見出し画像

小鳥見日記

鳥には会えたけど残念だった秋ヶ瀬公園

先月、雪の翌日に来て楽しく探鳥できた秋ヶ瀬公園へ。
前回と同じく「ピクニックの森」からのんびり歩く。風は強いけれど1月とはやっぱり空気が違って春の気配がする。
小さな池に残っていたマガモ。

ちょっと落ち着きがないジョウビタキのメスが、「こっちだよー」と言うように先へ先へ飛んではとまり、飛んではとまりを繰り返す。

竹やぶの中をわりと大きなものが動いたので目をやると、んん、これがトラツグミ?
写真は撮れなかったけど、おそらくそうだと思う。

するとカメラを持った女性が近寄ってきたので「トラツグミかもしれないですね。」と話したところ、「じゃあ餌付けしてるから待ってればまた来ますよ!」と。
餌付けって…。
SNSを見ているとこの秋ヶ瀬公園にはたくさんのカメラマンが来ていて、それは先月来たときに自分でも目の当たりにしたので知っていたけれど、餌付けをしてそれを堂々と言っている人がいるということなんだね。
ただ、この女性に何か言ったところで仕方がないので、「そうなんですね。」とだけ返してその場を後にした。

空にはトビ。

途中、イスに腰掛けて低い位置でカメラを構えて待っている人がいて、聞けばトラツグミを待っているとのこと。
双眼鏡で確かめながら気長に待っている様子で、さっきささくれ立った気持ちが少し落ち着いた。

アオジが採餌に出てきている。ていうかそれは食べられるのかな?

人だかりができているので何ごとかと思ったら、ヤドリギにレンジャクが来るのを待っている人たちだった。

双眼鏡でヤドリギを見ても実がなっている様子はない。
先日の栃木県民の森で「午後になったら来るかも」と言われていたヤドリギにはいかにも鳥が食べそうな実がたくさんなっていたけれど、こんなのでも来るのかしら。

スルーして先へ行くとエナガシャワーに遭遇。

これぞ「あざとかわいい」

エナガたちが移動したところで先に進むと、ルリビタキの鳴き声がする。
かなり近い距離なのにカメラマンが1人しかいないし、なんだか鳴き方がおかしい。
訝りながら近寄ると、なんとそのカメラマンが録音した鳴き声を大音量で流していたのだった。
確かにその場所は前回来たとき、ルリビタキのオス・メスが出たところではあったけれど、本当にそういうことをする輩がいるのかと思って、思わず「ありえない」と声が出てしまった。
当人に聞こえたかどうかはわからないが、別に聞こえたってかまわない。

秋ヶ瀬公園のルールはわからないけれど、探鳥会が行われたりカメラマンが多く集まったりする公園、私が知っている範囲だと真岡市の井頭公園やつくば市の高崎自然の森では、音声で鳥を誘引したり、もちろん餌付けも禁止。鳥がとまりやすかったり絵になるような人工物を設置することも禁止。ついでに言うと立ち小便禁止の看板も井頭公園にはあちこちに立てられていた。情けない。

めずらしい鳥を見たい、きれいな鳥を見たい、そしてそれを写真に撮りたい、という気持ちはよくわかる。
写真が目的の人はできるだけ効率よく美しい写真を撮りたいだろう、それもわかる。
だけど、やっていいことと悪いことくらいわからないのか。

もう帰ろうと思い、駐車場を目指して歩く。
林の中を見ると今度はベニマシコを待つ集団が目に入った。
探す努力はしたくないんだな。

耳をすませればコゲラが木をつつく音が聞こえるよ。
私がまだ全然鳥の鳴き声がわからなかった頃、この音で「コゲラだ」と特定できて見つけることもできて、すごくうれしかった。
だからコゲラは好き。

1月に来たときにベニマシコの声だけして姿を見つけられなかった池。
近づくとまたあの鳴き声がする。
どこだろう。セイタカアワダチソウの種とかよく食べるけど、それらしいところには見当たらない…。

視線を上げると右手の木の枝にカワラヒワ。いつものかわいらしい鳴き声のほかに「ビーン」というさえずりも聞こえる。あー、今日はカワラヒワ多いな、正面の木にも小鳥いるな、カワラヒワ…じゃないぞ?

ベニマシコだ。しかもみんなが大好きなオス。
鳴き声に気づいて探している人でもいれば教えてあげようと思って見回したけど、周囲にはだれもいなかった。
集団でじーっと待ってる人たちも少し歩いて意識して聴けば見つけられるのに。

オスが3羽、木の表面をつついている。こんなところでも食べられるものがあるんだな。
その証拠にくちばしになんか付いてる。

きれいな赤だな。「マシコ」は「猿子」から名付けられたっていうけど、サルには似てないと思うんだよね。

いつもだったらきれいな鳥が見られてホクホクで帰途に着くんだけど、もやもやした気持ちのまま帰宅。
趣味なんだから自分が好きなようにすればいいと思うけれど、ルール云々の前に、大人なんだから分別のある行動はしたいものだ。
特に餌付けは鳥の命に関わることなのに、その想像力がない人が多いことが一番残念だった。

●この日見た/声を聞いた鳥

  • ハシビロガモ
  • マガモ
  • キジバト
  • カワウ
  • ダイサギ
  • トビ
  • コゲラ
  • モズ
  • カケス(声)
  • ハシブトガラス
  • シジュウカラ
  • ヒヨドリ
  • ウグイス(声)
  • エナガ
  • ガビチョウ
  • シロハラ
  • ツグミ
  • トラツグミ(たぶん)
  • ジョウビタキ
  • スズメ
  • セグロセキレイ
  • ハクセキレイ
  • シメ
  • ベニマシコ
  • カワラヒワ
  • ホオジロ
  • アオジ

よろしければ応援お願いします。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「1人探鳥会」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2022年
人気記事