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マハロ船長の航海日誌2

オーナーズチェア

世間のしきたりとして「上座(かみざ)」というものがあります。

ヨットにも上座というものがあって、それは最船尾のちょっと高い位置にある「オーナーズチェアー」と呼ばれる場所かもしれません。


さしずめ、帆船時代であれば「船尾楼甲板(英: Poop deck プープデッキ)」にあ
たるでしょうね。
リンク先
「最船尾の高い位置」は、全体が見渡せるので、指揮官の座る位置として合理的だと思います。
ちなみに下座(しもざ)は、船首部(Fore the mast)です。


私は、機走時は、右舷のオーナーズチェアに座り、足元のオートパイロットの操作と見張りをするという態勢が好きです。
だから、この位置のカップホルダーは必需品なんです。


風の弱いときなら、エクステンション・ティラーを使ってズボラ(笑)をすることも可能ですよ。


また、傾いたトランサムの場合、オーナーズチェアを後方に突き出すことによりデッドスペースの有効利用となりますね。なにより、空中浮遊感があって気持ち良いです。(しかしレース艇の場合は、スターンヘビーになるのでお勧めできません。)



ところで、海外では"Owners chair"とは呼ばないみたいです。
Perch seats とか Rail seats とか Pulpit Seats と呼ぶみたいです。(Owners chairで検索しても出て来ず、こちらの語ですとヒットしましたので、多分そうなんだと思います。ネイティヴに直接聞いたわけではありません。)
SternをくっつけてStern perch seats とか Stern rail seats とか Stern pulpit seats とも呼ぶようです。
Perchとは(鳥の)止まり木、(座れる)高い場所のことですから、そのまんまですよね。
Rail seatsは、スターンパルピットのレールに取り付けるシートという構造的な言い方ですね。
Stern Pulpit Seats も設置位置を示すそのまんまの呼び方ですね。
オーナーズチェアに近い呼び方としてはAdmiral seatでしょうかね。
いずれにしても操船に直接携わる人のための設備ではないから、Captain's seatではない。
日本における"オーナー"のニュアンスも、いわゆるオーナー&スキッパーではなく、純粋なオーナー(つまり操船には関わらない人)のイメージですよね。


これは、マリーナで見つけたアイデアもののオーナーズチェア。
スターンパルピットの上に取り付けているので、ずいぶん高い箇所に座面がありますね。ここからの眺めは爽快そうですよ。


DIYかと思われますが、しっかりと取り付けてあります。
さすがにセーリング中の使用は控えた方が良さそう?


追伸
オーナーズチェアで物を落とす高い確率で、水面下に消えることになります。
だから、スマホを操作するときは、必ずストラップを付けるか、コックピット内に降りてから操作することをゲストにはお願いすることにしています。


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コメント一覧

マハロパパ
行燈入道さん
>船の後ろの方が、揺れも少なく
釣船は、止まっている間はなるべく揺れない方が良いですよね。
ヨットのオーナーズチェアは揺れない訳ではありませんが、居心地は良いと思います。
球場の年間予約席ですが、いわゆる企業が買って、顧客接待用に使うアレですかね。何回かお相伴に預かった思い出はあります。あっ、個人でも熱狂的ファンなら買うことがあるのですかね?
行燈入道
言葉の響き的にはオーナーズチェアの方が
私は好きですね。今もそう呼ばれているかは
定かではありませんが、横浜スタジアムで株
主の招待席はオーナーズシートと呼ばれてお
りました。お金持ちの臭いがプンプンする呼
び方ですが、見た目は普通の席です。

昔の話ですが、船釣が趣味だった頃は
私はイツモ船尾に席をとっておりました。
単純に潮の流れから考えて良く釣れそうな
場所だと思っていたかです。しかしそれと
は別の理由で船の後ろの方が、揺れも少な
く居心地がよく落ち着いたからでした。
全く関係ない話になってしまいましたが、
私はオーナーズチェアの方が呼び方として、
しっくり来ます。日本人が好きそうな、ニ
ュアンスですしね。
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