晴天で風もおだやかで筑波山がくっきり見える…ので行ってみた。
思いつきで歩いて登るのは危ないので、今回は往復ケーブルカーで。
SNSの探鳥グループを眺めていると、家の近くでは見られない鳥の名前がちらほら。
一種でも見られたらいいなあと思いながらケーブルカー乗り場から御幸ヶ原に出ると、数十人のカメラマンが柵にずらりと並んでいる。柵の下の斜面から続く林に何かいるみたい。
わかりやすい(笑)
すきまに入り込んで見ていると、10羽ほどが草むらから木の上にばっと飛び上がった。双眼鏡の焦点を合わせると陽の当たる枝にオスのハギマシコ! 写真は撮れなかったけれど、赤とも紫ともつかない色の美しさを目に焼き付けました。
ちなみに両隣のカメラマンさんはものすごい勢いでシャッターを切ってた。
ロープウェイ駅のほうへ向かって歩くと、あちこちにヤマガラが。
ヤマガラが見たかったら筑波山へどうぞ、というのは大げさだけど、とにかくあちこちから声がするし姿も見える。
私は好きだから一生懸命見るんだけど、そうすると通りがかるカメラマンさんがめずらしい鳥がいるのかと思って私が見ている方向にレンズを向けるので、なんとなく申し訳ない気持ちになってしまった。
かわいいのに、ヤマガラ。
男女川の源流。日陰なので凍ってる。
ご夫婦が座って観察していたけれど、「ヤマガラしかいませんよ」と。
ここでもそんな扱いをされるヤマガラ…。
後ろから来た年配の女性によると、ここはウソとかハギマシコが来たりするのに今日はいない、と言ってたので、そういうのがターゲットなんだろう。気持ちはわかる。
寒いので一旦撤収。奥には立派な杉の木があった。
登山勢もそれなりにいるけれど平日だし、時折だれもいなくなって静かになる瞬間もある。
奇岩もあったり。
このへんで何かの実を食べるコゲラを双眼鏡で見ていたら、カメラマンが隣に来て撮影。
撮った後で「あの鳥なんですか?」と聞かれて、えーっと思ったけど「コゲラです」と答えたらなんかガッカリしてた。
狙ってた鳥とは違ったんだろうけど、その立派なレンズで自分で見て撮ったのにガッカリするなよ…。
女体山山頂の登り口手前で引き返し、カタクリの里(冬場は立ち入り禁止)の斜面を眺めていると、ガサガサ音がする。
ぱっと見たときはクロジ? と思ったけれど、初めて見るカヤクグリでした
ヤマガラも一緒になって採餌していたけれど、急に大きな鳴き声とともに大きめの鳥が。
シロハラだー。写真はないけど、白いおなかがよく見えた。
下りのケーブルカーに乗る前に、もう一度さっきの男女川源流に立ち寄ってみる。
すると今度はイスで腰を据えて観察している人が1人、水場を狙ってカメラ構える女性が2人。
ほどなくしてウソのオスとメスが登場してざわつく(笑)
私も初めて見たのでうれしくなってしまった。
飛び去ったところで「ウソを撮りに来た」というおじさんカメラマンと女性が入れ替わり。
なんとなく上を見るとアオゲラがいる。
しーんとしているところでどうしようか迷ったけれど、黙ってるのもなあと思って小声で「上にアオゲラが…」と言うとみんな一斉に上を見上げて「どこですかっ!」となってオロオロしてしまった。
でもすぐに私の後ろに来ていたカメラマンさんが見つけて撮影後、お礼を言われたのでホッとした。
ウソを撮りに来たおじさんは、アオゲラだけ撮って行ってしまった。もうちょっといたらよかったのに…。
アオゲラが飛んだあと、しばらくヤマガラを見る。みんな撮らないけど(笑)
水浴びがめちゃかわいかった。
するとさっきのお礼を言ってくれたカメラマンさんが「あ、ウソの鳴き声がする。たぶんもうすぐ来るよ。」と言うのでちょっとした緊張感が。そしたらホントに来たー。
あまりあちこちしないでいてくれたので、私でも写真が撮れた。
もちろんカメラマンさんたちは無言でシャッターを切り続ける。
似たような写真なんですけどね、こちらもとてもきれいな色でした。
撮れなかったメスも頭の黒と身体の灰色×ベージュがくっきりしていて、本当に美しかった。
日が暮れるのが早いので、寒くなる前に撤収。
ミヤマホオジロにも会ってみたかったけれど、そんなに一度に初めての鳥に会うと熱が出るといけないので(笑)次回のお楽しみに。
いつも筑波山神社脇の駐車場に停めるんだけど、その手前でアオジが採餌中。
やさしい顔をした個体。
なんかくわえてるね。
一眼レフ+望遠レンズできれいに撮れたらいいなあとは思うけれど、あの装備持って山を歩くのは私には難しいなあ。
まだ今は自分の目でよく観察したいなあという気持ちの方が強い。
●この日見た/声を聞いた鳥
- コゲラ
- アオゲラ
- ヤマガラ
- シジュウカラ
- ヒヨドリ
- メジロ
- ムクドリ
- シロハラ
- ジョウビタキ
- カヤクグリ
- スズメ
- ウソ
- ハギマシコ
- アオジ