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「夏期限定トロピカルパフェ事件」

2012-11-28 23:10:42 | 書籍レビュー
「夏期限定トロピカルパフェ事件」2006年、米澤穂信
創元推理文庫

『高校2年生の夏休み初日に、小佐内さんが小鳩くんの家へ地図を持ってや
 って来た。地図には町の厳選されたお菓子屋さんが記されている。「わた
 しの、この夏の運命を左右する<小佐内スイーツセレクション・夏>」だ
 そうだけど、運命って・・・。しぶしぶスイーツ巡りに付き合わされるこ
 とになった小鳩くんだが、そんな中、とても目指している小市民とはかけ
 離れた事件を追うことに。小佐内さんも誘拐事件に巻き込まれ・・・
 はたして女子高生犯罪グループの実態は?小佐内さんの運命やいかに?』


小市民シリーズ第2弾。
これは、いちごタルト事件栗きんとん事件と比べると、苦みが強いかも。
でも面白いですよ。
第4章の「おいで、キャンディーをあげる」っていうタイトルがすごく好きだ。

いちごタルト事件も栗きんとん事件もそうなんですが,
スイーツを美味しそうに食べる描写も、このシリーズの魅力の1つなんです。
スイーツ大好き小佐内さんがお目当てのものを幸せそうに口に入れる描写,
甘いものはそんなに好きではないけど,食べてみて小佐内セレクションのスイーツの美味しさに純粋に驚く小鳩くんの描写。
たまに、ちょっと苦しそうに無理して食べる描写も細かくあったりして。

小佐内さんは待ちかねたように、まず栗きんとんに手をつける。一粒を半分に切って、黒文字で口に運んで。
「・・・はあ」恍惚としている。・・・
ぼくも同じように、一粒の半分を口に放り込む。
ああ、確かに。これはすごい。栗の味がじわっと広がる。・・・
甘さは控えめだけど、甘くないわけじゃない。どこまでも滑らかで、つい口の中で転がしたくなる。しっとりしているのにべたつかず、ほろほろと崩れるのに粉っぽさはまるでない。

(「秋期限定栗きんとん事件」より抜粋)

というような実況的な食場面が毎回,数回出てきます。
とても美味しそう。伊達にスイーツをタイトルに入れてませんね。
で、人がしゃべってるときに幸せそうにスイーツを食べる小佐内さんに、「話聞いてるのかな」と小鳩くんが思ったりして。
こういう魅せ方だよ,謎解きと関係ないならね。
それが食べるシーンでも作るシーンでも良いと思う。アイスクリンも見習いなさいな。

ビブリアが絶好調でなんか似たようなのがいくつか出てる今,パティシエ探偵的なラノベが出てもおかしくないかもしれませんね。笑
でもあれが売れたのは多分、本絡みだからっていうのもあるんだろうからな。



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>画像  小鳩くんと小佐内さん イメージ。
     PSE。

りんごあめもキーアイテム。
みなさん小鳩くんを結構大人っぽく描いてらっしゃるので、私もちょっとだけ大人っぽくしてみました。
そうだよね、高校生って結構大きいものね。

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