5時だよ、ゴハンだにゃん

(元)外ねこさんに支えられる日々と、
野良猫さん一家TNRの記録

ひとり暮らし始めました。

2012年04月26日 | ストルバイト膀胱炎

こんにちわ!ウォルです。実は…この春、ひとり暮らし始めました。
1階のワンルーム。ちょっと前まで保護部屋って呼ばれてた1室…あのツラかったオペの後
しばらく過ごした場所が…新居。ウォル部屋になりました。よろしく。←どんな風にだ?笑

昨秋の膀胱切開洗浄オペの後、保護部屋から猫部屋へ戻ったウォル。2週間強の不在も
まるでなかったかのようにスルッと仲間たちに溶け込んでいった。
でも年末に尿道閉塞を再発、その後も1~2回血尿がみられ投薬(なんとか飲めた)で改善。
想定内といえばそうなのだが…多頭の中に戻れば、食餌管理は不可能、最大限に影響を抑えた
フードと療法食を併用していたが、まぁ…ウォルのように結晶のできやすい体質の子には
あまり効果がなかったのは事実だろうね。
それでもぽぽのすけとくっついて穏やかな顔を見せているウォルを敢えてタイトな管理の下に
置く決心もつかず、きっかけもなく…このままのらりくらり、たまにやられたり、時にやりすごしたり
していけたらいいのかなぁ…なんて思っていた。
が、3月初めの夜。こそこそ廊下に出て行ったウォルがちっとも戻ってこないのが気になって
そっと覗いたら、トイレで真剣な顔をしていた。しばらく様子を見ていたら、そそくさと戻って
トトトトトンッとステップを上がり、お気に入りのカゴで眠ってしまった。
トイレには小さなしっこ玉が数個。閉塞はしていないが残尿感が強い状況では?と思われた。
翌朝までにトイレに籠ること数回、最初の内は小さくともしっこ玉が出来ていたが朝には全く
できなくなった。ただ触れてみても膀胱には大して溜まっていない…んー、でも前回のことが
あるんで一応受診。
「膀胱にはちょっとだけだね」と言いつつVETが触診している間に、しっこがじょじょじょー。
閉塞はやっぱりなしってことでステロイドと抗生剤打ってもらって帰宅。
が…残尿感は相変わらず。そしてその加減か、トイレの周囲~猫ベッドまでありとあらゆる場所に
しっこポタポタ。あらら…。
おまけにトイレにまでぽぽのすけが乱入。真剣な顔のウォルの首に絡みついてみたりでどーにも
こーにも。さすがのウォルにも残尿感が強く気分が悪いのもあり、イライラし始めたのが見て
とれた。
これはイカンなぁ…ということで、とりあえずウォルを保護部屋に隔離、症状が軽快・安定するまで
タイトな管理下&静かな環境に置いてみることに。
術後、激しく啼いて保護部屋での食事管理を諦めただけに若干不安だったのだが…あら?あらら?
ある意味知らない場所ではなかったせいなのか、それともよっぽどひとりでゆっくりしたかったのか
さっさとケージのベッドに収まり、おとなしく処置もさせ、あのハンストが嘘のように、療法食も
ワシワシ食べて…(驚)
残尿感が消失し、一回尿量が充分確保できるまでに数日を要したものの、ウォルは夜啼きもせず
すっかり落ち着いて過ごしていた。スプレーもしていない。
膀胱炎が落ち着いたからスプレーをしないのか?それとも単独生活だからしないのか?????
猫部屋に戻して確認してみたい気もするが、戻せば食事管理が緩くなるから結局その好転の理由を
特定判断することは難しいだろう。

そんなこんなで、(あくまでも暫定的だけど)ウォルは現在ひとり暮らし継続中。抱っこはまだ
出来ないけど、私が部屋にいる間はスリスリ+腹モフ要求で傍を離れない甘えたさん全開ちう。
仲間といることは嫌いじゃない、だけど多頭の暮らしは、ウォルにはちょっぴり大変だったのかも
しれないね。





猫砂がとっ散らかってるとこは脳内部分削除ぷりーず。掃除してから撮るべきでしたwwびっくり!

お寛ぎ中のところを、窓の外から1枚。



ウォルの半年ほど年上の姉猫「くろくろちゃん」の近況が届いている。里親さまご夫妻との
静かな暮らしを満喫しているよう。

この4月でめでたくシニアになりました。
(春生まれということで、獣医さんが誕生日を4/1に決めてくれました)
ウチに来た時はまだ1歳半だったことを思うと
5年以上一緒に暮らしているんですね。
ビビリで、来た当初は毎朝目が合うとしゃーしゃー威嚇する子だったのに
ここ何年もそんな姿は見てません。
たまに台所に入ってつまみ食いしてる所を怒られたりしますが
普段は悪戯もしないし大人しくて存在を忘れるくらい。
慣れるまで一筋縄ではいかなかったのに
実はこんなに静かで手のかからない子だったんですね。

最近はツンデレのくろくろも大分甘え上手になりました。

現在は、寛いでるダンナの足の間に挟まって寝るのがマイブームらしいです。


そして、リビングの作りつけの棚にジャンプして上り
置物のように座って、誰かが撫でてくれるのを待ってたりします。



親バカとは思いつつも、私達にとって世界一可愛い娘です(笑)
このまま、一緒に静かに歳を重ねていけたらいいなと思います。


あれからもう5年が過ぎたんですねぇ…。当時はまだまだ藪には猫がわんさかで
この先どうなるんだろう?って思っていました。そんな中、ご縁をいただいたくろくろちゃんと
里親さまの暮らしぶりにどれほど力をいただいたことか!
「外で生まれ、外で育っても、ヒトと暮らす猫になれる。」
簡単ではない、でも不可能ではない。体現してくださった里親さまに感謝です。

新年ってなにそれウマいの?どこにある?

2012年01月06日 | ストルバイト膀胱炎
あらためまして…
あけましておめでとうございます。昨年同様、本年もよろしくお願いいたします。

…で、年は明けたけど別に何も変わらんなあ(笑)
大晦日最後の仕事で猫トイレの砂をさらって、新年最初の仕事で猫トイレの砂をさらってたんだけど。
まぁとりあえず中の子も外の子も元気に、ちょっとガタがきたニンゲンたちもなんとか無事に、新しい
1年をスタートできたのは喜ばしいことだよね。

深刻な状態の子がいない今年のお正月。ホッとしてるけど、もう1年経ったのかとも思う。
振り返れば1年のうちには、大小さまざまなことがあり、今だから笑える&話せる実は結構キビしかった
時間もあった。
ええ…特に年末近いアレは今思い出しても脱力。。。。
昨年10月11日に膀胱切開洗浄をしたウォル。
術後の経過は順調、抜糸後猫部屋へ戻り、機嫌よく過ごしていたが…。
11月終わりのとある夜、事件は起こった。いい食べっぷりでドライを食し、食後にリビングのトイレへ
入っていったウォル。そのうちにう゛ーう゛ーと唸りながら出てきて、出窓のベッドに引き籠った。
ちょうどダンナと私の目の前で。一瞬何が起きたのか????と思ったが、次の瞬間ふたりであ゛ー!!
こーれーはー…。出窓のベッドで唸っているウォルの下腹部を探ってみると、本人逃げ腰なので
イマイチだけど…おやぁ~↓。それからシステムトイレのトレイを引き出して…ガクッがケテイ。
1分後には電話、終業間近の病院にねじ込んで、号泣もんの閉塞解除。
術後、維持食レベルで良いというところを、もうしばらく…と処方食を食べさせてはいたのだが、どうも
隙を見てほかの子のゴハンで自炊しちゃったらしく…。きっちり再発。笑えない。
つまり…ウォルはそれくらいストルバイトができやすい子ということがはっきりしたとも言えるんだが。
そして再び、尿pHを下げるべく処方食リスタート。今回は同居猫たちにも完全協力をお願い。
仮にウォルが自炊してもなるべく影響が少なく、尚且つ同居猫たちにも問題の生じにくいと思われるものを
いろいろ試し…ようやく…というか半ば強引に猫部屋のベースフードを変更。
しっぽやぶちなどストライクゾーンの狭い子には、時間を決めてオプションを加えていくことで対応。
ウォルはとりあえずもっとも溶解力の強いs/dから再開。でも食べない。pHコントロール0も1も今回は
食いつき悪し。自発的に食べるのは維持食クラスのストルバイトケアだけ。
仕方ないのでストルバイトケアにs/dやpHコントロール混ぜたり、香りづけしたり、だましだまし。
なんとか食べてくれるものはないのかぁ?で行きついたのがストルバイトケアのスターター。これ、ヒット。
s/dに比べると設定pHが若干高めだけど、それでもきちんと食べられるほうがいい。
一緒に取り寄せたストルバイトケア フィッシュ味(これまではチキン味を食べていた)も気に入った様子。
現在はベースフードを出しておいても「オレのゴハンこっちだし」って感じで自発的にストルバイトケアを
カリカリやっている。
本来なら、ケージや別部屋にウォルを隔離して食餌療法を完璧にやるべきなんだろう。そうすることで
結晶の出現も膀胱炎による不快感もウォルは二度と感じることがないかもしれない。
でもね、それがウォルのこれからの猫生のすべてなのかなあ?

健康って疾病を持っていないってことだけじゃなく、健やかなキモチで過ごせていなければダメだと思う。
そして健やかなココロモチがどれほどその子のQOLをあげてくれるものなのか、感じている飼い主さんは
多いんじゃあないかなと思うんだよね。
兼続の時も考えた。そして先住猫に5種ワクチン、猫部屋で自由にみんなと過ごさせることを選んだ。

兼続は逝ってしまったけれど、この選択は間違っていなかったと思うし、そうしたからちゃんとすべてを
受け止めて看取ってやれたんだと思う。
疾患管理の上でベストな選択が、最上の豊かな人生・猫生とは限らない。もちろん生命保持のために
それを選ぶべきときも間違いなくあるけれど。

多頭飼いの生活に馴染んでいて、けれどこれだけ結晶ができやすい子という前提で、今回は敢えて環境を
変えることなく、できる限りの食餌療法をしながら観察と必要時に処置をしていくのがこの子にとって一番
いいんじゃないか?とVET。
私もね、そう思います。
我慢しなくちゃならないことは頑張ってガマン。代りのことで気持ちに折り合い。
そうしてできるだけ今まで通り、これからもみんなと一緒に過ごそうね、ウォル。


年末年始のおっそろしい冷えこみのため、ちゃっぷさんのベッドを置いているなんちゃって温室の周りに
ダンナがプチプチを張って断熱グレードアップ。風もシャットアウトでポカポカになった。
日照時間の変化の加減もあるんだろうが、戻れば暖かいと思うんだろうかね?ここ数日ちゃっぷさんは
夜遊び&朝帰り(苦笑)そのくらい調子がいいのは結構だけど、気をつけておくれよ~。
日中のちゃっぷさんはこんな感じ↓いくら暖かくてもやっぱり湯たんぽはおひさまにかなわない。

どこにいるかわかる??

ちょっと拡大すると

昨年末、けっこう大胆に手を入れた庭奥の雑木。枝を掃ったのでやわらかい木洩れ日が射し込んでいる。
冷たい風が強い日でも陽射しがあれば、いつの間にかなんちゃって温室のベッドは空になっており
いったいどこに行っているのだろうと思っていたけれど…。
母屋の廊下を歩いていて偶然見つけた(笑)雑木の向こうには高めの塀があるから、風も避けられて
いい場所だねぇ。たぶんちゃっぷは知られたくないだろうから(笑)廊下の窓越しに1枚だけ、こっそり。

昨年末、想定外のバタバタ状態でやらなきゃならんことが山積みのまま年越し…。
連続営業3週目に入った昨日、ようやっと年末調整終了。元旦から始めてる確定申告用の在庫取りはまだ
終わらない…。26日の呼出しまでにまとめられるのか>自分。
新しい年どころか、去年にまだ追いまくられている…。新年ってなにそれ??今の状況は確実にマズイぞ。

そんな中、年末からずーーーっと楽しみにしてて
ようやく届いた「自分で自分にお年玉」 
飛行機乗る予定もないし、某赤字空港からJAL撤退しちゃったしね~ネットでお取り寄せぢゃ。
機内誌読んで気分だけは機上のヒト。びゅびゅ~んっとウィーンへ行っちゃうですよ~笑

モフモフは冬に間に合う?

2011年11月21日 | ストルバイト膀胱炎
昨日は「アイス食べたい」ってくらいの陽気だったのに、今日はまたおそろしくさむいぢゃないか(怒)
玉ねぎの苗を植え終わり、ようやく畑が季節に追いついたところで、先送り(放置?)していた破竹の藪と孟宗の
たけのこ山の片づけ@台風を始めることになった。
1か所めの孟宗の藪は竹が倒れてたけど、たいしたことなかった。2か所めの破竹の藪は、まーあ結構
やられてたorz
どんな風が吹いたんだろうねぇ。竹が根こそぎひっくり返ってるってwwww 折れた竹がずっと上方で同じく
折れた周辺の竹と複雑に絡み合ってるし。ダンナの使うチェーンソーの音と私が挽くのこぎりの音が
藪に響く響く(苦笑)半日がんばってようやく藪の半分がなんとか片付いたけど、残りの半分はもうね、
どーしたらいいかわかんないわ…な有様。で、かなーり精神的ダメージは大きかったんだが、先週の休みに
行ってみた3か所めでアタシたちのココロは完全に折れたわね。
倒木の嵐でねぇ。片付けながらようやく山の登り口へ到達。ここまで1時間半。でさ、思ったんだよ。なんか
いつもより山の中明るくね?って。木が倒れてるってのは聞いていたし、想定内。だけどさー登り始めてすぐ
山道をふさぐ倒木の向こうを覗いたら、倒木てんこもりどころじゃないのさ。道ごと無いの(爆) 
地すべりというか山崩れというか…。いやー山の中が明るいわけだ!と納得。シロートがどうこうできる範疇を
たかーく超えてるわ。
これって災害復旧かけてもらえんだろうか…。竹藪まで到達できん。。。。
             (脱力な画像は後ほどうpの予定でつ…)

ウォルの膀胱切開洗浄opeから1か月が過ぎた。
出来ればもってきてねーと言われてる検尿は出来てないけど(苦笑)、経過は悪くないと思っている。

血尿はもちろん頻尿も消失。術直後はやや少なめだった1回尿量も、今はばっちり!な大きさのしっこ玉に
なってるし、なにより本人がゆったりゆったり過ごしている。
残念ながらスプレーの完全消失は夢に終わったけれど、回数は激減。どうしてもね、多頭の暮らしの中だと
「イラッ」とくる瞬間もあるみたいでね、どうやらそういう時についつい…って感じなのは仕方ないかと。
また、ある意味(閉塞で)出ないより(スプレーでも)出るほうがいいか…って感もあったりして(笑)
まぁとにかくウォルは毎日ゴキゲンに過ごしているので、私のopeに対する目的はクリアできたと言えると思う。
怪我の功名というか、ヒト馴れ度も右肩上がり。これホントに嬉しいオマケ。お金ぢゃ買えないオマケだよ(笑)
以前はウォルだけ寝室や廊下で過ごしてることが珍しくなかったのに、術後はずっとリビング生活。寝る時も
食べる時も同居猫と一緒。テレビをつけても嫌がらない。ダンナが頭を撫でてもヘイキ。寄りかかっている
湯たんぽを引き抜いて入れ替えても動じない。つか「あんがと」って感じ(笑)さすがに抱き上げると逃げるけど
腹モフさせてくれるようになったカンゲキ。部屋に戻るとすかさず寄ってきて「よしよししてくだせえ」って。
もー十分だぁ~
食餌療法は、完全移行というわけにはやっぱりいかなかったけど、がんばって食べているし食べさせてる。
病院で、ウォルの膀胱内検体をHill'sのラボへ送ってくださったそうで、その結果が届いたと別件で受診した
際に話があった。

ま、ストルバイト結晶ってことで。
で、それはまぁいいんだが、実はこの検体提供には特典というかおまけがついてくるんだわ。

再発予防にぜひこれを!って、フードたくさん。ラッキー。末端価格、定価税込で¥2,500くらい?
けっこう太っ腹ぢゃねーとウホウホもらって帰ってきた(笑)これope代の値引かぁ?(爆)

そんなこんなで大騒ぎのopeだったけど、やってよかったなーの結果でホッ。
残尿感も痛みもなく、ゴハンがおいしく(希望・笑)機嫌よく、以前よりずっと明るい表情になったウォルの
現在の気がかりは…たぶん…

真冬の到来までに、この「腹毛」がモフモフに生えそろうかどうかってことじゃないかと思われ。
間に合わないと、ちょっとさみーね(笑)


シナモンを探してウロウロ落ち着かなかったちゃっぷ。疲れたせいもあるだろうが、ここ数日ようやく庭へ戻って
日向ぼっこをする姿が見られるようになった。
抗生剤が効いて、だいぶ食欲も戻ってきたし、動きも軽快になってきたので、まぁなんとか大丈夫そう。

もうちょっと食欲が出るといいんだけどね。

順調に済みました。

2011年10月27日 | ストルバイト膀胱炎
症状の悪化と内科的治療の困難さに頭を抱えていたウォルのストルバイト膀胱炎。
医療側にも飼い主側にもさまざまな葛藤があったが、最終的にオペ導入が決まった。
生命に危険が及ぶ可能性がある尿路閉塞を回避するためには尿管拡張形成が確実な成果を上げている。
が、今回選択したのは膀胱切開洗浄術。膀胱を開いて、内壁に形成されたストルバイト結晶を直接洗浄除去
するというもの。
尿管拡張はしないので、ストルバイト結晶再貯留の場合には、これまで同様尿路閉塞を起こす可能性があるが
膀胱内をきちんと洗浄することで、膀胱内壁を傷つけ、不快な膀胱炎症状を引き起こしていたストルバイト
結晶が除去され、結果的に身体的苦痛は軽減する。
もちろんそれぞれのオペにより、経過もリスクも違ってくるが、膀胱炎の現状とウォルの精神的問題を踏まえた
うえで、膀胱切開洗浄がベストだと判断したんだよね。

10月11日入院、当日オペの運びとなった。術中アクシデントなし。尿貯留による膀胱内圧の上昇を防ぐため
尿道カテーテルを留置して終了。
夜になって面会。まだ麻酔が抜けきっていない感じで、目は開けているがEカラーを着けて横たわったまま。
カテーテルからの尿流出は順調。出血も肉眼的には止まったようできれいな尿。
切開して確認した膀胱内部は、炎症のため一部内壁がペロンと剥けてしまっている状態で、おそらく出血は
その部分からだったのではないかと。また炎症は内壁の広範囲に及んでいたとのこと。
除去した結晶を見せていただいたが、水を吸って粘度が感じられるごく細かな白い砂のようだった。

術前から私も医療側も心配していたのはウォルの精神状態。臆病で、基本的には固まってしまう子だが
先日の麻酔下膀胱洗浄の折、突然パニックを起こして診察室は騒然となった…カテーテル留置時に再度
同じようなことが起きればそれこそ危険。またもし攻撃的になってしまえば、術後の処置すらできない
可能性もあるわけで。
が…幸いというのかな、ウォルはケージの中で小さく固まりきっていて、多少の抵抗は見せても処置に
困るようなことはなかったらしく、ホッ。
とはいえ食餌が再開されても食欲は廃絶。

経過は順調で、予定通り14日に尿管カテーテル抜去。自力排尿を確認し翌15日退院の運びとなった。
抜糸は早くて10日~2W後様子を見ながら。Eカラーは抜糸までは要装着、食欲は廃絶のまま。
術後も内服は無理だろうとのことでコンベニア皮下注後退院。

排尿の有無や尿の量・性状等を含めてきちんと観察管理できるよう、保護部屋での単独療養生活。
帰宅時キャリー内に大量の排尿があり、翌朝までに猫ベットにやはり大量の排尿。が、それ以後は
きちんと猫トイレにしっこ玉を作るようになった。保護部屋に扉を開放したケージを設置していたが
トイレ以外はほとんどケージの上段にこもっていることが多かった。
当面の問題は食欲の廃絶。う~ん…食欲がない…というよりも、全てのことに対して意欲が見られないと
いうか…触られると怖いから逃げようとか威嚇しようとかそういうことも含めての意欲の低下。
環境が大きく変わった数日だったもんねぇ…軽いウツなのかなという印象。
少し刺激を与えてみるか?と日中ぽぽのすけを投下。これはイマイチだったねぇ(苦笑)
自分がトリケラトプス猫だったときには、誰にでも突っかかって行ってたくせに、対トリケラトプス猫に
なったらてんでダメダメ。ビビったぽぽのすけに「しゃーしゃー」されて、ウォルはぽかーん(爆)
それでも若干プラスの方向へ気持ちが振れたようで、口元をスープで湿らすとペロリとやるようになり
それがまた刺激になって、ちょっと食べ…なんてことを繰り返しながら帰宅後4日目にして、ようやく
食欲が戻り、ひと安心。反応が鈍い感じはあるけれど、お腹が満たされると表情は明るくなっていった。

創部チェックのため受診したが、治癒経過は良好。初回受診時のことがあるので、VETもスタッフもかなり
注意しているようだったけれど、本人は処置にもほぼ無抵抗。表情もそれほど悪くないし、触られることに
馴れてきたのかなぁ?なんて…楽観的か?(爆)
24日予定通り抜糸。今後、これまでよりタイトな食事療法が必要になるので、療法食を食べる習慣を
もう少しきちんとつけたほうが良いかな?と再度保護部屋へ帰宅。
が、カラーが外れたことで?ウォルのココロのドアも開いたらしく(笑)、突然の夜啼き。
考えてみると、ウォルは独りになったことがないんだよね。仲がいいとか悪いとかは別にして。とにかく
いつもの環境に戻して、それから考えるとするかな。。。

「もう、ここはイヤです」って言わんばかりwww
そしてウォルは2週間ぶりに猫部屋に。戻ったウォルも、受け入れる側の猫たちもわりとあっさり。
押し入れに引きこもることもなく、むしろ以前よりも同居猫との距離は縮んだみたいな感じ。なにげに
リビングにいる時間が増えた。

穏やかな表情で日常へ戻っていった。食欲もOK。渋々だけれど、療法食も以前より食べられている。
そして何より顕著な変化は、術後スプレーをしていないこと。まだ意識が回らないのかもしれないし、多頭の
暮らしのなかでどうなのか?ってこともあるだろうけれど、今のところしていないんだよね。
ストルバイト結晶による不快感が取れたことで収まったのか、定かではないけれどなんだか嬉しいねぇ。
過度な期待はしないけど(笑)ホンモノだったら嬉しいねぇ。同時にこれまでどれほどセツナイ思いをさせて
いたんだろう…と。
このやわらかな表情が再び厳しくなることが無いよう、これからの日々を考え。過ごしていかなくちゃ。

どうしたらウォルのQOLを上げてやれるだろう?それを共に考えて下さったVETとスタッフに深く感謝です。
また猫友さんからも、たくさんのご心配と応援をいただきました。本当にありがとうございます。
もっといいご報告ができる「これから」であるよう、がんばります~。

ウォルのオペ前経過(mixiより抜粋転載)

2011年10月26日 | ストルバイト膀胱炎
★猫のストルバイト膀胱炎でお悩みの飼い主さんはとても多いと思います。
参考になるかどうかわかりませんが、今回のオペに至る経過等について抜粋転載(少々編集)しておきます★


一時軽快したように見えたウォルの膀胱炎症状は3日後に再び増強。今回は血尿。
スプレー痕がうっすら赤い程度から、ほぼ鮮血が排尿最終にポトリと落ちるほどまで。
もっとも抗生剤もステロイドも止血剤も内服できてないのだから悪化することはあっても
良くなるわけがない。で、再受診。
抗生剤と止血剤の皮下注。エコーとレントゲンで膀胱内の現状確認。
エコー所見:膀胱壁の肥厚と内壁に砂状物がぐるりと付着、血餅などを含む浮遊物確認
レントゲン所見:膀胱内壁に高吸収域がかなり認められる。結石化したものは認められない。
エコープローベを当てたまま、お腹をモフモフすると、膀胱内にボワーッと結晶や血餅が
舞い上がる。予想してたよりもずっとずっと状況は悪い。

主治医はウォルの性格のことを悩みつつ いずれオペも…ということを視野に入れたうえで、
今回はしばらく通院、注射で投薬して 炎症をコントロールしてはどうか?と言う。
…が、ウォルは毎回タモアミで身柄確保して通院。それはそれでかなりのストレス。
せめてコンベニアなどを使って通院のインターバルを長くできないか?と聞いてみるが
渋い顔。
コンベニアはスペクトル域の狭い薬剤なので、今回のような尿路感染の場合1stチョイスの
薬剤ではない、また血中濃度を長期に保つので、逆に言えばその他の薬を追加しにくい
こと…などで勧められないと。
いったん帰宅したものの、注射薬の効果は1日。翌日には再び症状が強くなり、通院は続く。
VETの求めてるものはわかるんだ。でもいつまで?どこでGOサインが出るんだろう。いつ
明らかな効果が認められる日が来るのかな。このままじゃ何も変わらないんじゃないかな。

定休日の午後、アポ無しで病院突撃(笑)ちょうど居合わせた副院長と腰を据えて話した。
内科的治療の今後の展望@ウォルの場合 や 外科的治療の場合のope式や
それぞれにともなうメリット・デメリットおよびリスクについて詳しく説明いただき
質問にも丁寧に答えて下さった。
まとめてみると
1内科的治療の展望:膀胱内の結晶量が多く療法食を続けたとしても完全溶解は
 おそらく無理。
 また麻酔下洗浄をくりかえしても十分な結晶排出は望めない。
 療法食でこれ以上の結晶化を防止(可能な限り溶解)し、内服薬で炎症を抑制・拡大防止を
 図ることが最大限の期待できる治療効果。
2外科的治療の導入:大きく分けてa)膀胱切開洗浄術 b)尿道拡張形成術 の2つ。 
 オペの最大(かつ最低限)の目的は「尿路閉塞による生命危機の回避」
 a)は閉塞の原因の除去 b)は閉塞が起き難い環境を作る(尿道を太く短く再形成)と
 アプローチの仕方に違いがある。
 どちらにも相応のメリットとデメリットがあるが、ストルバイトが体質依存性で
 あることからすれば、
 b)尿道形成術のほうが生命危機回避という点でポイントが高い。
 ただし尿道拡張により閉塞の危険が無くなるので、膀胱内に存在するストルバイトには
 触らない。
 a)膀胱切開洗浄では、ストルバイトの再形成→閉塞の可能性を否定できない。
 ただし現状存在するストルバイト結晶を除去するため、膀胱炎症状は軽快する。
3外科的治療導入の時期:閉塞を起こしていない現段階では緊急性なし。閉塞を
 繰り返す場合に導入を考えても間に合う。
 時間的猶予がある場合、内科的治療を継続し、炎症状態を改善させてからopeの方が
 出血も少なく縫合部の経過も良い。
4入院期間と経過:a)術後尿道カテーテル3~4日で抜去、1~2日排尿状態確認後退院。
 b)術後尿道カテーテル10~14日で抜去、拡張尿道の狭窄や閉塞が起きないことを
 確認し3W程で退院。
5ウォルの精神的問題について:疾病の特徴として、性格的に長期入院が厳しい子の
 罹患・施術は実際多い。
 opeの場合、可能な限り入院期間を短縮できるよう病院と自宅での術後管理は
 状況に応じて対応する。

話をしながら少しずつ自分の考えがクリアになっていくのを感じていた。
「なにも変わらない」じゃなく、大切なのは「どんなふうに変えたいか」なんだよね。

生命を危険に晒さないのは当然。
その上で私が望んでいるのは「ウォルを膀胱炎症状の不快さから解放する」こと。
ウォルに気持ち良くなったなーって感じさせたい、気持ちよく過ごせるように
「これから」を変えたいんだ…と自分のココロの中が明確になった。
ウォルに不快な症状を与えているのは膀胱内に形成貯留されたストルバイト結晶。
これが存在する限り症状は消えないし、消えたように見えても繰り返す。
もう一つ考えたのはウォルの性格のこと。なんとなくいつもビクビク、そしてスプレー職人。
鬱屈して見えるこの性格にも、この不快症状が影響しているんじゃないかな。
本当はもっとおおらかな明るい子なんじゃないのかな。
少なくとも外で暮らしていた時のウォルは、臆病には違いなかったが陽気な子だった
はずだもん。

どの治療を選択してもスムーズにはいかないだろうしウォルに与えるストレスも大きい。
だったらせめて前向きに、明るい展望に向かっていこうじゃないか。

opeをしよう。可能な限り早く。
今回膀胱切開洗浄をして、たとえ完治は無理でも四六時中なんだか不快な状態から
ウォルを解放してやれたらいい。今なら腎機能も肝機能も問題ない。部屋の子たち
全てひっくるめて生活を見直すことで、これまでより少しでもタイトに療法食を
食べさせることができるかもしれない。また6歳という年齢に今後の体質変化の可能性を
賭けてみたい気もする。
尿路閉塞の危険が存在するなら、予防はもちろん出来る限りの観察をして早期に
発見処置できるよう努力すればいい。

そう決めて、やはり血尿の止まらないウォルを連れて再々受診。性格的にかなりケアが
難しいし、オペの時期はもう少し経過を見てからのほうが…と悩む主治医と相談中、
院長の提案で再度エコーへ。
映し出される像は前回とほぼ同じ。「切開洗浄してあげるほうが良いと思います」と院長。
「そうお願いしたいと思って、今日来ました」と私。ただ、時期が…と言おうとしたとき
「早いほうが良いんでしょう?早く楽にしてあげたいんでしょう?再発はするかも
しれません。今後も療法食が欠かせません。でも今のせつなさは取ってあげられます」
と。で、2日後のオペとそれまで注射薬で可能な限り炎症を抑えるという方向が決まった。


★10月11日 膀胱切開洗浄術を施行していただき、15日に退院後は保護部屋で隔離療養していましたが
経過は順調で24日抜糸。現在は猫部屋に戻っています★


ウォルちゃん受診で大騒ぎ

2011年09月19日 | ストルバイト膀胱炎
ようやくお盆が過ぎたと思ったら、もう秋のお彼岸ですわ。。
連日の暑さに、全然「秋」って感じぢゃないけれど。
それでもね、自然っていうのはたいしたもんで…今朝、畑の脇に彼岸花がちらほらと咲き始めてた。

ボーっとしている日々は変わらずで(苦笑)、でもちょっと環境が変化。あ、PC等々のね。
長らくお世話になったHDDレコーダの動きが怪しくなったのと地デジ化で番組表が取得できなくなり
さらにアナログ化(笑)…で、ブルーレイレコーダに買い替えた。
ついでに店で使用のPCをXPからwin7のマシンに。私にはよーわからんが、こうすることで2階の猫部屋で
録画したものをホームリンクでつないで店のPCで観れるんじゃと。へぇ~。書いてる今でも理屈はわからん。
まぁとにかく手軽に録画したものを観れるようになったので、グータラ生活に拍車がかかったのは言うまでも
ない…。
…とはいえ、環境が変わるといろいろ大変で。1か月経ちようやく新しいPCにも慣れてきたような。
最大の山場だったのは、アタシの大事な会計ソフトのデータの扱いでしてね。新旧PCのデータ移動は無事
済んで、さて…外付けHDDに逃がしたデータ等々を…と始めたところで事件は起こった。
アクセスには許可がいるんやでーとか開けねーとかなんかいろいろアラート出されて立ち往生。正直泣けた。
半日ググってどうやらセキュリティの問題と判明、操作をしてアクセスもできるようになったけどなんか変。
…とここで、ダンナがメーカーサイトをみて言った。「オレのはOKだけど、おまえのは7に非対応」
え゛っっ?外付けHDDってOSによって使えなくなるの?号泣。イタイ出費だが、会計データのバックアップを
確実にできなくちゃアタシはどーにもこーにも。
で、買いましたわ。やけくそでUSB3.0のやつ。すっげー大事だけどファイルの大きさはたいしたことない
会計データ。2.0でもほんの一瞬で保存。
たぶんアタシに3.0がどのくらい高速なのかこれから先もわかることはないと思われwww

ここのところぶちの抗生剤注射やぽぽの去勢などで週1で病院通い。が、ぶちの状態もわるくないし、
今週は大丈夫かなーと思った夜、「おやぁ?」な子@猫部屋 ハケン。
真剣な顔のままトイレから動かないウォル。ようやく箪笥の上に移動したがくっついていったぽぽのすけに
珍しくシャーシャー。
翌朝、ゴハンはちゃんと食べたが食後のスプレーをしようとした、そのままのスタイルで固まってた。
本人も状況に当惑してたんだろうなぁ…普段なら絶対触らせない下腹部を触っても無抵抗。
すっごいパンパンじゃないけど、溜まってるなーの膀胱が触れて、今週の受診猫決定。
以前、スプレー頻発に関係あるかも?とスプレーしたしっこを採取して検査したらストルバイトが出た。
が、ビビりな子ゆえ受診も投薬もままならず、療法食をだましだまし与えつつ様子見をしていた。今回
そのツケが回ってきたらしい。
お約束のタモアミと洗濯ネット保定で受診。やはりストルバイトによる尿閉の診断。血液検査では腎機能に
問題はなし。麻酔下で閉塞の開放と洗浄をすることになり、さて麻酔導入の準備…となったところで
ウォルいきなり大暴れ→逃走。診察室内で大捕り物に発展(号泣)
なんとか取り押さえて処置を始めることになったが、ビビりの上に今回は+αの出来事でさらにウォルの
精神的ショックは大きいだろうし…処置後、麻酔から完全に覚める前に慣れた場所へ戻してあげるほうが
いいかもしれないとVET。
処置は問題なく済み、無事閉塞は開放、かなり丁寧に洗浄もしてくださったそう。
で、当のウォルはなんとか「伏せ」の姿勢は保持、が、部分的に筋弛緩が残るかなーりぼんやりした
状態で静かに帰宅。
リビングの隅っこに置いたキャリーの中で(今回大きめキャリーをチョイスしておいてよかった♪)数時間
かけてリバース。
最初はぽぽのすけやしっぽが覗いても何の反応も示さなかったが、次第に視線が定まるようになりもぞもぞ
動き始めたところでキャリーオープン。
ウォルは本当に何が何だかわからないという感じで。怖い気持ちはあるんだけど、心細かった気もするし?
みたいなね。
いつも受診後は押し入れに引きこもってしまうのに、今回はなんだかニンゲンのそばへ来たがるそぶり。
リビングの入り口でニャーニャー啼いて呼んだりね、らしからぬ行動満載(笑)
すべて夢の中になっちゃったのかな?撫でてーブラッシング気持ちいいねーと甘えまくりなんですが。
ぼんやり帰宅は、不幸中の幸いでナイス判断ってやつですかね?
帰宅後排尿も確認でき、翌朝からはゴハンも食べ始めた。
療法食はDr's careのストルバイトケア→ロイカナPhコントロール0に変更。

念入りに洗浄してくださったとのことだか、膀胱内壁からまだ剥がれ落ちてくるものも多いと思う。
シニア含みの多頭飼い故、塩分の多いストルバイト用療法食を出しっぱなしにはしにくい部分もあるが
ここはちょっと頑張って摂らせて、結晶を溶解する方向にもっていかないとね。


そして気になるお方がもう1匹。
季節の変わり目だからかな?春先の抗生剤投薬以来快調に推移して来ていたまさおの鼻。ここのところまた
連続くしゃみがみられるようになってきた。鼻汁の量はさほど増えていないし、膿臭もないけれど、炎症は
治まりきっていないんだろうな…くしゃみの物理的刺激でうっすら出血が見られるようになった。
ストック用に頂いてあったアモキシシリンを再開して経過観察。
部屋の子たちと概ね仲良くやっているまさおなのだが、どーいうわけかウォルには結構強気(笑)しかも、
背後から襲いかかったりと、でかいカラダの割にやり口は結構卑怯(爆)
まさおに比べたら軽いけどウォルだって6.1kgのまぁまぁ立派な体躯だしね、たまにやり返されて、どーも
昨日はステップから突き落とされたらしい。たいがいにしとけよ。どっちも病院送りは勘弁な。

足元でひっくり返って「モフれ」ではなく「踏んでくれ」と要求するドМなまさお。へんなやつ。

お調子者はもちろん元気いっぱい。

カラダだけは大きくなって、しっぽと見た目大差なくなってきましたわ。
     

今日の静岡は32℃の予想。やはり秋の実感は湧かないわー。
     
先日はホントにきれいなお月さまの十五夜でしたなぁ。
試掘りした里芋と月見だんごを供えて。
静岡の月見だんごは通称へそもち。ちょっと変わってるんだよね。