セカンドステップにおける超難題「π中間子の定式から疑ってかかれ」

さて、南部=ゴールドストン複合ボソン３重項たる Ｔ反Ｎ・Ｎ反Ｎ・Ｎ反Ｔ をこそ「元は質量０だったπ中間子の原型」と思ってしまうのは“若き日の南部の夢”というよりは“随分と罪だった事”だったでしょうｗ）

一時期は、私だってそー思っておりました、おりましたとも・・。

だけれども、もちろんπ中間子には有意な質量が存在しているし、それを「０から始められて後から与えられる」というのは慢心だったり虚妄だったりするし、そんなこんなの中でＫＥＫとメールのやり取りをしたりしていると《クォーク凝縮》という新しい概念が出てきたりするんですよね。クォーク凝縮というのは真空のクーパー対ですから質量は０であり、それは南部理論にとって都合が良かったのだろうし、ま、ＵＦＴにとったらＬ軌道の存在ですよね、それを呼び覚まして（？）Ｈ軌道に引き戻したのが“π中間子３重項”ではナイか、と思ってみました。

そこで考えたわけですよ、

「う～ん、電荷も質量も０であるクォーク凝縮から、どーして質量のある荷電３重項が出てくるのか・・」

そこで、ハタと膝を叩きましたよ、それこそクォーク凝縮に南部=ゴールドストン複合ボソンが（幽霊みたいに）憑依するとしたら説明がつくのじゃナイかって。おそらく《クォーク凝縮》というのは同種のフレーバーの粒子と騾馬反粒子からなっているのであるから、それがゲージ場によって吸収される際にこそ、そこにこそ南部=ゴールドストン複合ボソン３重項が憑依したら、まったくπ中間子３重項そのものじゃないか、というわけでしたよｗ）そこで与えられるゲージベクトルスピンが、ＴやＮにスピン１だとすれば、反Ｔや反Ｎにはスピン－１ですから、ちょうど中和してスピン０のπ中間子になってくれます。


（旧来からの定式）

π^-＝ｄ反ｕ　　，　　π^0＝ｄ反ｄ＋ｕ反ｕ　　，　　π^+＝ｕ反ｄ


（新しい定式）

π^-＝ｄＴ反ｄ反Ｎ（ｕＴ反ｕ反Ｎ） ， π^0＝ｄＮ反ｄ反Ｎ（ｕＮ反ｕ反Ｎ） ， π^+＝ｄＮ反ｄ反Ｔ（ｕＮ反ｕ反Ｔ）


（まー、ざっと、こーいった具合ですけど、π中間子の定式を弄るには勇気が要りました・・）