つづきです。VWスキャンダルも落ち着いてきたようなので、
VWの時代ですね(笑)4 に補足する形で、
VWグループ不正発覚までの時系列を中心にまとめてみましょう。
08年、VWグループは、北米市場に「クリーンディーゼル」でのシェア獲得を狙い巨額のまんじゅう投下
ジェッタ TDIを大々的に宣伝し、「グリーンカー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、バカ売れ
翌年には、アウディA3 TDIが(「新型プリウスだろうね」という大方の下馬評を覆し)受賞
→13年、大気汚染に悩む欧州でディーゼル車の、排ガスの検査時と実走行時との乖離を問題視する声が
→カルフォルニア州環境当局(CARB)に、アメリカでの調査を依頼
前後して、環境NPOはクリーンディーゼルの素晴らしさをアピールしたくて調査
→調査機関(ICCT)が無作為にVWとBMWをテスト
VWだけ、基準値を大幅に上回る
→14年5月、結果を公表
→CARBとEPAがこの結果を問題視。
何度もVW技術者と話し合いをして、渋々14年12月に今回の該当車をリコール
「ソフトにパッチを充てることで問題を解決した」と報告したが、 CARBが調査を行っても変化なし
VW技術者を問い詰めても「やり方が悪い」「個体差だ」「エラーだ」等と言われ、
再三テストし直したが変化なし。ずっと、言い訳を繰り返す
→CARBとEPAはVWの2016年モデルの承認を保留(=新型売らせないぞ)
(Defeat Deviceを見つけたとの報道もアリ)
→15年8月、言い訳が尽きVW技術者が自白
→1週間前、公になり、アメリカのだけじゃないよと自白→株価暴落
→EUは前からDefeat Deviceの存在を知ってた?
(2年?4年?もっと前から?なのかはまだ未確定)
(9/27地点までの、内外のニュースをソースに、まとめました)
なぜ、CEOや関係役員らが辞任したり、次のCEOが決まったり、
怒涛の展開だったかお分かりですね。
ずっと前からバレそうで、ヤバかったんですよ。
(少なくとも4年前には。
『ボッシュが07年に指摘』との報道もあるから、もっと前からだろうね。)
今後の展開としては、
自白してる、旧世代の問題になっているエンジンだけなのか?
(グループ累計、世界で1100万台。
『約500万台』という報道は、その内のVWブランドの台数。
シュコダとか、グループの該当車種名は、まだ出ていない。)
ガソリン直噴は?
走ってるボロクソワーゲンはどうするの?
(ま、新車買いかえ促進でしょう。高額買取り保証して。現行エンジンにインチキがなければ)
そして、他のメーカーは?
(『BMWも11倍』という報道もあったが、これは、その4で書いた
燃費計測も排ガス計測も、テストのような数値は実走行では出ません
の数値であって、不正はやってないということだし、問題はないが)
クリーンディーゼルはクリーンなのか?
には、つながっていく、また別の話。
さらには、今の燃費、排ガス検査でいいのか?
(ここでは、ずっと書いているが)エコカーって何だ?
こんなのでお墨付きを与え、減税したり重税課したりしていいのか!
というのは、ぜひこの機会に考えてもらいたい。
つづく