一陽来復~近藤聡彦のファゴットブログ~

ニューヨーク帰りのファゴット奏者が綴る下関音楽日記

どっちがいいのかな?

2013年10月03日 | ファゴット
ファゴットの各パーツのジョイントは、糸がいいのかコルクがいいのか?
時々話題に上りながらもいろんな意見があって、どちらがいいのかはよく分かりません。
「糸の方が振動を止めない。」「いや、コルクの方が振動を止めないでしょ。」
「糸は接続部に点で接するからよく振動する。」「いやいや、コルクが密着した方が振動をよく伝えるのでは?」・・・と意見百出です。
写真は左がジョイントが糸、右がコルクの楽器。

僕はコルク派です
ニューヨークでより良い音色を求めて、いろいろ試行錯誤していた時に、ファゴットの修理調整で著名なL氏が「僕は音色で悩んでいる人にはコルクを勧めてるよ。」と話してくれました。
それまで糸の楽器しか使った事がなかったんですが、「よし、試そう」と、その場でコルクに張り替えてもらいました。
そして吹いてみたら、「あ!良くなった」とすぐに実感。
余計な響きが減って、それでいて音抜けが良くなったと思いました。まああくまで僕の主観なんですが
それ以来、手に入れた楽器のジョイントが糸だったら、コルクに張り替えてもらうようにしています。

JDRのHさんは「ロングの下側、ブーツに差し込むジョイントには、斜めのテーパーがついている。傾斜がある部分にコルクを貼るっていうのは、音色としては分からないけど、とりあえずヘッケルの設計段階では想定されてないのでは?」という意見でした。
それも分かるような気も

結局どうなんでしょうねえ?楽器だけじゃなくリードの傾向も絡むのかなあ?
僕は今コルクで満足してるんですが

コメント    この記事についてブログを書く
« 下関は曇りだったけど山口は雨 | トップ | 晩秋の長府庭園 音の調べ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ファゴット」カテゴリの最新記事