MON CAHIER CAPRICIEUX

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「それから」

2011-11-21 00:44:29 | 書籍レビュー
前を歩いていた女子達の会話
「最近さ、彼氏のこと、お父さんって呼んじゃいそうになんだよね!」

いや、やめたげて!!!



「それから」 夏目漱石
岩波文庫

『三年前、代助は友人の平岡のために三千代との仲介役となったが、夫婦と
 の再会で自らの三千代への愛が堅いことを自覚する。生活に苦労する三千
 代を労りながら、代助は三千代との愛に生きることを決意する。    』

【主要人物】
代助  主人公。いいとこの大学出で多趣味の高尚なニート。
    (確か)30歳。結婚しろと周囲から言われるが、その気はなく見合いも断り続けている。
三千代 ヒロイン。儚げな印象の慎ましい女性。
平岡  代助の親友で三千代の夫。仕事にガツガツしているが金遣いも荒い。

梅子  代助の兄嫁。色々と世話をやいてくれる。


友達の奥さんを盗っちゃう話です☆

「ビブリア古書堂」に出て来て読みたくなりました。
やっと読みました。。3週間ぐらいかかってしまったかな?
ちょっと文体が読みづらいんですよね・・

夏目漱石は1、2作品読んで難しかった印象があるな~と思っていましたが、やっぱり読みにくかった。
「こころ」を中学ぐらいで読まされてグループ発表させられたんですけども、
1冊読み切ったかも怪しいや・・。え、いや今だから言うけどね。だってぜんぜん頭に入って来ないんだもの。
その頃は本自体あまり読まなかったしね。
先生が自殺することはかろうじて覚えていましたが、うぃきってみたら(笑)まー
妻を置いて、しかもそんな理由で自殺しちゃったの!ひどすぎる先生!あほ!


話がそれました。

「それから」は、前半は「あー読めないー眠いー」でしたが、
やっぱ中盤から,代助いいぞもっとやれ的な感じで面白くなってきました。
(←そういう読み方しかできない人。。)
って言っても、心でガツガツしてるだけで、特に行動を起こしたりってことはほとんど無いのですけれども。
読み終わった後は、「あー面白かったー」って感じでしたよb

一番最初に「おっ!面白くなりそう♪」と思ったのは、七章で兄嫁の梅子と話している場面。
代助が、三千代(というか平岡のですが)の借金を払ってやるためのお金を借りにきています。
でも梅子はダメだと言う。なんやかんやで、
「代助、友達のために借金なんてしてないで,奥さんをもらいなさいよ」
てな話に持っていかれます。
代助が不満そうな態度を見せると、梅子が代助に
「なんでそんなに嫌がるんですか、好きな人でもいるんですか、その方の名前をおっしゃい」と迫ると

『・・どういう訳か、不意に三千代という名が心に浮かんだ。つづいて、だから先刻いった金を貸してください、
 という文句が自から頭の中で出来上った。―けれども代助はただ苦笑して嫂の前に坐っていた。』

と。良いですねぇ。
自分の好きな人はまさしくその、金に困っている友人である三千代なのだ。「だから先刻いった金を貸してください」て。
しびれる!!!笑
また、「俺は三千代が好きだ!」じゃなくて、
ちょっと「あれっ?俺、もしかして・・」ぐらいな恋心への気付き方なのが良いじゃぁありませんかっ☆


代助さんはニートです。でも頭は良くて、書生なんか置いたりして。
坊ちゃまなのだと思うのですが、何分ニートなのでお金が有り余ってるっていうわけではないみたい。
生活ぶりには余裕があるのですが、時々お兄さん等に無心しているようです。
そんな風に代助は、ご飯食べて読書してと、のらりくらりと暮らしているのですが、
なんだかひょうひょうとしていてクールで、不思議と頼りがいがありそうな感じがします。

しかし平岡って奴は!
三千代との仲を知って、代助に
「君とは絶交だ。もう、うちに来るのはやめてくれ。絶交して、僕と君とは何にも関係ないのだから。」
とか言っておきながら代助の父にこそこそと!!
関係ないんじゃなかったのか!それでも男か!腹がたつのは分かるけどね!分かるよ!とても!


「三四郎」「それから」「門」と三部作だと言われているそうです。
「三四郎」は、女が三四郎ではなく違う男のとこに行ってしまう話
「それから」は上記の通り,男が友人の奥さんを奪ってしまうという不義をはたらく話
「門」は、不義の夫婦がひっそりと暮らす話
ですです。
形とかではなく自然と発生する愛を、この三部作で漱石は語ったのではとされているそうです。

漱石はロマンチストっぽいですね。
イギリス留学もしてるし、ハイカラさんなんでせうね。


もっとたくさん面白かったポイントをドッグイヤーしてあるのですけど、今まとめられないので^^;
知らないうちにこの記事に書き足されているかも。よ。笑
訳注とかも、「へぇ~」なことが書いてありました☆

こちらのサイトさんに「それから」映画レビューがあります。
主役は松田優作。私は観ていませんが、他のレビューを見ても評判はよく、特に三千代役の藤谷美和子が絶賛されています。
観たような気になれるレビューですので、ネタバレどんと来いな方は読んでみてくださいw
レビューの最後の方には劇中カットも載っています。三千代かわいいよ。

最近のお気に入りのサイトさんなんです。「それから」でネット彷徨ってて見つけたのですが。
勝手にリンクすみません><
全く知らない映画のレビューもついつい読んでしまう☆古い映画が多いですが、中には新しい映画もあります。
「だれか止めなかったんでしょうか」特集がとても笑えます!!
「漂流教室」のとか・・ オススメです。笑
笑ってしまうと恥ずかしいので、読む環境に注意です!
会社で読んでて笑いをこらえるのが大変だった私からの忠告です!



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>画像  「それから」イメージ
     しぃぺ。

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