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マハロ船長の航海日誌2

大きすぎず、小さすぎない「ちょうどいいバンドフェット」

引き続き断捨離やってます。

多くのヨット乗りが言うように、全長30フィート(9m)のヨットというのは、車のCMじゃないけど「大きすぎず、小さすぎない"ちょうどいいヨット"」かもしれません。

以前横浜ベイサイドマリーナにいた頃、26フィート艇から30フィート艇に乗り換えたオーナーに『離桟・着桟は難しくないですか?』と尋ねたら、『風で流され難いので、時間の余裕がある分むしろ楽になりましたよ。』と教えてくれたのですが、頭では理解できたものの半信半疑でした。後年、自分が30フィートのパイオニア9に乗り換えたときにそれが実感できました。ヨットの挙動がゆっくりになった分、離桟・着桟に余裕が出てくるのです。しかも3トン程度の総重量だと風に流されるヨットを独りの力で抑えることができるのです。

しかし、30フィートへのサイズアップへの成功に欲が出て、39フィートにサイズアップしたところさすがにシングルハンドでは手に余ってしまいました。
やはり「大きすぎず、小さすぎない"ちょうどいいヨット"」は30フィート(9m)だったのです。

そんなこんなで、私の「青い鳥(チルチル と ミチル というふたりの 兄妹 が、夢のなかで過去や未来の国に幸福の青い鳥を探しに行くが、結局のところそれは自分たちにもっとも手近なところにある 鳥籠 のなかにあったという物語。)」は諸磯で見つけました。
その名はバンドフェット(Vent de fete)!



耐航性もちょうどよい:
耐航性(荒れた海での安定性)という点では、パイオニア9で経験していますが、今のバンドフェットでは未経験です。しかし、堀江謙一さんが1973年に『マーメイドIII』で単独無寄港世界一周を成し遂げたときの艇が全長30フィートでした。・・・この事実が耐候性に関する答えとなってるんじゃないかと思っています。

居住性もちょうどいい:
キャビンの広さは、その人がキャビンに何を求めるかによって異なるので評価も人それぞれです。
私は、5~6人が座って会話できる程の広さがあれば十分と思っているので、リベッチオ(26ft)でも十分に満足でした。
とはいえトイレが個室じゃないと。とか、キッチンでお湯を沸かす以外の調理が可能。であるとか、物入れがもうちょっと欲しい。ということについてはやはり30フィート程度ないと難しいかもしれません。
ヤマハマイレディは25フィートなのにトイレが個室であることが画期的だったのですが、それがためにキャビンがとっても狭くなってしまってましたね。何かを得るには何かを捨てなくてはならないのが25フィート。とりあえず全部を一定水準に達してるのが30フィート。さらに"豪華さ"を演出しようとしたらそれ以上の大きさが必要になってくるというわけです。

リベッチオ(26ft)時代にはできなかったヨット関係の蔵書をしまうことができました。


酒瓶をズラリと並べることもできます。
(しかも前オーナーが残した酒は高級酒ばかり!)


トイレが専用の個室になりました。(扉を閉めるとフォクスル側に行けなくなるので、正式には個室とは言わないかもしれませんが、概ね個室的に使えます。)


トイレの向かいには洗面台もあります。トイレ使用後はちゃんとここで手を良く洗わないといけませんね!


バウバースには物がギュウギュウに詰め込まれていたのですが、断捨離でようやく空っぽに。

マット下からストームジブが掘り出されました。

しかもパリッパリの新品同様。
多分一度も使ったことがないのでしょう。
そしてこれからも使われることはないでしょう。


穏やかな冬の陽気が続いてますね。


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コメント一覧

マハロパパ
カズさん
そうなんですね。知りませんでした。でも、あの当時ならバンドフェッドが撮影に使われても不思議ではないですね!
マハロパパ
行燈入道さん
高級酒が残されてる理由は、おそらく勿体ながって、いつも安酒の方から飲んだため、結果的に高級酒が残ったのではないかと推理してます。同じ轍を踏まないために、高い方から飲んでやろうと思ってます。
マハロパパ
ちょっと太めのじいさん様
スラスター付きですと離着桟が楽になるので、サイズアップしてもストレス無いでしょうね。
横浜ベイサイドマリーナはバースが狭くて、お隣にぶつけないかいつもヒヤヒヤでした。(笑)
カズ
バンドフェ、「彼女が水着に着替えたら」で谷啓が乗ってましたね。近くです、いつか見せてください。
行燈入道
いろいろな船のオーナーさんとなり、経験を積んだ
上で今のたどり着いたゴンベⅢなわけですね。
まるでパパさんがオーナーになるのを待ってい
た様な、ヨットではありませんか!
これからも大切に乗ってあげて下さい。
高級なお酒はラッキーでしたね(^^)
ちょっと太めのじいさん
私はカタリナ30が初めてのヨットでしたが、十分な居住性が有りました。取り扱いは楽勝レベル。
次がベネトウの39でしたが、バウスラスター付きなので、やはり楽勝。
今は50クラスですが、重いので風での振られが少なく両スラスターで実はシングルハンドでも楽勝です。もっともダブルバースではなく専用の桟橋ですが。
案ずるより産むがごとし、かな。
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