意外と,とても読みやすい。
短編だったからだと思いますが^^;
でも,坂口安吾って面白いんだなぁ。知らなかった。巧いですね。
濃い短編がぎっしりで、飽きませんでした。
「桜の森の満開の下・白痴 他十二篇」坂口安吾、1931~52年
岩波文庫
『桜の森の満開の下は怖ろしい。妖しいばかりに美しい残酷な女は掻き消え
て花びらとなり、冷たい虚空がはりつめているばかり―。
女性とは何者か。肉体と魂。男と女。安吾にとってそれを問い続けること
は自分を凝視することに他ならなかった。淫蕩、可憐、遊び、退屈・・。
(文庫表紙より)』
戦争の話がたくさん出てきますが,別に「怖い」とか「良くない」とか「愛国心」とか
言っているわけではないので,すんなり入ってきます。
よく知らないけど,最も有名な「堕落論」は"堕落しても負けてもいいんじゃない"って感じの本じゃなかったかなぁ。
そういう人なんですね。私にはとっつきやすいです。
あと、解説でも触れられていますが、女性というものを題材にした話が多いです。
「クラクラ日記」で三千代さんが好きだと言っていた表題作「桜の森の~」を読んでみたくて,
安吾は電子図書館で堕落論をチョイ読みして「うっ」と思ったけれど,えいやっと買いました。
個人的に「青鬼の褌を洗う女」が好き。
エッセイなの?と思うくらい,なんかリアルです。作者、男なのにね。。
主人公のサチ子という女性の考え方にすごく共感が持てます。
サチ子は、浮気性なんだけど別に悪い女というわけではなく、愛されるマイペース。
安吾は彼女を、妻の三千代をモデルに描いたそうです。
三千代さんは「クラクラ日記」を読むと、確かにマイペースで小さなことにこだわらなそうな方ですw
私はサチ子のような色気はぜんぜん持っていませんが,
道徳的な考え方と一見ちょっとはずれてる感じとか,すごく共感できてしまった。
戦争についての感覚もそうですし,それ以外も。
「もしこの火の海から無事息災に脱出できれば、新鮮な世界がひらかれ、
あるいはそれに近づくことができるような野獣のような期待に亢奮(こうふん)した。」
「私は男に肩をだかれたり、手を握られたりしても、別にふりほどこうともしないのだ。
面倒なのだ。それぐらいのこと、そんなことをしてみたいなら、勝手にしてみるがいいじゃないか。」
って,すげえ男前。笑 でもなんかちょっと解る。笑 みたいな。笑
すごくリアルな描写があると思えば、表題作や「夜長姫と耳男」などはファンタジー。
安吾には珍しいそうですがね。
どちらも、残虐で美しい女性とそれに翻弄される下賤な男、という構図です。(解説より)
首切ったりえぐったりってちょっとだけ(かなり?)グロイですが、なんか、どこか、綺麗なんですよね~。
気持ち悪~ってならずに,入れてしまう。
うん。安吾の文学は女性的なんですかね。
太宰も女性的。(いや,でもあの脆い感じは逆に男性なのか???)
漱石さんは男性的。
以上はとても勝手なイメージ^^
あとこの収録作品でまた違ったタイプの「アンゴウ」、
これは、とっても良い話。
不覚にもラストで涙が出そうになりました。
今日はとても素敵な恋愛小説を読み終わりました。
明日か明後日あっぷします。
↓ブログラムに参加してます。
応援クリックいただけると嬉しいですっ。
+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+゜
*恐れ入りますが,コメントいただける際には,
">"と"<"の半角は使われないようお願いいたします。
(途中で切れてしまいます!全角なら大丈夫です。)
>画像 サンとアシタカ(「もののけ姫」)
’08年7月掲示板投稿作品。
和な感じの絵を掘り出してきました。
奥行きとかバランスとか、ない!
でも畳の色はいい感じに出せていると自負しております。
短編だったからだと思いますが^^;
でも,坂口安吾って面白いんだなぁ。知らなかった。巧いですね。
濃い短編がぎっしりで、飽きませんでした。
「桜の森の満開の下・白痴 他十二篇」坂口安吾、1931~52年
岩波文庫
『桜の森の満開の下は怖ろしい。妖しいばかりに美しい残酷な女は掻き消え
て花びらとなり、冷たい虚空がはりつめているばかり―。
女性とは何者か。肉体と魂。男と女。安吾にとってそれを問い続けること
は自分を凝視することに他ならなかった。淫蕩、可憐、遊び、退屈・・。
(文庫表紙より)』
戦争の話がたくさん出てきますが,別に「怖い」とか「良くない」とか「愛国心」とか
言っているわけではないので,すんなり入ってきます。
よく知らないけど,最も有名な「堕落論」は"堕落しても負けてもいいんじゃない"って感じの本じゃなかったかなぁ。
そういう人なんですね。私にはとっつきやすいです。
あと、解説でも触れられていますが、女性というものを題材にした話が多いです。
「クラクラ日記」で三千代さんが好きだと言っていた表題作「桜の森の~」を読んでみたくて,
安吾は電子図書館で堕落論をチョイ読みして「うっ」と思ったけれど,えいやっと買いました。
個人的に「青鬼の褌を洗う女」が好き。
エッセイなの?と思うくらい,なんかリアルです。作者、男なのにね。。
主人公のサチ子という女性の考え方にすごく共感が持てます。
サチ子は、浮気性なんだけど別に悪い女というわけではなく、愛されるマイペース。
安吾は彼女を、妻の三千代をモデルに描いたそうです。
三千代さんは「クラクラ日記」を読むと、確かにマイペースで小さなことにこだわらなそうな方ですw
私はサチ子のような色気はぜんぜん持っていませんが,
道徳的な考え方と一見ちょっとはずれてる感じとか,すごく共感できてしまった。
戦争についての感覚もそうですし,それ以外も。
「もしこの火の海から無事息災に脱出できれば、新鮮な世界がひらかれ、
あるいはそれに近づくことができるような野獣のような期待に亢奮(こうふん)した。」
「私は男に肩をだかれたり、手を握られたりしても、別にふりほどこうともしないのだ。
面倒なのだ。それぐらいのこと、そんなことをしてみたいなら、勝手にしてみるがいいじゃないか。」
って,すげえ男前。笑 でもなんかちょっと解る。笑 みたいな。笑
すごくリアルな描写があると思えば、表題作や「夜長姫と耳男」などはファンタジー。
安吾には珍しいそうですがね。
どちらも、残虐で美しい女性とそれに翻弄される下賤な男、という構図です。(解説より)
首切ったりえぐったりってちょっとだけ(かなり?)グロイですが、なんか、どこか、綺麗なんですよね~。
気持ち悪~ってならずに,入れてしまう。
うん。安吾の文学は女性的なんですかね。
太宰も女性的。(いや,でもあの脆い感じは逆に男性なのか???)
漱石さんは男性的。
以上はとても勝手なイメージ^^
あとこの収録作品でまた違ったタイプの「アンゴウ」、
これは、とっても良い話。
不覚にもラストで涙が出そうになりました。
今日はとても素敵な恋愛小説を読み終わりました。
明日か明後日あっぷします。
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+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+゜
*恐れ入りますが,コメントいただける際には,
">"と"<"の半角は使われないようお願いいたします。
(途中で切れてしまいます!全角なら大丈夫です。)
>画像 サンとアシタカ(「もののけ姫」)
’08年7月掲示板投稿作品。
和な感じの絵を掘り出してきました。
奥行きとかバランスとか、ない!
でも畳の色はいい感じに出せていると自負しております。
着物萌え。
すみません、テイクアウトしてきますわ。
本は、、うーん、、タイムマシンと続編のタイムシップ面白かったですよ( ̄▽ ̄)冒険もの?な感じで。
こんな拙い絵をテイクアウトありがとうございます!
ご一緒にポテトはいかがですか。
タイムマシンって、調べたけどイギリスの古い小説?
SFがすっごい読みたくなったら、真っ先に読んでみるよ!笑