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「せどり男爵数奇譚」

2012-05-17 01:21:32 | 書籍レビュー
「せどり男爵数奇譚」梶山季之、1974年
ちくま文庫

『"せどり(背取、競取)"とは、古書業界の用語で、掘り出しものを探しては
 、安く買ったその本を他の古書店に高く転売することを業とする人を言
 う。せどり男爵こと笠井菊哉氏が出会う事件の数々。古書の世界に魅入
 られた人間たちを描く傑作ミステリー。
                         (文庫裏表紙より)』


「ビブリア古書堂の事件手帖」に登場!
と、表紙と不釣り合いな真ピンクの帯に書かれ、ビブリアと一緒に並べられていました。
これも古書にまつわるミステリーで、ちょっと古いお話であることも面白そうだなと思いました。
え、どこに出てたっけ?と確認したら、ビブリア1巻に出てくる悪い人の偽名が、せどり男爵の笠井菊哉でした。
"せどり"という言葉はこの小説から広まったそう。
今はビブリアで知った方も多いと思いますが、そのまた元はせどり男爵なんですね。


ビブリアはわりと話の中身にも着目していますが、せどり男爵では装丁などの美術面が目立っています。
今は大量生産の同じカバーばかりですから、そういう面からの謎解きはとても新鮮ですね。

この本は、男性の方が好きそうかなー。
ちょっとえぐい・・。
んー 精神的には全然ですし,血みどろ~とかってわけでもないんですけど。。
んん。R18?15?そんなかんじです。笑
でも別に男女がどうこうってわけではなくて・・。んん。

しかし、史実とかについての説明がたっぷりです。
頭良くなった気になるよ。
全体的に渋い雰囲気が漂っているし、色々含めて、大人な本でした。笑

一番最後の、人皮装丁の話はびっくりしましたね。
本当の本当にあったのかなぁと思って調べたところ,たとえば死刑囚の皮で裁判記録を綴じたりってことは多かったみたいです。



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>画像  海ちゃんヒロさん空ちゃん(コクリコ坂から)
     PSE。

ちょっと、コクリコブームが再来ですヨ!

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