この新型コロナウィルスがどこで作られたかは分からないが、細菌戦の系譜をたどると、日本は、戦時中、1925年のジュネーブ議定書を無視して、中国で細菌を製造し、細菌戦を行なった。戦後、731部隊での研究データをアメリカに渡し、731部隊員は全員戦犯免責され、アメリカは生物戦の研究を本格的に始めた。
日本政府は、中国で行った細菌戦や生体実験の事実を、(日本の裁判所は事実認定をしている)未だに隠し続け、その事実を認めていない。勿論謝罪もしない。日本軍が中国に遺棄してきた生物兵器は戦後、どのようになったのだろうか?
この新型コロナウィルスに影響しているのだろうか?
今、日本人は過去に犯した戦争犯罪を直視し、きちんと歴史事実に向き合う時ではないのか?
●細菌戦裁判資料集シリーズ・第8集(2002年10月31日)
「731細菌戦裁判・第1審判決特集号」の発行にあたって
本書第8集は、細菌戦裁判の第1審判決(東京地方裁判所民事第18部)の後、開催された判決報告集会、記者会見、意見交換会等での発言を編集したものです。
第6部
資料・731部隊細菌戦裁判
第1審判決全文
第5 当裁判所の判断
1 ヘーグ陸戦条約3条ないしこれを内容とする国際慣習法に基づく損害賠償請求について(争点1)
(5) 条約の作成過程に照らした解釈(条約法条約32条)
イ 証拠(乙19)の弁論の全趣旨によれば、ヘーグ陸戦条約3条の作成過程に関し、次の(ア)から(ケ)までの事実を認めることができる。
(カ)ドイツ代表は、自分自身もできない最高の弁明をしていただいたと、スイス代表の発言に対し感謝の意を表した 。
(キ)イギリス代表は、フランス代表の懸念を共有し、ドイツ提案がこれまでなかった特権を中立国に与えるものであることを理由にこれに同意できないとし、次のように述べた。
「第1条が中立の者に対し、受けた損害の賠償を交戦当事者に要求する権利を与えているのに比べ、第2条では、交戦相手側の者については賠償は和平の締結時に解決するとしている。従って交戦相手側の者にとっては、賠償は平和条約に盛り込まれる条件次第、交戦国間の交渉の結果として条件次第ということになる。
私は、陸戦の法規慣例の違反の被害者に対し交戦当事国が賠償をなすべき責任を否定するものではなく、英国はいかなる意味においてもこの責任を免れようとしているわけではない。ただ、このような違反及び生じた損害の範囲を確定することが、しばしば非常に困難であることを指摘したい。原則を示すことはたやすいが、問題を解決すべき国家間の良好な関係を害する反対の声を引き起こすことなく、その原則を適用することは、大変困難である。」
●日本政府は、731部隊の罪業を、公開せず、秘匿し、戦後全く無反省である!!最高責任者の昭和天皇も戦犯免責された!!
安倍晋三は何でこんな行動がとれるのだ??無反省のまま、ずっと生き延びられるのか??
安倍首相の731戦闘機試乗 「止まらない挑発」の非難
「1931」斉藤準太郎の日記
二月五日
午前六時半起床 晴 風強く 非常に寒し 零下二十三度
「胸に秘め 風間に立てる白塔の 謎の姿ぞ 月の大空」
今日は雑役だ しかしおかしくてやれない。夕方乗馬巡察の白木班長が鶏を持ってくる故 これにて鳥飯を作るといふ しかし僕はこんな残酷なことはできない 杉浦が平気で鳥を殺すには驚いた 中々味なことをやる 見たのみで寝るまで上にあがってしまった然し食べる時は中々おいしい 僕がご飯を炊いている姿を一枚写真に撮りたいものです。
彼女の所にお礼の手紙を出す 相変わらず走り回る 午後八時半寝付いて午後十一時十分起こされ、午前一時寝に着き 午前五時半起こされた いかに寒いことか 構内巡察から走って帰る 耳がこって立ったまま黄色い風になった 蒙古風だ 満州が嫌になった つくづくね。あと二九七日だバックに 四拾五秒だ
●大江健三郎著
「ヒロシマノート」岩波新書(1965年発行)
挿絵カット 丸木位里・赤松俊子『ピカドン』(1950年8月6日ポツダム書店発行)より
Ⅶ 広島へのさまざまな旅