九州2018」で演奏して以来、
リードを削っていても、食事をしていても、
モーツァルトのレクイエムが頭から離れない

「そういえばニューヨークで買ったけど未開封の()モツレクDVDがあったな。
この機会に見てみるかな

掘り出したのはカール・ベーム&ウィーン響のDVD。
コンサートのライブじゃなくて、この録画の為の演奏らしい。
という訳で、何年越しでやっと開封して視聴。
ファゴットはチラッとしか映らない
古いヘッケルみたいだったけど。

先日はバイヤー版で演奏したけど、
よく演奏する、このジュスマイヤー版も素晴らしいよね。
タワーレコードの値札が、時の経過を物語る

名盤のウィーン・フィルとの録音も、同年録音みたいだけど、
データによると、ウィーン・フィルとの録音が先で、ウィーン響が後らしい。
ウィーン響の方は、更に少しテンポも遅めで、より重たい感じ。
これは擦り減るぐらい聴いているウィーン・フィルのCD。

どちらも素晴らしい演奏だけど、
僕はウィーン・フィルの方が好きかな
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庄司紗矢香のシベリウス

2018年11月18日 | 日常
北九州国際音楽祭に、庄司紗矢香がサンクトペテルブルグ・フィルと、
シベリウスのコンチェルトを持って来るというなら、行かねばなるまい。
・・・という訳で、小倉のソレイユホールへ

目の前で、あんな演奏聴かしてもらえると、こっちも燃えるなあ
素晴らしい演奏でした
今回、テミルカーノフは体調不良で降板し、代わりにニコライ・アレクセーエフが指揮。
テミルカーノフは、僕がNYに住んでいた時に、手兵のサンクトペテルブルグ・フィルや、
NYフィルのゲストとして何度も聴いていて、素晴らしいと思った指揮者の一人だったので、
今回楽しみにしていただけに、とても残念

オケのクオリティも素晴らしい。
やっぱりここはモスクワよりも、ヨーロッパ寄りなんだなあ

残念なのは、この素晴らしい演奏なのに、僕の周りに空席が結構ある。
見回すと客席は大人ばかりで、バイオリンを背負った子は何人か見かけたけど、
それ以外の中高生がほとんど見当たらない。
みんな何やってるの?部活
大人は、今日のチケット1万2千円~5千円だけど、
学生は2千円で、前の方で聴けたんだけどね

*おまけ
休憩でロビーに出たら、突然柱の陰から声を掛けてくれたのは、
下関出身の九響コントラバス奏者で藝大の先輩、山本和彦氏。
会ったのは、今年の正月明けの防府音楽祭以来だな。
先日の下関チェンバーアンサンブルのコンサートの為に、
「くるみ割り人形」を編曲して頂いたので、
直にお礼を述べる機会があって良かったです。
お元気そうでなにより

明日からまた頑張ってさらおう
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山下清展

2018年11月04日 | 日常
今週2回目の防府駅前

アスピラートで絶賛開催中の「山下清展」に行ってきました。
先日、防府に行った時は、さすがに時間が無かったもので

貼絵、油絵ともに、もうほんとに素晴らしい
「神はディティールに宿る。」を体現したような絵でした
こんなリード作りたい←どんな?

せっかくアスピラートに行ったので、帰りに事務室にちょっと寄って御挨拶。
「あーれー」と驚いてくれた、西野さん&山本さんと一緒に証拠写真

これ是非見に行って欲しいです
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お待ちかね!

2018年08月26日 | 日常
夕方、東京から大きな箱が2つ到着。
9月になったら開封予定

楽しみ~
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