きょうの午後、龍谷大学深草学舎で講演会がありました。
フェイクニュース、ポスト真実、ヘイトスピーチ、公文書改ざんなど、「ことば」が歪められ、
「真実」が覆い隠される状況が広がっています。特に政治の「ことば」の劣化が著しく、
忽(ゆるがせ)にできない問題です。
本講演会では、専門の細胞生物学だけでなく、歌人としてもご活躍の永田和宏先生に、
「ことば」の大切さを通じて、社会や政治や私たちの生活の本質に迫る話をしていただきます。
(講演会のチラシより)
永田先生は、朝日歌壇で選んだ歌や、ご自分の歌を通して、
社会の問題を取り上げていらっしゃいました。
戦後七十年いまがもつとも危ふいとわたしは思ふがあなたはどうか
★ ことばが奪われていく過程
1,言論統制・・・自由に話すことが禁じられる
2,自粛・・・自ら話さないでおこうとする、隣組による監視
3,ことばに関する不感症・・・免疫寛容、おかしいなと思わなくなってしまう
4,力のあることばに縛られる・・・たとえば「非国民」「国賊」いまは「国益」
★「無力化」の一途
1,ことばには正しい意味があるが、それが歪められ、無化される
2,ことばに対する信頼感が失われる・・・改竄 この「竄」という字は穴のなかの鼠
3,ことばに対する敬意を失い、重さがなくなる
4,ことばの記録性・継続性がなくなる・・・公文書の破棄
★ことばを取りもどすために
1,無関心を決め込まない
2,メデイア、流行に流されない
3,諦めない・沈黙しない・・・発信していく!
権力にはきつと容易く屈するだらう弱きわれゆゑいま発言す