「江戸川乱歩傑作選」1923年~26年、1929年
江戸川乱歩/新潮文庫
『日本における本格探偵小説を確立したばかりではなく、恐怖小説とでも呼
ぶべき芸術小説をも創り出した乱歩の初期を代表する傑作9編を収める。
特異な暗号コードによる巧妙なトリックを用いた処女作「二銭銅貨」、苦
痛と快楽と惨劇を描いて著者の怪奇趣味の極限を代表する「芋虫」、他に
「二廢人」「D坂の殺人事件」「心理試験」「赤い部屋」「屋根裏の散歩
者」「人間椅子」「鏡地獄」。
(文庫裏表紙より)』
「人間椅子」しか知らなかった。それもきっちりは覚えていなかったのでかなり楽しめました。
「芋虫」が昭和4(1929)年、「二銭銅貨」が大正13(1923)年、あとは大正14~15年に書かれたものだそうです。
解説に和暦で書いてあったので西暦を調べたのですが、
そのときに知りましたが大正15年は12月25日までだったんですねーへぇ~へぇ~。
少し古い時代なのも、ちょっと人をくったような登場人物像もなんか怖いし、
人の死なないミステリに慣れてしまったので死体の描写に普通にビビる。笑
寝る前には読めませんでした^^;
以前「黒衣の女」は完全にホラーなのにそこまで怖くなかったと言いましたね。
でも西洋の人は怖いと言うと。やっぱり日本人は和風の方が怖いわね。
読者に全ての手がかりが提示されているわけではないし、推理小説ではないのかな。探偵小説、かー。
おどろおどろしくて、まあまあ面白いけど。だからちょっと怖い。
どのお話もゾクッとします。
登場人物である名探偵の明智小五郎(この本では「D坂の殺人事件」「心理試験」「屋根裏の散歩者」に登場)
は「謎を解くには物理的なものより心理的なものが大事」って、そんなようなこと言ってます。
まー、ホラーってそういうものなのかな。精神的な部分を攻めるものですよね。
「せどり男爵数奇譚」も、ちょっとそういうとこあった気がする。ホラーじゃないけど。
ほとんどの話が、
一山あって、「真実はこうだよ」っていうのがあって、さらに「いや実はこうなんだよねwハハハハ」
って感じ。なんかアダルティーですね。
解説にも「どんでん返しは乱歩が得意としている」と書いてあります。
この傑作選の中で私がオススメなのは、「赤い部屋」。
解説には「軽いタッチのもの」と書いてあります。そうですね。
でも乱歩らしい気味悪さも味わえるので、面白いと思いますよ。
あとは、「人間椅子」はやっぱり秀逸かしら。
「鏡地獄」は、小学生のときに流行った噂で"鏡を合わせて見える14人目の自分は、自分の死に顔である"というのを思い出しました。笑
全然そんな話ではないんですけどね。ちなみに怖い話大嫌いな私は試したことありませんよ。
「芋虫」は、「作者のグロテスク趣味の極限を代表する佳作である」と解説されています。
でもその怪奇趣味の部分ではなく大筋のストーリーがなんか妙に現実的な気がして、涙ぐむほどでした。
どうでもいいけど、日本の小説の探偵って頭ボサボサしてる人多くないです?
海外の・・・って言ってもホームズとポアロぐらいしか思い浮かばないけど、紳士な感じなのにね。
↓ブログラムに参加してます。
応援クリックいただけると嬉しいですっ。
+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+゜
>画像 ひばりちゃんと先生(VOCALOID PV)
PSE。
2月18日のらくがきです。
「古書屋敷殺人事件」「異国人形館殺人事件」の2人。
江戸川乱歩/新潮文庫
『日本における本格探偵小説を確立したばかりではなく、恐怖小説とでも呼
ぶべき芸術小説をも創り出した乱歩の初期を代表する傑作9編を収める。
特異な暗号コードによる巧妙なトリックを用いた処女作「二銭銅貨」、苦
痛と快楽と惨劇を描いて著者の怪奇趣味の極限を代表する「芋虫」、他に
「二廢人」「D坂の殺人事件」「心理試験」「赤い部屋」「屋根裏の散歩
者」「人間椅子」「鏡地獄」。
(文庫裏表紙より)』
「人間椅子」しか知らなかった。それもきっちりは覚えていなかったのでかなり楽しめました。
「芋虫」が昭和4(1929)年、「二銭銅貨」が大正13(1923)年、あとは大正14~15年に書かれたものだそうです。
解説に和暦で書いてあったので西暦を調べたのですが、
そのときに知りましたが大正15年は12月25日までだったんですねーへぇ~へぇ~。
少し古い時代なのも、ちょっと人をくったような登場人物像もなんか怖いし、
人の死なないミステリに慣れてしまったので死体の描写に普通にビビる。笑
寝る前には読めませんでした^^;
以前「黒衣の女」は完全にホラーなのにそこまで怖くなかったと言いましたね。
でも西洋の人は怖いと言うと。やっぱり日本人は和風の方が怖いわね。
読者に全ての手がかりが提示されているわけではないし、推理小説ではないのかな。探偵小説、かー。
おどろおどろしくて、まあまあ面白いけど。だからちょっと怖い。
どのお話もゾクッとします。
登場人物である名探偵の明智小五郎(この本では「D坂の殺人事件」「心理試験」「屋根裏の散歩者」に登場)
は「謎を解くには物理的なものより心理的なものが大事」って、そんなようなこと言ってます。
まー、ホラーってそういうものなのかな。精神的な部分を攻めるものですよね。
「せどり男爵数奇譚」も、ちょっとそういうとこあった気がする。ホラーじゃないけど。
ほとんどの話が、
一山あって、「真実はこうだよ」っていうのがあって、さらに「いや実はこうなんだよねwハハハハ」
って感じ。なんかアダルティーですね。
解説にも「どんでん返しは乱歩が得意としている」と書いてあります。
この傑作選の中で私がオススメなのは、「赤い部屋」。
解説には「軽いタッチのもの」と書いてあります。そうですね。
でも乱歩らしい気味悪さも味わえるので、面白いと思いますよ。
あとは、「人間椅子」はやっぱり秀逸かしら。
「鏡地獄」は、小学生のときに流行った噂で"鏡を合わせて見える14人目の自分は、自分の死に顔である"というのを思い出しました。笑
全然そんな話ではないんですけどね。ちなみに怖い話大嫌いな私は試したことありませんよ。
「芋虫」は、「作者のグロテスク趣味の極限を代表する佳作である」と解説されています。
でもその怪奇趣味の部分ではなく大筋のストーリーがなんか妙に現実的な気がして、涙ぐむほどでした。
どうでもいいけど、日本の小説の探偵って頭ボサボサしてる人多くないです?
海外の・・・って言ってもホームズとポアロぐらいしか思い浮かばないけど、紳士な感じなのにね。
↓ブログラムに参加してます。
応援クリックいただけると嬉しいですっ。
+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+゜
>画像 ひばりちゃんと先生(VOCALOID PV)
PSE。
2月18日のらくがきです。
「古書屋敷殺人事件」「異国人形館殺人事件」の2人。
どんでん返しのある探偵ストーリーなんですね、面白そう(・∇・ )
少し不気味さをにおわせる程度のホラーありのミステリーが結構好きです。
トップの絵が明智小五郎ですか!?
ヤバイです、かっこいい☆= こんな先生がいたらドキドキして仕事できないわ(笑)
この明智小五郎イメージで小説読んでみたくなりましたw
私も読んだの初めてです!
この中では探偵ストーリーなのは全部ではないですが、ミステリーではありますね。
「少し不気味さをにおわせる程度のホラーありのミステリー」がお好きなら、乱歩はどストライクかもしれません!
この傑作選の中で明智さんが出てくる話だと、「心理試験」が面白かったかなー。
でも「D坂」も、おぉそうですか!っていう驚きがあります。笑
有名な「怪人二十面相」とかも、そのうち読んでみたいんですけどねー。。
乱歩先生は、どんでん返しは、ほんと得意みたい
ありきたりなどんでん返しではないので、オススメです!
この絵は初音ミクの楽曲のPVに出てくる人達なんです^^;
2曲あって、どちらもカッコイイので、
ピコピコ音が嫌いじゃなければ聞いてみてね♪
↓Youtube
「古書屋敷殺人事件」http://www.youtube.com/watch?v=woRdEc-UkrU
「異国人形館殺人事件」http://www.youtube.com/watch?v=13oZy35AWM0
でもカッコイイ人を脳内再生に使うのはいいと思います!笑
本での明智さんの描写は「棒縞の浴衣、変に肩を振る歩き方、モジャモジャな髪の毛を引っ掻き回すのが癖」とあります^^