山梨県大月市と都留市にまたがる九鬼山は桃太郎伝説が残る山!富士急行線の「禾生駅」もしくは「九鬼山登山口駐車場」から始まるルートは、美しい富士山が眺められるが、鬼に阻まれる険しさも持ち合わせています。伝説の山を辿る冬のルートは鬼の棲家を十分堪能させてくれるでしょう。動画でも紹介しています。
【鬼が阻む】凍結のトラバース、急登!侮れない山梨「九鬼山」ルート実況! Introduction of mountain climbing route
富士急行線「禾生駅」もしくは「九鬼山登山口駐車場」をスタート
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富士急行線「禾生駅(かせいえき)」から15分ほどで、落合水道橋をくぐり「九鬼山登山口駐車場」に到着します。駐車場と言っても数台停められる空き地で、7~8台といったところでしょうか?トイレはありませんので、駅で済ましてください。
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落合水道橋の脇を上っていくと、分岐があります。杉山新道と愛宕神社コースの分かれ目で、杉山新道でも山頂は目指せますが、天狗岩を経由しないので、今回は愛宕神社コースで山頂を目指します。
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愛宕神社の脇から本格的な山道になります。
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しばらくは歩きやすい穏やかな樹林帯。春先から晩秋は熊対策は必須です。
田野倉駅からの合流
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しばらくすると田野倉駅からのルートと合流します。今日は山頂から札金峠を経由するので、田野倉駅からでも周回できますが、登り口が少しわかりにくいので、初めての方は禾生駅からをお勧めします。
急登の始まり
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田野倉からの合流から先は、鬼に阻まれるような急登が続きます。途中標識で急登山道と新登山道が分かれますが、急登山道は尾根上を真っ直ぐ上るもの、新登山道はそれを巻いて登る形になっています。
冬は新登山道は氷と化し滑り止めは必至!急登山道は凍結していないものの、かなりの斜度です。ゆっくり登りましょう。
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天狗岩は九鬼山山中で最も富士山が美しい場所!再びルートへもどってきますが、ぜひ立ち寄りたいところです。
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天狗岩のスペースは狭いので、順番にのぼって秀麗富岳十二景を堪能しましょう。
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再びルートに戻り山頂を目指します。同じように急登山道と新登山道が並行しますので、どちらかを!
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山頂直下は残雪は免れません。例年雪が残りやすい斜面です。
970mの山頂で一休み
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九鬼山の山頂は展望に優れています。大月方面が大きく広がるほか、樹林の間からも富士山が眺められます。
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アイゼンを付けて札金峠へ![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/06/108c20986aaf2e48e2b536de7f18ea8e.jpg)
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ここでアイゼンを装着します。札金方面は残雪が予想されるのと、トラバースがあるので、軽アイゼンを用意しました。進行方向へ進むように札金峠を目指します。
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痩せ尾根に雪が付いています。慎重に下りましょう。滑り止めのない方はこの先には進まないように!
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一旦雪が消えますが、安心はできません。
田野倉側へ下山
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分岐が出てくるので、田野倉駅側、馬立山方面へ進みます。
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しばらくすると残雪のトラバースが出てきます。雪も凍結しかなり滑りやすく、さらに道幅も狭いので要注意です。
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長~いトラバースが続きます。緊張が連続する場面ですが、これを越せばもう危険な箇所はなくなりますので!
展望が広がる道へ
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トラバースを抜けると展望が広がる場所に出ます。ここまでくれば一安心。
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再び富士山も眺められます。
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ここからしばらく、これまでが嘘のような美しい尾根が続きます。
札金峠
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大きな分岐は札金峠です。ここは田野倉駅側へ下りましょう。馬立山へ進めば猿橋駅までのロングトレイルも可能です。
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林道に出たら、もう田野倉駅は目と鼻の先!国道に出ればすぐにコンビニがあります。
今回は冬場の山行でしたが、九鬼山は夏場でも注意しなければならない斜面があるので、なかなか手強いです。鬼が棲む山に、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?