東京23区内 老舗ラーメン【戦前創業店】
2017.12初稿UP。その時点での現存店。2019年12月加筆・修正。
2020年1月大幅加筆・修正。以後、随時修正中です。
※=管理人実食済、リンク先はラーメンデータベース
店舗名後ろの★印=辨麺(汁あり)提供店。「辨麺」についてはコチラをご覧ください。
※店舗創業年は、末尾記載の書籍・雑誌等から情報を得、店舗公式サイトやWEBマガジン等インターネットでの情報等で裏付けなどをして記載したものです。間違いがある場合もありますので、情報等を最下段コメントにてお寄せいただければ幸いです。(以上、「Ⅱ」以降同じです)
(春日・ゑちごやの外観、チャーシューメン)
1876 明治10 ※ゑちごや 春日・菊坂下 *中華類提供は昭和25年ごろから。
1887 明治20 ※とらや 柴又帝釈天 *ラーメンの提供開始時期は不明
1889 明治22 ※神楽坂龍公亭 神楽坂
*開業当初は寿司店。中華を提供し始めたのは大正時代末期(大正10年とも大正14年ともいわれる)。
1897 明治30ごろ ※水新菜館 浅草橋 *ラーメンの提供は1972年から。
1899 明治32 ※維新號
*当初は神保町で開業。1947(昭和22)に銀座八丁目で営業再開(現在の「銀座維新號」。当時は中華饅頭専門店)。現在の本店は赤坂。
1906 明治39 ※揚子江菜館 神保町

1911 明治44 ※漢陽楼 神保町

1912 明治45 味の萬楽 外神田
1912 明治45 萬楽飯店 神保町 *「味の萬楽」「萬楽飯店」は兄妹の関係の経営で、兄妹の曽祖母が日本橋にて創業した店を基にする。
*一部メディアで「現役店で最も古い中華料理店」との紹介があったが、無論誤りである。
1912 大正元 ※天府 内神田 *神田五十番から1987年に屋号変更した店と思われる(小菅桂子・著「にっぽんラーメン物語」より。店舗にて管理人が経営者姓を確認済であるが、神田五十番の後継店であることの確認は取れていない。此方にまとめてある。
※この3店(萬楽と天府)はどちらが先に開店したのかは不明。
1914 大正3 ※中国料理大勝軒 茅場町 *一部メディアで「人形町大勝軒系」と紹介されているが、相当古い時期から経営者が変わっており今では「人形町系」とは無関係である。
1914 大正3 直久 *創業は山梨県甲府市の日本蕎麦店「更科」。ただし、中華そばを提供していた。ラーメン専門店の創業は1967(昭和42)年10月、銀座数寄屋橋にて。現在は株式会社フククルフーズ が経営するチェーン店。リンクは公式サイト。
1917 大正6 ※生駒軒水天宮 水天宮 *2018年12月閉店
※この店自体の「暖簾分け」は1964(昭和39)。初代の生駒軒創業時は台東区松が谷の製麺所。現存(2018年8月時点)する「生駒軒」最古参は北区堀船の生駒軒らしい。本サイトでは、水天宮店が初代の縁戚(初代の実姉の養子の娘夫婦)であることから掲示した。人形町の生駒軒を「生駒軒発祥」とするサイトがあるが、人形町店は「生駒相互親睦会」の事務所がある店(2018年8月、水天宮店舗奥様に確認)で、同時期に数店が生駒軒として開業した(人形町店にて確認)。
1919 大正8 ※巴家料理店 大手町 *2019年1月31日閉店。
1923 大正12 坂本屋 西荻窪 *2019年10月から、当面カツ丼の提供のみ
※中華楼 蔵前
1924 大正13 ※やよい 浅草
1924 大正13ごろ ※復興軒 業平橋
1925 大正14 ※品香亭 三田
三笠会館(揚州名菜・秦淮春)銀座五丁目
*大正14年6月、歌舞伎座前氷水屋として創業。昭和22年、現在の銀座並木通りに開店。
1926 大正15 ※萬福 東銀座
(東銀座 萬福のワンタンメン)
1926 大正15以前 ※中華麺家まんまる 四ツ木(葛飾・本田渋江「萬来軒」として の創業。大正15年発行の東京支那料理業組合員名簿(書名「大東京の現況:飲食料品業界専門」)の中に当時の本田村澁江、現在の葛飾区四ツ木所在として「萬来軒」(経営者・藤ノ木氏)の名が見える。
昭和初期 ※あさひ 浅草
1926 昭和元 ※銀座アスター本店 銀座一丁目
1927 昭和2 ※中村屋[Manna] 新宿
*中村屋喫茶部の設立時期。中村屋[Manna] では伊府麺などを提供している。
(新宿・中村屋[Manna] の伊府麺))
1928 昭和3 ※三河屋 堀切菖蒲園
※深川煉瓦亭本店 新大橋(森下)
1930 昭和5 ※菊水軒 人形町
※楽楽 森下
三勝菜館 門前仲町
1930 昭和5頃 三喜屋 宝町(京橋)
※たいめいけん 日本橋
※春木家本店 荻窪
1932 昭和7 ※ 廣豊楼 神田
1933 昭和8 ※来来軒 祐天寺(1933年創業ともある)
ラーメン松楽 秋葉原(昭和初期ともある)
*現在府中にある萬来軒の支店からスタート。*2019年1月25日閉店。
(閉店間際だった萬来軒総本店の店内。ボクが食べた数日後に閉店してしまった)
1935 昭和10 ※ふぢの 豊洲市場 *築地場内から移転
※かいらく 王子
昭和10ごろ ホープ軒 吉祥寺 *錦糸町で貧乏軒という屋台でスタートした時期。
1936 昭和11 ※中華料理永楽 京成小岩
1941 昭和16ごろ ※銀座ホール 砂町銀座
1944 昭和19 ※小洞天日本橋本店 日本橋(写真↓)
参考書籍等:発行順、★=単行本 ☆=MOOK本、雑誌
★「トーキョーノスタルジックラーメン」山路力哉・幹書房(2008年6月刊)
★「日本ラーメン秘史」大崎裕史・日本経済出版社(2011年10月刊)
★「町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう」町中華探検隊・立東舎(2016年8月刊)
☆「町の中華」BRUTUS833号・マガジンハウス(2016年10月刊)
★「東京ノスタルジック町中華」タツミMOOK・辰巳出版(2016年11月刊)
☆「みんなの町中華」散歩の達人 2018年1月号・交通新聞社(2017年12月刊)
☆「絶品!町中華 首都圏版」ぴあMOOK・ぴあ株式会社(2018年12月刊)
☆「定食マニア」散歩の達人 2019年2月号(2019年1月刊)
★「町中華探検隊がゆく!」町中華探検隊・交通新聞社(2019年2月刊)
☆「塩・醤油 しみるラーメン」おとなの週末2019年2月号・講談社ビーシー(2019年2月刊)
☆「昭和の東京を歩く」散歩の達人 2019年7月号(2019年6月刊)
☆「絶品!横浜の町中華」ぴあMOOK・ぴあ株式会社(2019年9月刊)
☆「荻窪・西荻窪」散歩の達人 2019年11月号(2019年10月刊)