更けゆく2021年の大晦日。まずは今年もこんな寂れたBlogをお訪ねいただけたことに感謝を。
そして来る新年が皆さまにとって素晴らしい一年でありますように。
忙しない日々の中に埋もれていってしまう記憶のなんと多いこと…。いいのか悪いのか分からないが、少なからず今一番やりたくないのは長谷川式テストだな(笑)
数字を逆からとか…マジ無理だわ。
それでも記憶の底に沈んでいくものが多いということは、決して不幸ではないのだろうとも思う。沈まない記憶を思い煩うことはせつない。
3月に思いがけず「福」を保護したことで、庭にはミミとココの2匹が残ることになった。2匹ともかなりの古参組 ココはかしゃんとみけちゃん一家のTNRを
終えた後のいわばTNR2期組というところの2006年藪に現れて2007年にオペ。ミミは2008年庭に現れて同年オペ、リリースした子になる。
だからかれこれ13~15年を藪や庭で過ごしてきたということになるわけで、少なく見積もっても結構なシニア猫の部類になる。
ミミは時々体調を崩すことがあるが体格を保っているし、動きも悪くない。ココは一日の大半を藪の持ち主の庭か我が家の屋根で過ごしており毛ツヤや動きは
ミミより数段おちる感じはあったが、食欲はキープできていた。
とはいえ、どちらも高齢であることには変わりなく、福がいなくなり流入猫が増えるだろう庭は、これまでのように安らげる場所ではなくなるだろう。
どちらからでも構わない、福が落ち着いたらとにかく順に身柄を確保しようと決めていた。
9月初めの夜。ミミはいつものように駐車場で私の帰りを待っており、雨が降り出す前に…とゴハンをたくさん食べた。「明日、雨が止んだらちゃんとくるんだよ」
それがミミに声をかけた最後の日になった。
10月になり、夜はたいてい屋外の冷蔵庫の上から通り過ぎるダンナや私を呼び止めるはずのココの姿が見えなくなった。ココは毎日県道を渡る。体調だって決して
良いとは言えない。ミミに続いてココも消えてしまうのか…。それが外で暮らすということだと理解していても、気持ちはそうもいかない。
だから、10日ほど経った庭にココの姿を見つけたときには叫んじゃうくらい嬉しかったな。
やはり具合が悪そうで、食欲もあまりない。足の運びが悪く県道をヨタヨタ渡っていく。時間がない、と思った。
後肢が弱り、定位置の冷蔵庫の上に上がれなくなったココは、日中の陽当りの良い時間帯と夜半の私の帰宅時間を見計らって庭へ戻ってきているようだった。
チャンスは多くない。トラップケージに慣れさせながら粘った。
私はかつてココが連れていた仔猫を保護して里子に出している。
ココはとても慎重な子なのに、どうして仔猫が目の前でトラップされるのを黙って見ていたんだろう?と不思議がる私に猫の大先輩は「母ネコには仔猫が幸せに
なれることが分かる、だからそうしてくれる人に託す」のだと言った。
軽トラの下でそろそろ肌寒くなってきた風をよけながらゴハンを食べているココに「今度は自分自身を託して欲しい」と声をかけた。店前の自販機で買い物を
していたお客さんには、毎晩軽トラの下をのぞき込んでブツブツ言っているさぞかし怪しさてんこ盛りのおばさんだっただろうと思う(笑)
11月半ばの昼過ぎ。出かけようとしていた時、かすかな啼き声が聞こえた気がした。もしや…とのぞき込んだトラップケージにココの姿を見つけたときには
安堵しかなかった。ココには怖い思いをさせたわけで申し訳なかったが。トラップケージの中のココは、思っていたよりも小さかった。
用意していた2Fの二段ケージに移す。驚いたことに30分もしないうちにトイレに上等な便としっこ玉 意外に大物感。
上段には上がらないが、用意したクッションにちんまりと休み、ちゅーるもドライも食べる。出せ出せも言わず、ありがちなトイレ籠城もしない。さすがに
手が近くまで行くと「しゃー」言うけど、それだけ。逃げるわけでもなく猫パンチが炸裂するわけでもない。
やはり後肢の力が落ちていて通常設置してある中段に上がることも難しい様子だったので、さらにもう一段低位置に足場を設置するとほどなく上段にも上がる
ようになった。
そして今…こんな感じ。
湯たんぽを使いこなし、お腹が空けば下段に降り、啼いてゴハンの催促をする(笑) さすがにまだ下僕におさわりの許可を出しては
頂けないが。
寒さが緩むころには、リビングデビューできるかな。出窓で日向ぼっこする姿が見れるかな。
今はとにかく、暖かい冬を、風や雨に怯えない夜を、記憶に刻んで欲しいと思う。
ようこそ。ココちゃん。
そして、2002年 しろ・くぅ・ぶち そして ちゃってい の4匹から始まった我が家の「しろりん食堂」は閉店の運びとなりました。
今思うのは、途絶えることなく猫たちが次々現れていたのは、やはりミミが「おあがんなちゃい」をしていたんだなってこと。
彼女が姿を消してから、庭に猫の姿はない。
今度は誰かに「おあがんなちゃい」をしてもらって、新しい居場所を見つけたのか?そんなことは難しいと思いながらもそうであって欲しいと願ってしまう。
沈んでいかない記憶はいつまでもせつない。だけど、忘れないよ。ミミちゃん、また、いつか、どこかで。
そして来る新年が皆さまにとって素晴らしい一年でありますように。
忙しない日々の中に埋もれていってしまう記憶のなんと多いこと…。いいのか悪いのか分からないが、少なからず今一番やりたくないのは長谷川式テストだな(笑)
数字を逆からとか…マジ無理だわ。
それでも記憶の底に沈んでいくものが多いということは、決して不幸ではないのだろうとも思う。沈まない記憶を思い煩うことはせつない。
3月に思いがけず「福」を保護したことで、庭にはミミとココの2匹が残ることになった。2匹ともかなりの古参組 ココはかしゃんとみけちゃん一家のTNRを
終えた後のいわばTNR2期組というところの2006年藪に現れて2007年にオペ。ミミは2008年庭に現れて同年オペ、リリースした子になる。
だからかれこれ13~15年を藪や庭で過ごしてきたということになるわけで、少なく見積もっても結構なシニア猫の部類になる。
ミミは時々体調を崩すことがあるが体格を保っているし、動きも悪くない。ココは一日の大半を藪の持ち主の庭か我が家の屋根で過ごしており毛ツヤや動きは
ミミより数段おちる感じはあったが、食欲はキープできていた。
とはいえ、どちらも高齢であることには変わりなく、福がいなくなり流入猫が増えるだろう庭は、これまでのように安らげる場所ではなくなるだろう。
どちらからでも構わない、福が落ち着いたらとにかく順に身柄を確保しようと決めていた。
9月初めの夜。ミミはいつものように駐車場で私の帰りを待っており、雨が降り出す前に…とゴハンをたくさん食べた。「明日、雨が止んだらちゃんとくるんだよ」
それがミミに声をかけた最後の日になった。
10月になり、夜はたいてい屋外の冷蔵庫の上から通り過ぎるダンナや私を呼び止めるはずのココの姿が見えなくなった。ココは毎日県道を渡る。体調だって決して
良いとは言えない。ミミに続いてココも消えてしまうのか…。それが外で暮らすということだと理解していても、気持ちはそうもいかない。
だから、10日ほど経った庭にココの姿を見つけたときには叫んじゃうくらい嬉しかったな。
やはり具合が悪そうで、食欲もあまりない。足の運びが悪く県道をヨタヨタ渡っていく。時間がない、と思った。
後肢が弱り、定位置の冷蔵庫の上に上がれなくなったココは、日中の陽当りの良い時間帯と夜半の私の帰宅時間を見計らって庭へ戻ってきているようだった。
チャンスは多くない。トラップケージに慣れさせながら粘った。
私はかつてココが連れていた仔猫を保護して里子に出している。
ココはとても慎重な子なのに、どうして仔猫が目の前でトラップされるのを黙って見ていたんだろう?と不思議がる私に猫の大先輩は「母ネコには仔猫が幸せに
なれることが分かる、だからそうしてくれる人に託す」のだと言った。
軽トラの下でそろそろ肌寒くなってきた風をよけながらゴハンを食べているココに「今度は自分自身を託して欲しい」と声をかけた。店前の自販機で買い物を
していたお客さんには、毎晩軽トラの下をのぞき込んでブツブツ言っているさぞかし怪しさてんこ盛りのおばさんだっただろうと思う(笑)
11月半ばの昼過ぎ。出かけようとしていた時、かすかな啼き声が聞こえた気がした。もしや…とのぞき込んだトラップケージにココの姿を見つけたときには
安堵しかなかった。ココには怖い思いをさせたわけで申し訳なかったが。トラップケージの中のココは、思っていたよりも小さかった。
用意していた2Fの二段ケージに移す。驚いたことに30分もしないうちにトイレに上等な便としっこ玉 意外に大物感。
上段には上がらないが、用意したクッションにちんまりと休み、ちゅーるもドライも食べる。出せ出せも言わず、ありがちなトイレ籠城もしない。さすがに
手が近くまで行くと「しゃー」言うけど、それだけ。逃げるわけでもなく猫パンチが炸裂するわけでもない。
やはり後肢の力が落ちていて通常設置してある中段に上がることも難しい様子だったので、さらにもう一段低位置に足場を設置するとほどなく上段にも上がる
ようになった。
そして今…こんな感じ。
湯たんぽを使いこなし、お腹が空けば下段に降り、啼いてゴハンの催促をする(笑) さすがにまだ下僕におさわりの許可を出しては
頂けないが。
寒さが緩むころには、リビングデビューできるかな。出窓で日向ぼっこする姿が見れるかな。
今はとにかく、暖かい冬を、風や雨に怯えない夜を、記憶に刻んで欲しいと思う。
ようこそ。ココちゃん。
そして、2002年 しろ・くぅ・ぶち そして ちゃってい の4匹から始まった我が家の「しろりん食堂」は閉店の運びとなりました。
今思うのは、途絶えることなく猫たちが次々現れていたのは、やはりミミが「おあがんなちゃい」をしていたんだなってこと。
彼女が姿を消してから、庭に猫の姿はない。
今度は誰かに「おあがんなちゃい」をしてもらって、新しい居場所を見つけたのか?そんなことは難しいと思いながらもそうであって欲しいと願ってしまう。
沈んでいかない記憶はいつまでもせつない。だけど、忘れないよ。ミミちゃん、また、いつか、どこかで。
今年もよろしくお願いいたします。
そして、しろりん食堂の閉店もおめでとうございます!
ココちゃんよかった(笑
こちらこそ今年も変わらずよろしくお願いいたします。
しろりん食堂、ようやっと閉店。看板おばさんヘロヘロです(笑)
決して十分なことはできなかったと思うけど、これが私の精一杯…。
湯たんぽ抱いてぐっすり眠っているココを見るにつけて、保護できて良かったなー…と。
そしてミミにもこんな暮らしをさせてあげたかったと、もう仕方ないことを
ぐるぐる考えてしまう。
でもそれはミミの望むことではなかったのかもしれないですけどね。
さ、あとはどの子も穏やかに安心して暮らしていけるよう。下僕変わらず勤めさせていただきます(笑)
ほんと褒めてあげたいです!
今日は特に寒い夜…湯たんぽ抱えてお家にいられる幸せを感じてもらえて嬉しいです。
しろりんさん、ありがとうございます★
そして、長い間のしろりん食堂の経営、お疲れ様でした!
ミミちゃんの事を考えてしまうというくだり…私もままとちびに同じことを思ってます。
もう少し早く決断していたら…と。
ミミちゃんもココちゃんと同じように、どこかのお家にいてくれる事、私も願ってます★
本年もよろしくお願いいたします~!
ココちゃん、だいぶ馴れましてね、少しならおさわりOKになりましたよ。しつこいと「しゃー!」されますけどね(笑)
出来れば背中の毛玉を取りたいのだけど、さすがにめっちゃ怒られますw
もともと窓ガラスを挟んで一歩と交流していたせいなのか一歩がケージの近くに行くと
啼いて呼び留めたり、ココハンドでちょいちょいします。ケージフリーにできそうなんですが
なにしろこの寒さなのでうっかり保温不足になるのも怖い…もうしばらく様子見というところですかねえ。
あの日からミミの姿は全くありません。これまでしろりん食堂から去っていた子たちと同様に。
どこかで暖かい冬を過ごしているのか、もし仮にそうでないとしても
虹の橋でしろりん食堂の卒業生たちを「ここですよー」と集めていると思います。