あり得ないづくしの原発爆発がどうして起きたのか？

日本の原発はチェルノブイリ型と違って熱暴走を来たさないことは確かです！

つまり、軽水による直接冷却による場合に沸騰による気泡が生じても核分裂を抑制する方向に作用するので、回りに黒鉛が取り巻いている環境下において水冷却するチェルノブイリ型とは違って「たとえ低出力限定だったとしても熱暴走が起こることはナイ」次世代の原発でした。ですから僕のような人物にとってチェルノブイリ事故の際に行なった動作試験は“結果が分かりきっている危険極まりない実験”として悪戯（イタズラ）の範疇（カテゴリー）に入れておきたいような話だったのです。

そして核燃料は《即発臨界》ごときで爆発するような組成にはなっておりません・・・。

《即発臨界》とは《遅発臨界》の対義語ですが、Ｗｉｋｉｐｅｄｉａでは

＞原子核分裂の反応によって生成される中性子は、ウラン、プルトニウム等の核燃料物質が核分裂反応を起こしたときに発生する即発中性子と、その際の核種がさらに放射性崩壊を起こすときに核種の存在分布により一定割合で放出される遅発中性子とに分けられる。臨界状態に達するのに遅発中性子が必要ならば遅発臨界、即発中性子のみで臨界状態に達するならばこれを即発臨界と呼んで区別することがある。

それで「もし、原発が核爆発を起こしたのだったら」という前提つきで「即発臨界が主体の爆発だったに決まっている」というのが京都大学の小出教授の意見です。

私見では、小出教授は徹底した原発反対論者なので、その言論に関しては割り引いて読む必要があるということです！

つまり、現行の核燃料は「メルトダウンしたぐらいで即発臨界による核爆発を起こすようなことがない組成に造られている」ということが一点と、実戦などで用いられた原爆にしても、最初の広島型以外は、すべて火薬による爆発を火種とした《爆縮方式》だったという一点である。

つまり、近代的な安全係数を最大限見込んだ原子力発電所では「メルトダウンに爆縮が連続して引き起こされない限りは致命的な核爆発など起こさない」と極言していいのではないか？

「メルトダウンした後ですぐに即発臨界する」という小出説には疑問が残るのです・・・。

実際に、福島原発１号機ではメルトダウン自体は大人しげな現象だった、そこに海水を注いだために最初に爆発することになった。さて、１号機に海水を注入するのに１４時間以上かかっていて、他には、菅総理が指導したとおりに動いたため、約６時間後には海水冷却が始まっている。そして、１号機が真っ先に爆発したという理由で、公的には「東電社長清水が菅総理の指導を経済的理由から渋ったせいで爆発した」という俗説がまかり通っている、それは巷でもそういっている、そして、それがそうではないことは前回の更新で明らかにしたつもりだ！

軽水とはスーパーピュアウォーターから重水素と三重水素とを注意深く取り除いた特別な水である・・・。

【沸騰水型軽水炉】を安定冷却するためには他には求めがたいというのは常識なのです・・・。

メルトダウンしてしまった後の原子炉に水を注入すれば、下手をしたら水が熱分解されて小爆発をくり返すといった不安定動作に変わるのだが、最後の妥協点として原子炉冷却用の軽水であるならばどうにかしのげただろうという可能性が残る。しかし、おそらく真水でも水道水では駄目だったろう。気泡の大きさ、各種イオンの析出による燃料棒の溶け出し、によって大きな公害問題となっただろう。

いや、現状のたとえ日本の数億分の一であっても公害は公害なのだよ、諸君！

海水を注入したときの分かりきったリスクについては前回の更新で解明することが出来た、だから私は満足だ！（チャオ）