先の台風で被災された地域の停電がようやっと復旧したとニュースが入る。
これからやらなくてはならないこと、どうしたらよいか悩むこと、不安ばかりが募ること、たくさんたくさんあると思います。
平穏な日常が、一日も早くみなさまのもとに戻りますように。
日頃ほぼ料理をしない私だが、たまには…気が向けば作ることもある。そんな激レアな気分の日にその子はやってきた。
気持ちの良い風が通る日で、勝手場のドアを開け放して(我が家の勝手場は土間)ダンナからリクエストされた煮物などを仕込んでいた。
「にゃあ」と声がして振り向くとドアのところに茶トラの猫が座っていた。10年ほど前は茶トラや茶白の子が多かったが、トラちゃんが
プイッと姿を消して以来、わが家の庭で茶トラの猫を見かけることは殆どなくなった。
出会ったころのぎんちゃんよりは少しだけマシなくらい痩せこけている。みれば体は毛玉とノミだらけでどこからか膿臭?がうっすら。
お腹が空いているようだったので、ウェットを出してみると食べだすがすぐにやめてしまう。気に入らない?別のウェットを出すが
おなじ塩対応。ドライもミルクも。口が痛い?痩せているし口内炎で食べられないのかも。
その後出してみたちゅーるはなんとか半分ほど舐めたが結局やめてしまい、気づくと勝手場に入り込んで、私の足元に座り込んでしまう。
右耳にカットが入っているさくら猫。大人しい子のようだから餌場からはじかれてしまったのか…。それにしても人馴れしており、
人恋しくて堪らないという感じにさえ見える。
庭に留まるのは一向に構わないし、今後のことはまた考えることにしても…そのノミだらけなのは些かマズい。が、こんな時に限って
手元にあるのは小分けしなくちゃならないデカいサイズのフロントラインだけ。
急ぎ市内の猫友に尋ねてみるが、みんな多頭飼いだもんね、状況はおなじ(笑)しかもかかりつけの動物病院が定休。で、初めての病院へ
突撃。レボリューションをゲトして大急ぎで帰宅したら、ダンナと茶トラ猫が勝手場でしっかりココロを通わせていた。
人懐こい茶トラの猫が庭に居る→いつもいるはずの時間に私がいない→この猫のために出かけている とダンナは判断したらしい。
取り急ぎレボを滴下して、さて…どうするか…とThinking-timeに入るところで口を開いたのはダンナだった。
「入れてやるしか無くね?こんなに人恋しいのに」
様子も見てやりやすいし、少なからずノミが落ちないと保護部屋には入れにくいので、ケージを店のスペースに設置して茶トラをin。
少しだけ啼いたけど、上段の敷物に落ち着いたところで、改めてじっくり観察。
明らかなるい痩状態。膿様の眼脂多量。口周囲に血液混じりの汚れがこびりついており、流延と悪臭あり。透明鼻汁(+)咳(-)発熱(-)
痩せてはいるが目立った創や病変はなさそう。肛門周囲の汚染(-)、膀胱緊満(-) 背~腰にかけて毛玉多数で部分的に脱毛を認め、
ノミ寄生あり。
抗生剤の目薬を点眼。大人しくほとんど抵抗なし。やはり少なからず口内炎があって食べにくい状態になっている様子。。
腎機能が分からないから、とりあえず手持ちのジスロマックを少しずつでも口にしてくれることを期待して高カロリーチュールに
混ぜて出してみる。ガリガリゴリゴリと具合の悪いネコ特有の嫌な音がする。だが、えづいたり、前肢で口を掻いたりしながらも
なんとか1本食べられた。よしっ!!もう1本、また1本足して…と計4本食べ、うとうとし始めた初日の夜。
翌朝、敷物は涎と尿でびしょびしょ。表情は決して良くないが多少動けるようになってきた。
水はたくさん飲んであるが、残った水は口腔内からの出血でうっすらピンク色になっている。トイレに降りた様子はない。
体力的な問題で失禁したのか、そういう癖の猫なのか、あるいはトイレが気に入らないのか…。
食欲はあるから、体力的なものならいずれ収まるだろう。問題はそうでなかった時だ。
夜になってもその傾向は変わらず、夜遅く仕事から戻ったその足でド〇キへ急ぎ、木質ペレットから鉱物砂に変更。日付が変った頃、
しっこを吸ったペットシーツをトイレに突っ込み、しっこでびしょびしょの猫をごしごし拭き、敷物を替え、ケージも丁寧に拭き上げた。
すると何がヒットしたのかわからないがの夜にはうん〇トイレに発見。そのウン〇を敢えて片付けずに置き、翌朝しっこだま2個発見。
下僕感涙。目指せ!部屋ネコへの希望のひと山を越えた瞬間だった。
病院の休診日と下僕のシフトがどうにも合わず、やっと受診できたのは保護から5日目。キャリーの中で少しだけ啼いた。
BW3.0㎏ 口腔内には口内炎の所見があるが、それほど酷くはないとの由。年齢的には…10歳overくらいかな?とのことで。
触診では、両腎臓の固さと表面の凹凸があること、腸内には硬便が溜まっているという所見。
血液データは、まぁ想像通り良くない。WBC30500 Ht17.2% Hb5.9 BUN128 Cre5.1 K4.9 FeLv(-)FIV(-)
輸液と抗生剤、消炎剤を皮下注。腎機能が悪いので、ジスロマックを量を控えて内服継続することになった。
「この感じでよく食べ始めたね」とVET ホントホントと頷くスタッフと私。
「結構立派なデータだもんね」と私 うんうんと頷くVETとスタッフ。
「ま、いっか。このままわが家で余生ってことで」と私
「そうそう。せっかく助けてもらったんだから、それでいいんじゃない」とVET
そんなわけで、茶トラ猫 コードネーム「いっくん」がチームしろりんに新加入。
ちゅーるを卒業し、三ツ星グ〇メちょっと混ぜの腎サポをポリポリやってます。
出せ出せもせず、食べて出して寝る ひたすらその繰り返しだけど、表情はだいぶ緩んできた。 ま、ボチボチ行こう!
同僚の長崎旅行のお土産 「桃カステラ」 元は桃の節句由来のお菓子らしいが、慶事一般に使われるとのこと。
いっくんのニャン生がおいしくたのしくありますように! と願いつつ食す。
これからやらなくてはならないこと、どうしたらよいか悩むこと、不安ばかりが募ること、たくさんたくさんあると思います。
平穏な日常が、一日も早くみなさまのもとに戻りますように。
日頃ほぼ料理をしない私だが、たまには…気が向けば作ることもある。そんな激レアな気分の日にその子はやってきた。
気持ちの良い風が通る日で、勝手場のドアを開け放して(我が家の勝手場は土間)ダンナからリクエストされた煮物などを仕込んでいた。
「にゃあ」と声がして振り向くとドアのところに茶トラの猫が座っていた。10年ほど前は茶トラや茶白の子が多かったが、トラちゃんが
プイッと姿を消して以来、わが家の庭で茶トラの猫を見かけることは殆どなくなった。
出会ったころのぎんちゃんよりは少しだけマシなくらい痩せこけている。みれば体は毛玉とノミだらけでどこからか膿臭?がうっすら。
お腹が空いているようだったので、ウェットを出してみると食べだすがすぐにやめてしまう。気に入らない?別のウェットを出すが
おなじ塩対応。ドライもミルクも。口が痛い?痩せているし口内炎で食べられないのかも。
その後出してみたちゅーるはなんとか半分ほど舐めたが結局やめてしまい、気づくと勝手場に入り込んで、私の足元に座り込んでしまう。
右耳にカットが入っているさくら猫。大人しい子のようだから餌場からはじかれてしまったのか…。それにしても人馴れしており、
人恋しくて堪らないという感じにさえ見える。
庭に留まるのは一向に構わないし、今後のことはまた考えることにしても…そのノミだらけなのは些かマズい。が、こんな時に限って
手元にあるのは小分けしなくちゃならないデカいサイズのフロントラインだけ。
急ぎ市内の猫友に尋ねてみるが、みんな多頭飼いだもんね、状況はおなじ(笑)しかもかかりつけの動物病院が定休。で、初めての病院へ
突撃。レボリューションをゲトして大急ぎで帰宅したら、ダンナと茶トラ猫が勝手場でしっかりココロを通わせていた。
人懐こい茶トラの猫が庭に居る→いつもいるはずの時間に私がいない→この猫のために出かけている とダンナは判断したらしい。
取り急ぎレボを滴下して、さて…どうするか…とThinking-timeに入るところで口を開いたのはダンナだった。
「入れてやるしか無くね?こんなに人恋しいのに」
様子も見てやりやすいし、少なからずノミが落ちないと保護部屋には入れにくいので、ケージを店のスペースに設置して茶トラをin。
少しだけ啼いたけど、上段の敷物に落ち着いたところで、改めてじっくり観察。
明らかなるい痩状態。膿様の眼脂多量。口周囲に血液混じりの汚れがこびりついており、流延と悪臭あり。透明鼻汁(+)咳(-)発熱(-)
痩せてはいるが目立った創や病変はなさそう。肛門周囲の汚染(-)、膀胱緊満(-) 背~腰にかけて毛玉多数で部分的に脱毛を認め、
ノミ寄生あり。
抗生剤の目薬を点眼。大人しくほとんど抵抗なし。やはり少なからず口内炎があって食べにくい状態になっている様子。。
腎機能が分からないから、とりあえず手持ちのジスロマックを少しずつでも口にしてくれることを期待して高カロリーチュールに
混ぜて出してみる。ガリガリゴリゴリと具合の悪いネコ特有の嫌な音がする。だが、えづいたり、前肢で口を掻いたりしながらも
なんとか1本食べられた。よしっ!!もう1本、また1本足して…と計4本食べ、うとうとし始めた初日の夜。
翌朝、敷物は涎と尿でびしょびしょ。表情は決して良くないが多少動けるようになってきた。
水はたくさん飲んであるが、残った水は口腔内からの出血でうっすらピンク色になっている。トイレに降りた様子はない。
体力的な問題で失禁したのか、そういう癖の猫なのか、あるいはトイレが気に入らないのか…。
食欲はあるから、体力的なものならいずれ収まるだろう。問題はそうでなかった時だ。
夜になってもその傾向は変わらず、夜遅く仕事から戻ったその足でド〇キへ急ぎ、木質ペレットから鉱物砂に変更。日付が変った頃、
しっこを吸ったペットシーツをトイレに突っ込み、しっこでびしょびしょの猫をごしごし拭き、敷物を替え、ケージも丁寧に拭き上げた。
すると何がヒットしたのかわからないがの夜にはうん〇トイレに発見。そのウン〇を敢えて片付けずに置き、翌朝しっこだま2個発見。
下僕感涙。目指せ!部屋ネコへの希望のひと山を越えた瞬間だった。
病院の休診日と下僕のシフトがどうにも合わず、やっと受診できたのは保護から5日目。キャリーの中で少しだけ啼いた。
BW3.0㎏ 口腔内には口内炎の所見があるが、それほど酷くはないとの由。年齢的には…10歳overくらいかな?とのことで。
触診では、両腎臓の固さと表面の凹凸があること、腸内には硬便が溜まっているという所見。
血液データは、まぁ想像通り良くない。WBC30500 Ht17.2% Hb5.9 BUN128 Cre5.1 K4.9 FeLv(-)FIV(-)
輸液と抗生剤、消炎剤を皮下注。腎機能が悪いので、ジスロマックを量を控えて内服継続することになった。
「この感じでよく食べ始めたね」とVET ホントホントと頷くスタッフと私。
「結構立派なデータだもんね」と私 うんうんと頷くVETとスタッフ。
「ま、いっか。このままわが家で余生ってことで」と私
「そうそう。せっかく助けてもらったんだから、それでいいんじゃない」とVET
そんなわけで、茶トラ猫 コードネーム「いっくん」がチームしろりんに新加入。
ちゅーるを卒業し、三ツ星グ〇メちょっと混ぜの腎サポをポリポリやってます。
出せ出せもせず、食べて出して寝る ひたすらその繰り返しだけど、表情はだいぶ緩んできた。 ま、ボチボチ行こう!
同僚の長崎旅行のお土産 「桃カステラ」 元は桃の節句由来のお菓子らしいが、慶事一般に使われるとのこと。
いっくんのニャン生がおいしくたのしくありますように! と願いつつ食す。