なお、(6)に関して訂正が有りまして、その箇所は
>これでは「KlにおいてK^0と反K^0とが50%50%で混ざってしまう」ので「中性K中間子のCP破れは1だということから始まる」ことになるので、ま、よーするに、これは困る・・。
これは当方の誤解でして、もし、CP破れが1だとしたらKlにおいてKsと同じ物が100%にならないと可笑しいのですよ。これは「ニュートリノのPが1破れている」とは「ニュートリノには左巻きのモノしか存在していない」ことと同義であるのと同じです。
だけど、それは「KsにおいてK^0(反K^0)を観測した場合にKlにおいてもK^0(反K^0)が観測されたとしたらCP破れの値は1だ」という意味であって、K^0と反K^0で総数が偏っているのがCP破れで、その値が1ならば宇宙には反K^0もしくはK^0は存在しないことになる」というのとは異なると存じます。
しかるに、Wikipediaなどを参照いたしましても
|Ks>={(1+ε)|K^0>+(1-ε)|反K^0>}/√2・(1+|ε|^2)
などと載っており、あたかも「中性K中間子の話だからε≪1で済んでいるが、中性B中間子だったらε=0.731だから、非常に大きく偏っていて「宇宙には反B^0中間子が非常に少ない」という解釈に至ってしまうのです。
さて、これは困りました・・、反B^0の方がbすなわちbeauty(美女)クォークですのに!
宇宙開闢条件から言っても困ります、宇宙初期ほど反粒子が多くなってしまうからです、これはちょっと変なんじゃナイでしょうか。この話の謎ときはけっこう掛かりましたけど、ま、一晩ぐっすりと眠ったら翌朝には解けてしまいましたよ。フィッチやクローニンの観測のようにCP破れとは「KlにKsが混ざること」なのですけど「同じようにKsにKlも混ざるのだろうか?」という疑問を持たなければなりません。
さらに、その原因が《K^0-反K^0混合》にあったとして、それは対称性の破れなのでしょうか?
私はCPが破れて見えるのは自然のトリックだと信じています。理論上、KlはKsよりも僅かばかり軽いのですけど、私は「寿命の長いグループに最初から質量の違うモノが混ざっていた」とは考えておりません。Ks崩壊のように見えるイベントも、じつはKlの質量を持ったモノが何らかのメカニズムによって僅かばかりの質量を逃して、その直後に崩壊している・・、そのように考えます。
何らかのメカニズム、とはニュートリノ放出に違いありません!
ニュートリノを放出できるゲージボソンと言えばZ粒子を置いて他に求められませんが、その際には同時にW粒子も放出されているハズだと、だからこそCP破れの理論には『超弱波動』が出てくるんだ、超弱相互作用がCP破れの原因だとする結論は理論によって排斥されましたけれども、原因であるのにごく近く、つまり、t クォークが出現しなければZ粒子とW粒子の弱結合体など出てくれませんから・・。
「仮想ユニバース粒子が出現して反sクォークがt クォークにまで遷移する、t クォークはZ粒子とW粒子とを立て続けに放出してZ粒子からは2ニュートリノが出る、W粒子が抜けてユニバース粒子がペンギン図を完成させた時には反dクォークに変化している、相手のdクォークはsクォークに遷移している、これが崩壊寸前の姿であって元はといえばK^0中間子だったモノが見事に反K^0中間子に変身している」
かくしてK^0反K^0対から始まった反応が2つの反K^0だったように観測されてしまうというのがCP破れ現象のトリックだ!
ですから
CP破れ実験が「宇宙開闢条件に関わって来る」というのは確かですけど、それは「実験結果から類推される何らかの確率によって打ち立てられていく」とか思ったら大きな間違いであって、CP破れを引き起こすためにはt クォークまでの遷移が必要だということ、ま、そこまでは標準模型とて同じなんですけど、次なる「ユニバース粒子が宇宙最初のゲージボソンとしてGUTのX粒子になり替わって2クォークを算出する素粒子である」ということの証拠だということなんです。
もちろん
それでも“完全なる立証”というわけにはいかないでしょう、だからCP破れの数値に符号の逆転が有ったとしたら、それを「ユニバース粒子がペンギン図を完成しないで途中で崩壊した証拠」だと解釈していく研究態度がどうしても必要だ、というわけです。
(ご静聴ありがとうございました、応援よろしくお願いします)
>これでは「KlにおいてK^0と反K^0とが50%50%で混ざってしまう」ので「中性K中間子のCP破れは1だということから始まる」ことになるので、ま、よーするに、これは困る・・。
これは当方の誤解でして、もし、CP破れが1だとしたらKlにおいてKsと同じ物が100%にならないと可笑しいのですよ。これは「ニュートリノのPが1破れている」とは「ニュートリノには左巻きのモノしか存在していない」ことと同義であるのと同じです。
だけど、それは「KsにおいてK^0(反K^0)を観測した場合にKlにおいてもK^0(反K^0)が観測されたとしたらCP破れの値は1だ」という意味であって、K^0と反K^0で総数が偏っているのがCP破れで、その値が1ならば宇宙には反K^0もしくはK^0は存在しないことになる」というのとは異なると存じます。
しかるに、Wikipediaなどを参照いたしましても
|Ks>={(1+ε)|K^0>+(1-ε)|反K^0>}/√2・(1+|ε|^2)
などと載っており、あたかも「中性K中間子の話だからε≪1で済んでいるが、中性B中間子だったらε=0.731だから、非常に大きく偏っていて「宇宙には反B^0中間子が非常に少ない」という解釈に至ってしまうのです。
さて、これは困りました・・、反B^0の方がbすなわちbeauty(美女)クォークですのに!
宇宙開闢条件から言っても困ります、宇宙初期ほど反粒子が多くなってしまうからです、これはちょっと変なんじゃナイでしょうか。この話の謎ときはけっこう掛かりましたけど、ま、一晩ぐっすりと眠ったら翌朝には解けてしまいましたよ。フィッチやクローニンの観測のようにCP破れとは「KlにKsが混ざること」なのですけど「同じようにKsにKlも混ざるのだろうか?」という疑問を持たなければなりません。
さらに、その原因が《K^0-反K^0混合》にあったとして、それは対称性の破れなのでしょうか?
私はCPが破れて見えるのは自然のトリックだと信じています。理論上、KlはKsよりも僅かばかり軽いのですけど、私は「寿命の長いグループに最初から質量の違うモノが混ざっていた」とは考えておりません。Ks崩壊のように見えるイベントも、じつはKlの質量を持ったモノが何らかのメカニズムによって僅かばかりの質量を逃して、その直後に崩壊している・・、そのように考えます。
何らかのメカニズム、とはニュートリノ放出に違いありません!
ニュートリノを放出できるゲージボソンと言えばZ粒子を置いて他に求められませんが、その際には同時にW粒子も放出されているハズだと、だからこそCP破れの理論には『超弱波動』が出てくるんだ、超弱相互作用がCP破れの原因だとする結論は理論によって排斥されましたけれども、原因であるのにごく近く、つまり、t クォークが出現しなければZ粒子とW粒子の弱結合体など出てくれませんから・・。
「仮想ユニバース粒子が出現して反sクォークがt クォークにまで遷移する、t クォークはZ粒子とW粒子とを立て続けに放出してZ粒子からは2ニュートリノが出る、W粒子が抜けてユニバース粒子がペンギン図を完成させた時には反dクォークに変化している、相手のdクォークはsクォークに遷移している、これが崩壊寸前の姿であって元はといえばK^0中間子だったモノが見事に反K^0中間子に変身している」
かくしてK^0反K^0対から始まった反応が2つの反K^0だったように観測されてしまうというのがCP破れ現象のトリックだ!
ですから
CP破れ実験が「宇宙開闢条件に関わって来る」というのは確かですけど、それは「実験結果から類推される何らかの確率によって打ち立てられていく」とか思ったら大きな間違いであって、CP破れを引き起こすためにはt クォークまでの遷移が必要だということ、ま、そこまでは標準模型とて同じなんですけど、次なる「ユニバース粒子が宇宙最初のゲージボソンとしてGUTのX粒子になり替わって2クォークを算出する素粒子である」ということの証拠だということなんです。
もちろん
それでも“完全なる立証”というわけにはいかないでしょう、だからCP破れの数値に符号の逆転が有ったとしたら、それを「ユニバース粒子がペンギン図を完成しないで途中で崩壊した証拠」だと解釈していく研究態度がどうしても必要だ、というわけです。
(ご静聴ありがとうございました、応援よろしくお願いします)