一陽来復~近藤聡彦のファゴットブログ~

ニューヨーク帰りのファゴット奏者が綴る下関音楽日記

第17回万作・萬斎 狂言公演

2017年02月05日 | 日常
「第17回万作・萬斎 狂言公演」を見に、
初めてルネッサながとに行ってきました。
時間があったので歩き回ってみましたが、良い施設ですねえ。
下関に欲しいなあ

チケットが手に入った日から、楽しみにしていましたよ

狂言はあまり派手な所作や演技は無いので、
発声や声音、その響かせ方等が大事らしいのですが、
いろいろと刺激になりました。
話も面白かったです

会場もほぼ満席
第17回というだけあって、お客さん達も笑いのツボを心得てるようでした。
みんな笑う笑う

来年も行こうかな?

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帰京と到着

2016年12月01日 | 日常
下関滞在を楽しんだ志村寿一君は、
今朝の新幹線で帰っていきました。またね~

そして、その間に届いていたアメリカからの航空便

届いたのは楽譜です。
1つは年末のファゴット交流会で、みんなで遊ぶ為の楽譜。
もう1つは久々にソロの楽譜。
面白い曲をYouTubeで見つけたので、ちょっと挑戦

表紙で分かる人には分かるかな?

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インスタグラムに手を出す

2016年11月22日 | 日常
僕は未だにガラケーなのもあって、ツイッターやインスタグラムは、あまり関心なかったんですが
最近、ホームページ管理人氏が「〇〇の画質のいい写真送って」だの、
「この文章を英訳せよ」だの言ってくるので、何事かと思ったら、
インスタグラムに興味を持って、アカウントを設けたから、何か写真載せようと
写真の説明には英文も書いてあるので、海外からも「いいね」やコメントが来てビックリです

というわけで、インスタグラムで僕の名前を検索すると、
いろんな写真が見られるようになっています
ブログには載せてない写真も何枚もあります。
写真をクリックすると、説明やコメントが見られるようです。
画面撮りながらこんな感じ。既にいろんな写真が雑多に

ホームページ同様、たぶんこのブログとは別の展開を勝手にしていく事でしょう(笑)。
ブックマークにも入れておくので、興味がある方は時々のぞいてみて下さい。
僕の様にアカウントが無い人も、リンクから伝わっていくと見られるので、
ここにアカウントへの直リンク貼っておきますインスタグラム

さあ、明日は早朝出発

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ロ短調ミサを聴く

2016年11月21日 | 日常
昨日は、妹の中学時代の恩師Y先生が出演されている、
「第64回北九州聖楽研究会 定期演奏会」を聴きに、
北九州ソレイユホールに行ってきました。
曲はバッハの大作「ロ短調ミサ曲BWV232」。
僕も何回か演奏した事があるけど、素晴らしい曲ですよね

バロック楽器オーケストラのアンサンブル・パルナス東京と、
合唱の皆さんの熱気溢れる歌声が相まって、
とてもいい演奏でした。

こういうのが下関でも聴けると良いなあ

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山口鷺流狂言伝承130周年記念公演

2016年11月03日 | 日常
山口市の野田神社能楽堂で行われた、
「山口鷺流狂言伝承130周年記念公演」に行ってきました。
開場時間前から、続々と人が集まる野田神社。

恥ずかしながら、初めて狂言を生で見ました
なかなか面白く、いろいろと興味深かったです。
能楽堂はこんな感じ。

今回は入場無料だったとはいえ、800席が満席
こんなにたくさんの人が見に来るんですね
座れなかった人は、近くの石垣や石段に座って見ていました。

公演は、KRY女性アナウンサーの司会で淀みなく進行。
プログラムには演ずる5曲の粗筋が載り、加えてそれを執筆した県立大の先生が、
1曲毎に解説して、僕の様な初心者にも分かり易いように(笑)配慮されていました。

お客さんはやはり年配の人が多かったけど、
クラシックを聴きに来る人達とは、客層が明らかに違いますね。
みんな笑いどころも心得て、見慣れている風でした。

どうすればクラシック音楽も、山口でこんなに根付くのか思案中

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Qooのオーケストラシリーズ

2016年10月18日 | 日常
部屋を片付けていたら、Qooの空き缶が出てきました。

その昔、Qooがいろんな楽器を演奏している「Qooのオーケストラシリーズ」っていうのがあって、
その中にQooがファゴットを吹いている絵柄があったんで、1個取っといたんですよね

調べてみたら発売は2004年。楽器によって味が違ったようです。
ファゴットは「さわやかりんご」味

『クーが吹いているのはファゴットだよ。イタリア語で「ファゴット」は束(たば)のこと。
薪(まき)を束ねた形をした木管という意味でこう呼ばれていたんだって。
参考資料:図解 世界楽器大辞典』

当時は公式サイトで、発売された絵柄の楽器音が聴けるようになっていました。
残念ながら電子音でしたが

こういうのでファゴットがラインナップにチョイスされるのは珍しいので、
めでたくコレクション入り

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日伊国交150周年 祝祭記念コンサート終了!

2016年09月17日 | 日常
今日は北九州シティオペラの、
「日伊国交150周年 祝祭記念コンサート」でした。

日本人歌手の皆さんも、もちろん素晴らしかったんだけど、
並みいるイタリア人歌手達は、男女ともに体格もかなり立派で、
というか、日本人とは体格のバランスが明らかに違いますよね
そしてその身体から発する声質や、母国語独特の歌い回し等、ほんとに素晴らしい
イタリア人って、絶対毎日我々より美味しいもの食べて
そして楽しく過ごしているに違いありません

そして指揮者のフランチェスコ・レッダ氏の紡ぐ音楽は、
日本に帰ってきて、ここでのやり方に少し慣れ始めていた自分に、
ニューヨークで、いろんな国の人達に混じって演奏していた頃の感覚を、
ハッキリと呼び覚ましてくれるものでした。
ピアニッシモの音量や、音程を合わせる事にばかり神経を擦り減らせ、
出る杭は打たれるから、出ない様に気を付けて、
でもその結果、やってる事が心揺さぶられないんじゃあ、
日本のクラシック音楽界も先は長くありません。
それらも確かに大事だけど、本当に大事な所はそこじゃないんですよ。

コンサート前半は「椿姫」や「リゴレット」の有名アリアに加え、
日本歌曲やイタリア民謡。「帰れソレントへ」「オー・ソレ・ミオ」
ここら辺はイタリア人歌手は当然ながら、すごく上手い。
前半最後の「フニクリ・フニクラ」で、もうコンサート終わりか?みたいな、ものすごい盛り上がり。
一緒にやってるこっちも、ビシビシとインスピレーション受けています。

そしてイタリア人白髪頭のおじさん(失礼)が歌う「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」なんて、
もうこんなの反則級のかっこよさ(褒め言葉です
舞台降りて、どんな風に聞こえてるのか客席で聴きたかった。
ともあれ久々に、いろいろと刺激を受けた本番でした
こんないいコンサート、北九州ではやってるなんて

今日のコンサートに来ていた皆さんは、かなり楽しんでもらえたんじゃないかと思います。
僕だけでなく、周りのオケの人達も「やってて楽しい」と口々に言ってました。
イタリア人はいつもこんな感じで音楽やってるのかなぁ?我々と随分違うよなあ随分

そしてまた、座席がかなり埋まっているのがすごい。北九州は音楽の街なんですね。
下関や山口県でも、こんな素晴らしいコンサートが出来て、盛り上がっていければ良いが、
一体どうすればいいんだ?

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下関チェンバーアンサンブルVol.3 名曲♪室内楽コンサート

2016年06月19日 | 日常
そろそろ印刷物が、市中に出回り始め、
チケットも各プレイガイドにて販売開始したので、こちらにも掲載。
今年で早くも3回目です

「下関チェンバーアンサンブルVol.3 名曲♪室内楽コンサート」
2016年9月11日(日) 14時開演(開場13時半)
下関市生涯学習プラザ 風のホール(小ホール)

今回のチラシやポスターでは、
「誰もが知っているオーケストラの名曲アレンジ版」を推していますが、
室内楽オリジナル曲も、もちろん演奏しますよ。
という訳で、チラシに載せてない曲も、一緒にご紹介

曲目
F. ドップラー:「ノクチュルヌ」Op.19
J. イベール:「二つの間奏曲」
C. ドビュッシー:「ピアノトリオ ト長調」より第1&第3楽章
G. ビゼー:「カルメン」より「アラゴネーズ」「アルカラの竜騎兵」「ジプシーの踊り」
 同   :「アルルの女」より「メヌエット」「ファランドール」
J. シュトラウス:「美しく青きドナウ」
クリックすると大きくなります。
フルート:石飛祥一  ピアノ:縣内美鈴
ファゴット:近藤聡彦 ヴァイオリン:志村寿一
クリックすると大きくなります。
残暑厳しい折、涼しいホールで生演奏を聴くのも乙なものですよ
御来場お待ちしています

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M高ダブルリード合宿!?

2016年06月17日 | 日常
明日はM高管弦楽部の定期演奏会。
昨日の夜、ファゴットのKちゃんから、
「レッスンに行きたいんですけど、忙しすぎて金曜の夜しか行けないんですけど」とのメール。
定演の前夜だから、早く帰って寝た方が良いんじゃないかと思ったんだけど、
この天気で、リードも鳴り辛くなってるだろうし、ちょっと調整してあげるかな。
「不安が少しでも減るなら聞いてあげるよ。」と返事したら、
オーボエの2人とファゴットのMちゃんも、リードが不安だとか、
一度で良いから先生の前で吹きたいとか言ってると言うので、
「えーいみんなまとめて面倒見てやる
という事で、部活帰りにみんなやって来ました。

高い湿度のせいで、リードの反応が悪くなって、
レガートが上手くかからなかったりしていたので、全員の本番用リードを調整
そこへ、この春卒業したオーボエのNちゃんが、みんながここに来ると聞きつけて、
「大学生になりました」の御挨拶と、後輩達への差し入れを持って乱入。
みんなの前日のテンションの高さも相まって、大盛り上がりでした

明日はいい演奏聴かせてね

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個人的にバソンブーム

2016年05月16日 | 日常
先月、モーリス・アラールのCD購入の件を書きましたが、話には続きがあって
届いたCDに付いている帯を見たら、そこには「ポール・オンニュの芸術」の文字。
「えっそんなのも出てるの?」というわけで、いそいそと購入。

「ポール・オンニュの芸術」。ジャケット写真がいいよなあ

ヴィヴァルディの「夜」、モーツァルト、ウェーバーの協奏曲と、
コレットのファゴット四重奏曲「フェニックス」が収録されています。
これまたいい演奏で、個人的に新発見がいろいろありました。
アラールとの解釈の違いも面白い
コレットの「フェニックス」は、秋吉台セミナーでもよく出てくる曲ですが、
バソン4本+チェンバロでやると、また違った魅力がありますね

今にして思えば、恩師岩崎隆司先生が貸してくれたカセットテープに入っていて、
中学生の時に魅了され、ダビングしたテープが擦り切れるまで何度も聞いた、
オンニュ演奏のテレマンのソナタ。
「この録音は僕の宝物なんだよ~」と言いながら貸してくれた、
パリ・バロック・アンサンブルのLPレコード。
オンニュは録音も割と多くて、僕も他にもいくつか持っていますが、
こうしてみると、彼の演奏は結構聞いているんだな

「パリ・バロック・アンサンブルの精華1&2」。今はCDですが
素晴らしい演奏です

アラールのCDの解説書によると、パリ・オペラ座管にオンニュが在籍していた時、
アラールとウブラード(ウーブラドゥ。ウブラードは英語読みか?)も居たそうで、
錚々たるメンバーだったんですね。
ウブラードの教則本は、繰り返し何度もやったなあ

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名盤装い新たに

2016年04月08日 | 日常
先日ネットでいろいろのぞいていたら、
フレンチバソン往年の名手、モーリス・アラールのCDが、
3月に発売されたばかりなのを知って、即購入。
シュターミッツ、ボワモルティエ、ヴィヴァルディ、モーツァルト、ジョリヴェの協奏曲が収録されています。
これら60年代初頭の録音は、初版はLPレコードで発売されたもので、
その後CD化されたものもありますが、このディスク1つにまとめてくれたのはうれしい。
他にもCD化されてない、彼の埋もれた録音がまだまだあるので、発売されると良いなあ
これに収録されているヴィヴァルディの協奏曲はホ短調の曲で、
有名な曲ながら、彼のヴィヴァルディ協奏曲集CDには入ってなかったけど、
この機会に録音してたから、重複を避けたのかな?

僕の恩師、ニューヨーク・フィルのキム・ラスコウスキー先生は、
フランス留学時代にアラールに師事しており、
レッスンの度に、いろいろと彼の話をしてくれました。

アラールの演奏は、自在な音色の変化をつけて、表情も豊か。
ジョリヴェはすごいわ
こんな風に吹けたら楽しいだろうなあ

CD解説書には、アラールの言葉として「ヘッケルには個性が無い。」
「オーケストラの中でもヘッケルの音は他の楽器の音に埋もれ、消されて、聴衆の耳に入りにくい。」
と、なかなか厳しい言葉が載っていました。
僕も他の文献で、アラールの発言として、同じ言葉を読んだ事があります。
フランス人の彼らしい発言と言えるのかもしれません。
彼の発言からしばらく時間も経ち、時代もいろいろ変わりつつありますが、
この言葉は自戒として、心に留めておきたいです

「モーリス・アラールの芸術 バソン協奏曲集」

こちらは以前書いた、アラールのヴィヴァルディ協奏曲集CDについて「名盤再び」

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久々に東京より

2016年02月18日 | 日常
夕方、大きな包みが3箱も到着
近日開封


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またもやアマゾン恐るべし

2016年02月15日 | 日常
ニューヨークに住んでいた時、日本で言うところの、教育テレビみたいなチャンネルで、
アンサンブル・ウィーン=ベルリンが出てくる番組を見た事がありました
メンバーそれぞれにインタビューがあり、リハーサルシーンもあり、
ドキュメンタリーのような?でも明らかに演出されてるようなシーンもあって、
ヨーロッパでテレビ放送用に製作したものかな?と思っていたんですが、
どうもそれらしき映像が、数年前に日本でDVD販売されてたらしい事を最近知って、
しばらく網を張ってたら、この前のCDに引き続き、またアマゾンに(笑)中古で出てきたのを発見
これに間違いなかろうと購入しました
「アンサンブル・ウィーン=ベルリン ~木管五重奏団の楽興の時」

早速見てみたら、見覚えのあるシーンが出て来ましたよ。やっぱりね
みんな良い事言ってます
いろいろと情報量の多い、良いビデオです

このメンバーなんだから、フランセやリゲティなんかが上手いのは当たり前
それよりもJ・シュトラウスの「常動曲」や「ピチカート・ポルカ」なんかの、
所謂アレンジ物が、鮮やかに演奏されるのが、さすが素晴らしいですよ

というわけで、またもやアマゾン恐るべし

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モネを垣間見る

2016年01月31日 | 日常
博多に「モネ展」が来ているので、福岡市美術館に行ってきました
MOMA(ニューヨーク近代美術館)で、大きな『睡蓮』を見た事がありますが、
世界最大のやつはパリにあるそうですよ。
今回はモネの、生涯に渡る多くの作品が展示してあって、
その作風の違いが興味深かったです。
それにしても、日曜だった事もあって、すごい数の来場者
人の波に押し流されつつ見てきました
さすが博多は都会ですね


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アマゾン恐るべし

2016年01月20日 | 日常
中高生の時にファゴットを教わった岩崎隆司先生は、
ファゴットのいろんな録音を貸してくれました。
その頃ですからLPレコードや、カセットテープでしたが。
その中で、印象的だった一つが、ワレリー・ポポフが演奏した
ウォルフ・フェラーリの小協奏組曲とジョリベの協奏曲。
LPレコードでしたが借りて帰って、家で何度も繰り返し聞きました。
ジャケットはドガの『オペラ座のオーケストラ』で、
「こんなカッコいい絵があるんだ」と思いました。

その後、渡米して数年が経ち、何年目かに一時帰国した時、
ふらり立ち寄った新宿のタワーレコードで、ジャケットこそ違うけど、同じ演奏のCDを発見
ファゴットの・・・というか管楽器の録音は、余程売れないと重版や再販は難しいし、
大体あのレコードがCDになってるとは知りもしなかったので、
その録音との久々の再会を驚きつつ、大喜びして即買いました。
しかしその後ニューヨークへ持って行って、知り合いに貸してそのまま紛失
もう手に入らないだろうなと諦めつつも、ずっと頭の片隅に引っかかっていました。

それが先日、なんとアマゾンで中古販売されているのを発見
夜中に声出して驚き躊躇なく購入。
CDの帯にある「ソビエト~」が時代というか、ミソですな
「ファゴットの名技 ソビエト管楽器の名技Ⅲ ワレリー・ポポフ」

久々に聴くと、やっぱり良い演奏だなあ
ジョリベは最近録音も増えてきましたが、ウォルフ・フェラーリは少ないんですよね。
アメリカ滞在中に、いくつかの録音を見つけて聞いてみましたが、どうもしっくりこない。
この曲はテンポの速い第2楽章以外は、全体にゆったりとしていて、
つまり上手くやらないと、変に間延びした演奏になりがち。
でもこの演奏は、ポポフの演奏の流れが全然停滞しないし、
指揮者はなんとロジェストヴェンスキーなんですよ。
昔の僕にはただの「よく知らんソビエトの指揮者」でしたが、今なら価値がよく分かります(笑)。
どうりで上手いはずだわ

こんなのがあるとは、いや~アマゾン恐るべしです


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