今回の特注品は、『RCA-BNC仕様 ラインケーブル』をご紹介します。
このケーブルは半年くらい前に、お客様からのご依頼で製作したものです。
用途としてはフォノイコライザーからアンプへの接続用ですが、アンプはSMGという工房製の真空管アンプで、ライン入力がBNC端子になっている拘りのアンプです。
今回は、お客様から元々使用されていた「SMG製 ラインケーブル」について詳しくお聞きすることができました。
その結果、BNCプラグは「カナレ電気 BCP-H5B ※ハンダ式」を使っていることが確認できましたので、これを使って製作いたしました。
<特注品 RCA-BNC仕様 ラインケーブル>
<プラグ部分の拡大写真>
今回製作したケーブルは、ベースケーブルはケーブル工房TSUKASAの「RCAケーブル WTS-R5200」を使用しています。
このケーブルの片側のプラグを「Switchcraft 3502AAU」から「カナレ電気 BCP-H5B」に変更したものです。
尚、BNCプラグの熱収縮チューブの色が青色になっているのは、別のケーブルと区別がつくようにというお客様からのご要望です。
製作してみて分かりましたが、このBNCプラグは非常に品質が高く、材質や構造も大変しっかりしたものだということでした。
値段もサウンドハウスさんで1個880円(税込)で購入でき、プラグの品質からすれば大変リーズナブルです。
ケーブル工房TSUKASAではBNC入力のアンプは持っていないため、音質の確認はできませんでしたが、しっかりしたプラグであることから、ベースケーブルのWTS-R5200とほぼ同等の音質ではないかと思っています。
さて、今回使用したBNCプラグはオーディオ用途ではデジタルケーブル(主にクロック用)で使用されることが多いプラグです。
話はちょっと横道にそれますが、ケーブルの芯線の種類には単線と撚線があります。
単線は撚線と比べると高い周波数の損失が少なく、高周波特性に優れています。
実際、LANケーブルでは「カテゴリー7A」や「カテゴリー8」の高性能ケーブルでは、芯線に単線が使われることが多いことからも、単線が高周波特性に優れていることがわかります。
分かりやすいLANケーブルの比較表を下記に示しますので、よろしかったらご覧ください。
<SANWA SUPPLY LANケーブル比較表>
https://www.sanwa.co.jp/product/network/lancable/hikaku/index.html
ケーブル工房TSUKASAのRCAケーブル WTS-R5200も単線を使用しており、その高周波特性の良さからデジタルケーブルとしても使用することができます。
<RCAケーブル WTS-R5200>
実際に試してみたところでは、192k・24bitのデジタル信号もあっけなく再生することができます。
ただし、デジタルケーブルとして設計していませんので、インピーダンスが75オームではありません。
このため、正直なところ同価格帯のデジタルケーブルと比較すると音質面では若干弱い部分があります。
一方、ケーブル工房TSUKASAの「フラグシップRCAケーブル MINERVA」は、その性能の高さからデジタルケーブルとして使用しても十分な音質が得られます。
<RCAケーブル MINERVA-NCF(TMD)[特別モデル・Super TMD施工]>
寺島靖国先生は、RCAケーブル MINERVA-NCF(TMD)を、CDプレーヤーとDAコンバーター間にデジタルケーブルとしてお使いいただいており、
「オーディオアクセサリー193号」の『ジャズびたり オーディオ桃源郷』でご紹介いただいています。
よろしければ、下記のケーブル工房TSUKASAのショップニュースをご覧ください。
<ケーブル工房TSUKASA ニュース>
https://www.cable-tsukasa.jp/new/2024-06-14-123330.html
単線の高周波特性の良さは、ラインケーブルとして使用した場合には音の立ち上がりの速さにつながり、鮮度の高い音質が得られると考えています。
ケーブル工房TSUKASAではお客様のご要望に応じて、今回のようにプラグの種類を変更することができます。
無料でお見積りいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます