>「寿命が長い」とはKlであることを意味し、Klが複数のπ中間子に崩壊する際は、それは3πにしかなり得ません。
で、あるにもかかわらず「有意の数の2πに崩壊するモノを見た」ということは「Klだけであるハズの寿命の長い集団の中にKsが混ざっていた」ことを意味します。この結果が【Ks-Kl混合】によって引き起こされているとするならばKsだけからなるハズの寿命の短いグループにも(おそらく同じ割合で)Klが混ざっているワケです。
さて、ここで立ち止まって2πに崩壊するK^0と3πに崩壊するK^0とはどこが違っているのか、という部分を慎重に検討してみるといたしましょう。
同じくストレンジネスを持ったハドロンでも、中間子とは違って3クォークから出来ているバリオンの場合には「W粒子というよりも直接にπ中間子を放出して崩壊する例がほとんどである」という事実がございまして、その伝で行きますと
1)Ksの崩壊において、K^0(反K^0)はπ中間子を放出してストレンジネスを失い、残りはπ中間子の組成なので、全体として2πに変化する。
という現実が合理化されまして、さらには、Klの場合にはs(反s)クォークと反d(d)クォークの間を(パリティーが異なるので)W粒子が繋いでいるとした場合に、崩壊の際には純然たる弱い相互作用がはたらくので、π中間子を一個出してストレンジネスを失うのではなく、ストレンジ粒子からW粒子が放出されて途中で崩壊して中間状態としてρ中間子に変化し、ま、そこはスピン保存によるのですが、直後にはρ中間子が2πに崩壊するので、残りの成分と合わせて3πになるのだ、と、かように存じました。
2)Klの崩壊において、s(反s)クォークはW粒子を放出してd(反d)クォークに変化し、W粒子が途中崩壊をして中間状態ρ中間子から2πを出し、残りの成分がπ中間子になるので、合わせて全体として3πに変化する。
中性K中間子の場合には、定式より何より、このような違いだとUFTでは認識する次第なのです・・。
このことは相互連関の為だと思えなくもナイのであって、たとえばKsにおいてK^0(反K^0)を観測したとすると、そのことによってKl(Ksの片割れでEPR相互連関をしている)において反K^0(K^0)を観測するであろうことは(CP破れが0だったとしたら)必然的に決定しています。
「Ksはクォーク反クォーク間にπ中間子をはさみながら【K^0-反K^0振動】をしながら飛んでいるが、KlはK^0ならK^0で反K^0なら反K^0と決定しながら飛んでいてストレンジネス粒子からW粒子が放出された時点で崩壊する。」
これが、あのややこしかった中性K中間子崩壊のあらましでしょう・・。
この中において「有意の確率で寿命の長いKsが存在する」とはどんな事なんでしょうか?
おそらく(UFT的ではナイ推測ですが)ストレンジ粒子からW粒子が放出された際に「崩壊せずにK^0と反K^0とが変換した後でストレンジ粒子からπ中間子が放出される」といった変遷をたどるのだと思ったりしました。そうすると崩壊先(2πと3π)からは(K^0が崩壊したのか反K^0が崩壊したのか)区別がつかない場合にあっても、元をたどれば(直接の破れと同じく)初期状態が2K^0や2反K^0になっているは確かでしょう!
そのようなワケで“直接の破れ、間接の破れ、に関わらず”「CP破れの原因はK^0と反K^0とが混合していることが原因」という次第です・・。
グラショウのいう自称エベレスト山とは“また違った山”を登っているという感じがしてきました、おそらく前人未踏だということは確かでしょう・・。
で、あるにもかかわらず「有意の数の2πに崩壊するモノを見た」ということは「Klだけであるハズの寿命の長い集団の中にKsが混ざっていた」ことを意味します。この結果が【Ks-Kl混合】によって引き起こされているとするならばKsだけからなるハズの寿命の短いグループにも(おそらく同じ割合で)Klが混ざっているワケです。
さて、ここで立ち止まって2πに崩壊するK^0と3πに崩壊するK^0とはどこが違っているのか、という部分を慎重に検討してみるといたしましょう。
同じくストレンジネスを持ったハドロンでも、中間子とは違って3クォークから出来ているバリオンの場合には「W粒子というよりも直接にπ中間子を放出して崩壊する例がほとんどである」という事実がございまして、その伝で行きますと
1)Ksの崩壊において、K^0(反K^0)はπ中間子を放出してストレンジネスを失い、残りはπ中間子の組成なので、全体として2πに変化する。
という現実が合理化されまして、さらには、Klの場合にはs(反s)クォークと反d(d)クォークの間を(パリティーが異なるので)W粒子が繋いでいるとした場合に、崩壊の際には純然たる弱い相互作用がはたらくので、π中間子を一個出してストレンジネスを失うのではなく、ストレンジ粒子からW粒子が放出されて途中で崩壊して中間状態としてρ中間子に変化し、ま、そこはスピン保存によるのですが、直後にはρ中間子が2πに崩壊するので、残りの成分と合わせて3πになるのだ、と、かように存じました。
2)Klの崩壊において、s(反s)クォークはW粒子を放出してd(反d)クォークに変化し、W粒子が途中崩壊をして中間状態ρ中間子から2πを出し、残りの成分がπ中間子になるので、合わせて全体として3πに変化する。
中性K中間子の場合には、定式より何より、このような違いだとUFTでは認識する次第なのです・・。
このことは相互連関の為だと思えなくもナイのであって、たとえばKsにおいてK^0(反K^0)を観測したとすると、そのことによってKl(Ksの片割れでEPR相互連関をしている)において反K^0(K^0)を観測するであろうことは(CP破れが0だったとしたら)必然的に決定しています。
「Ksはクォーク反クォーク間にπ中間子をはさみながら【K^0-反K^0振動】をしながら飛んでいるが、KlはK^0ならK^0で反K^0なら反K^0と決定しながら飛んでいてストレンジネス粒子からW粒子が放出された時点で崩壊する。」
これが、あのややこしかった中性K中間子崩壊のあらましでしょう・・。
この中において「有意の確率で寿命の長いKsが存在する」とはどんな事なんでしょうか?
おそらく(UFT的ではナイ推測ですが)ストレンジ粒子からW粒子が放出された際に「崩壊せずにK^0と反K^0とが変換した後でストレンジ粒子からπ中間子が放出される」といった変遷をたどるのだと思ったりしました。そうすると崩壊先(2πと3π)からは(K^0が崩壊したのか反K^0が崩壊したのか)区別がつかない場合にあっても、元をたどれば(直接の破れと同じく)初期状態が2K^0や2反K^0になっているは確かでしょう!
そのようなワケで“直接の破れ、間接の破れ、に関わらず”「CP破れの原因はK^0と反K^0とが混合していることが原因」という次第です・・。
グラショウのいう自称エベレスト山とは“また違った山”を登っているという感じがしてきました、おそらく前人未踏だということは確かでしょう・・。