トゥールを出るときになんとか荷物を減らさねばと、泣く泣く文庫を友達に譲ってきました。
これはもう一度買ってもいいと思ったから。
「ジェイン・エア」は持っておきたいけど、もう一度買うのは嫌だから一緒に持って帰りましたけど。
でまだ買ってないので手元に小説がありません。
でもレビュー書くよ!フランスで2周読んじゃったから大丈夫!
「分別と多感」 ちくま文庫
ジェイン・オースティン作
中野康司訳
『19世紀初頭。イングランド南西部はサセックス州。私園ノーランド・パー
クの主ヘンリー・ダッシュウッドは臨終の床で、先妻の息子の長男ジョン
に、現在の妻ダッシュウッド夫人と3人の娘たちの世話を託して死ぬ。ジョ
ンの妻ファニーはノーランド・パークに乗り込み主人風を吹かせ、ダッシ
ュウッド夫人らを新しい家に追い立てようとする。そんな折り、ファニー
の弟エドワード・フェラーズがパークを訪れる。
控えめで不器用な性格のエドワードはつまらないと多感な次女マリアンは
感じるが、エドワードが姉のエリナーと惹かれ合う様子を見て、満足する。
そしてマリアンも、容姿端麗で性格も明るいウィロビーと運命的な出会い
をし、気の合う二人はすぐさま恋に落ちる。
この2組のお似合いのカップルに不似合いな人物が絡み、平穏にみえた姉妹
の恋愛に不安の波風をたたせていく・・。
(参考:goo映画情報、文庫裏表紙。)』
原題「Sense and Sensibility」です
帰国前に日本人友達と一緒に映画も観たんですよ~^^
邦題「いつか晴れた日に」。
エリナー:エマ・トンプソン(有名な女優さんでしょうが、私は「love actually」しか知らない。)
マリアン:ケイト・ウィンスレット(たいたにっく。)
エドワード:ヒュー・グラント(「ノッティングヒルの恋人」とか「ブリジット・ジョーンズの日記」とか。)
ブランドン大佐:アラン・リックマン(スネイプ先生!)
最初は二人ともヒュー・グラント目当てで観たのですが、友達は「わたしスネイプ先生がイイかも」ってw
てゆーかスネイプ先生ではないからw
でも確かにステキでした 大佐のとっても控えめな愛の表現がね、可愛らしいけど渋いんです。
ヒュー様もステキでした 優しくて不器用なエドワードに合ってた☆
ひざまづいて「僕の気持ちは全てあなたのものです」って、言われた~~~~い
って騒ぐ私たち。笑 (ちなみにヒュー様パート。)
さて
上記あらすじを読んでいただければ分かる通り、ダッシュウッド家は3姉妹。
でも3女マーガレットは特に関係ないので相関図には入れてません。ちっこく入れようかと思ったけどやめた。
「考えが足りないところはマリアンに似ているが、マリアンほど賢くない」
と本文で言われちゃってます。笑
タイトルになっている「分別と多感」は「エリナーとマリアン」。
姉は冷静に物事を考え、常に周りを気遣うタイプ。一方、妹は感情をあらわにし、頑固で激しいタイプ。
性格は違うけどとっても仲良し☆ そしてどちらも頭は良くて美人なんですよ。
そこが3女にはないらしい(涙)。2姉妹だと少ないし、3人とも魅力的だと面倒、ってことかな。
この小説、すごく好き!!
他人が絡む事件が多発して本当に面白い
まあ、マリアンの恋の結末には少々違和感があるかしら。無理感というか。
最初の方で、ウィロビーとマリアンの噂を聞いたエドワードがからかってマリアンに
「ウィロビー氏は恋の狩人」と言うのですが、それを聞いたマリアンがすごく慌てるのですね。そして言い訳する。
エドワードに二人の関係を当てられたと思って慌てたらしいのですが・・。
ここが意味がわからなかったです>< 「恋の狩人」って??
ウィロビーはどうしようもない男なんですけど、私は憎めないです。
なんも考えてない、金遣いの荒い困った男なんですけどね^^; でもただの悪い奴じゃない感じがある。
なにより、自分で描いた相関図のウィロビーがすごく気に入ってしまったのです。笑
映画のウィロビーはすっげえ気持ち悪かったwwwまず見た目がダメだ。あれ伊達男じゃないでしょ!
そんなウィロビーと恋敵なのが、口数少ない35歳のブランドン大佐です。
確か35歳だったと思う。そしてマリアンは確か17、8。
ウィロビー以外目に入らないマリアンは「あんな歳老いた人なんて!」と大佐を馬鹿にします(涙)。
大佐は自分の愛を打ち明けるわけではないのですが、なんか、いるだけで嫌われてるというか(滝涙)。
エリナーは大佐のことを立派な人だと尊敬し、なんとかマリアンにも認めさせようとします。
マリアン側の問題はそんなとこ。
エリナー側では、エドワード絡みの問題が起きます。
キーパーソンとしてルーシー・スティールという女性が出て来ます。彼女の登場は結構衝撃だった!面白かった。
そして、映画では省かれていましたが、ルーシーの姉アンというのがいまして、その設定がまた凄くて。
ちょっと映像化見たかったな・・w
スティール姉妹は2人ともお世辞上手なキャラです。親戚や知り合いを上機嫌にするのが得意。
それはいいのですが、まあルーシーは美人で頭も割と働くのね。上品とは言えないらしいけど。
でアンがですね、エリナーが判断したという形で描かれているのですが、
「器量は悪く、振る舞いは下品ですらある」っつって(悲)。
ルーシーが20前半だったかな?アンはしかもアラサーなんだよ・・。
エリナーが21ぐらいだったか。ルーシーより年下だったと思う。
エリナー大人しいくせに言うねぇ!と思っちゃったよね。笑
他作品同様ワクワク読めた!早く文庫買わなくちゃ。
岩波で出してくれればいいのに!!
これでオースティン長編は全作品読みました
ネタバレ っちゃネタバレしますが
結局相手は二人とも落ち着いた男性。
そういえば他作品のヒーロー達もおとなしめ。
「派手な男性は止めておいた方がよくてよ」という忠告でしょうか?
それとも作者の好み?笑
でもジェインが好意を寄せていたと思われる男性は地味ではなかったはずだなぁ。嫌な奴でもないし。
その人と失恋しちゃった苦い思い出があるからかな?
それは考えすぎかなー。
ウィロビーやミスター・クロフォード、エマに出てくる紳士(名前忘れた。)…
華やかな殿方は皆ちょっと難ありでヒロインGETできずに終わっています。
でも「ノーサンガー・アビー」のヘンリー・ティルニーはヒロインの相手役だけど割と派手な方かな?
ははは、楽しいなあ!
他の作者でもイギリス文学なら読めると思うよ!
できれば古いのだけ読みたいけど。
専門は文学でジェイン・オースティンですが英語の授業持ってます、みたいな教授になりたいw
幸せそうじゃー(´Д`)。。
先に、マリアンの恋の結末が気にくわないと書きました。
ラストのみに関して言えば、やはり「高慢と偏見」は文句なし。 リディアはちょっぴり可哀想だけどね。でもメインじゃないからw
「エマ」「説きふせられて」も誰の結末にも特に疑問を持たなかった気がするな。
他の長編はメインキャラクターで結末がイマイチっていうのがいらした。
「エマ」「説きふせられて」は結構忘れちゃったからまた読みたい。
>画像 「分別と多感」 主要人物相関図
gooツール。
イラストはイメージです!
これはもう一度買ってもいいと思ったから。
「ジェイン・エア」は持っておきたいけど、もう一度買うのは嫌だから一緒に持って帰りましたけど。
でまだ買ってないので手元に小説がありません。
でもレビュー書くよ!フランスで2周読んじゃったから大丈夫!
「分別と多感」 ちくま文庫
ジェイン・オースティン作
中野康司訳
『19世紀初頭。イングランド南西部はサセックス州。私園ノーランド・パー
クの主ヘンリー・ダッシュウッドは臨終の床で、先妻の息子の長男ジョン
に、現在の妻ダッシュウッド夫人と3人の娘たちの世話を託して死ぬ。ジョ
ンの妻ファニーはノーランド・パークに乗り込み主人風を吹かせ、ダッシ
ュウッド夫人らを新しい家に追い立てようとする。そんな折り、ファニー
の弟エドワード・フェラーズがパークを訪れる。
控えめで不器用な性格のエドワードはつまらないと多感な次女マリアンは
感じるが、エドワードが姉のエリナーと惹かれ合う様子を見て、満足する。
そしてマリアンも、容姿端麗で性格も明るいウィロビーと運命的な出会い
をし、気の合う二人はすぐさま恋に落ちる。
この2組のお似合いのカップルに不似合いな人物が絡み、平穏にみえた姉妹
の恋愛に不安の波風をたたせていく・・。
(参考:goo映画情報、文庫裏表紙。)』
原題「Sense and Sensibility」です
帰国前に日本人友達と一緒に映画も観たんですよ~^^
邦題「いつか晴れた日に」。
エリナー:エマ・トンプソン(有名な女優さんでしょうが、私は「love actually」しか知らない。)
マリアン:ケイト・ウィンスレット(たいたにっく。)
エドワード:ヒュー・グラント(「ノッティングヒルの恋人」とか「ブリジット・ジョーンズの日記」とか。)
ブランドン大佐:アラン・リックマン(スネイプ先生!)
最初は二人ともヒュー・グラント目当てで観たのですが、友達は「わたしスネイプ先生がイイかも」ってw
てゆーかスネイプ先生ではないからw
でも確かにステキでした 大佐のとっても控えめな愛の表現がね、可愛らしいけど渋いんです。
ヒュー様もステキでした 優しくて不器用なエドワードに合ってた☆
ひざまづいて「僕の気持ちは全てあなたのものです」って、言われた~~~~い
って騒ぐ私たち。笑 (ちなみにヒュー様パート。)
さて
上記あらすじを読んでいただければ分かる通り、ダッシュウッド家は3姉妹。
でも3女マーガレットは特に関係ないので相関図には入れてません。ちっこく入れようかと思ったけどやめた。
「考えが足りないところはマリアンに似ているが、マリアンほど賢くない」
と本文で言われちゃってます。笑
タイトルになっている「分別と多感」は「エリナーとマリアン」。
姉は冷静に物事を考え、常に周りを気遣うタイプ。一方、妹は感情をあらわにし、頑固で激しいタイプ。
性格は違うけどとっても仲良し☆ そしてどちらも頭は良くて美人なんですよ。
そこが3女にはないらしい(涙)。2姉妹だと少ないし、3人とも魅力的だと面倒、ってことかな。
この小説、すごく好き!!
他人が絡む事件が多発して本当に面白い
まあ、マリアンの恋の結末には少々違和感があるかしら。無理感というか。
最初の方で、ウィロビーとマリアンの噂を聞いたエドワードがからかってマリアンに
「ウィロビー氏は恋の狩人」と言うのですが、それを聞いたマリアンがすごく慌てるのですね。そして言い訳する。
エドワードに二人の関係を当てられたと思って慌てたらしいのですが・・。
ここが意味がわからなかったです>< 「恋の狩人」って??
ウィロビーはどうしようもない男なんですけど、私は憎めないです。
なんも考えてない、金遣いの荒い困った男なんですけどね^^; でもただの悪い奴じゃない感じがある。
なにより、自分で描いた相関図のウィロビーがすごく気に入ってしまったのです。笑
映画のウィロビーはすっげえ気持ち悪かったwwwまず見た目がダメだ。あれ伊達男じゃないでしょ!
そんなウィロビーと恋敵なのが、口数少ない35歳のブランドン大佐です。
確か35歳だったと思う。そしてマリアンは確か17、8。
ウィロビー以外目に入らないマリアンは「あんな歳老いた人なんて!」と大佐を馬鹿にします(涙)。
大佐は自分の愛を打ち明けるわけではないのですが、なんか、いるだけで嫌われてるというか(滝涙)。
エリナーは大佐のことを立派な人だと尊敬し、なんとかマリアンにも認めさせようとします。
マリアン側の問題はそんなとこ。
エリナー側では、エドワード絡みの問題が起きます。
キーパーソンとしてルーシー・スティールという女性が出て来ます。彼女の登場は結構衝撃だった!面白かった。
そして、映画では省かれていましたが、ルーシーの姉アンというのがいまして、その設定がまた凄くて。
ちょっと映像化見たかったな・・w
スティール姉妹は2人ともお世辞上手なキャラです。親戚や知り合いを上機嫌にするのが得意。
それはいいのですが、まあルーシーは美人で頭も割と働くのね。上品とは言えないらしいけど。
でアンがですね、エリナーが判断したという形で描かれているのですが、
「器量は悪く、振る舞いは下品ですらある」っつって(悲)。
ルーシーが20前半だったかな?アンはしかもアラサーなんだよ・・。
エリナーが21ぐらいだったか。ルーシーより年下だったと思う。
エリナー大人しいくせに言うねぇ!と思っちゃったよね。笑
他作品同様ワクワク読めた!早く文庫買わなくちゃ。
岩波で出してくれればいいのに!!
これでオースティン長編は全作品読みました
ネタバレ っちゃネタバレしますが
結局相手は二人とも落ち着いた男性。
そういえば他作品のヒーロー達もおとなしめ。
「派手な男性は止めておいた方がよくてよ」という忠告でしょうか?
それとも作者の好み?笑
でもジェインが好意を寄せていたと思われる男性は地味ではなかったはずだなぁ。嫌な奴でもないし。
その人と失恋しちゃった苦い思い出があるからかな?
それは考えすぎかなー。
ウィロビーやミスター・クロフォード、エマに出てくる紳士(名前忘れた。)…
華やかな殿方は皆ちょっと難ありでヒロインGETできずに終わっています。
でも「ノーサンガー・アビー」のヘンリー・ティルニーはヒロインの相手役だけど割と派手な方かな?
ははは、楽しいなあ!
他の作者でもイギリス文学なら読めると思うよ!
できれば古いのだけ読みたいけど。
専門は文学でジェイン・オースティンですが英語の授業持ってます、みたいな教授になりたいw
幸せそうじゃー(´Д`)。。
先に、マリアンの恋の結末が気にくわないと書きました。
ラストのみに関して言えば、やはり「高慢と偏見」は文句なし。 リディアはちょっぴり可哀想だけどね。でもメインじゃないからw
「エマ」「説きふせられて」も誰の結末にも特に疑問を持たなかった気がするな。
他の長編はメインキャラクターで結末がイマイチっていうのがいらした。
「エマ」「説きふせられて」は結構忘れちゃったからまた読みたい。
>画像 「分別と多感」 主要人物相関図
gooツール。
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