その時地上はサル族とオオカミ達の勢力が二分していた。
サルはまだ地上に降り立つ前の話。
オオカミ達はサルを脅威と感じていた。奴らは前足をとても器用に使いこなし、物を掴んで食べる生き物であったから・・・。
いつか地上に降りてくるのでは・・・・・・?
そしてサルは人間と呼ばれるものに変化し、運動能力で他の動物より劣る分だけ
考える脳を発達させて、オオカミ達を制圧し始めた。
オオカミは今でも考える。
地上に降り立つ前に滅ぼすべきであった・・・・。
そうすれば多くの動物が救えたであろうと・・・・・・。
凍える程深く鋭い黄金色の眼で。