業者オークションさえも騙したって事?何台もやってたって?
今回は、たまたま岡山の車屋さんが気付いて警察行ったから発覚した?
騙し合いとは聞いてましたけど、そんな無法地帯なんですか?
メーター巻き戻し以外の見落としも、ザラにありそうですよね。
しかも、ショバ代稼業していながら、あいつら責任取らないんですよね。
これまでの分は、仕入れた車屋が気付かず売ってしまってるのでしょうから、
瑕疵担保責任あらため契約不適合責任(2020年度から)を問われても困るよね。
オークションには9万キロ少ない距離で出て、その相場で落札してんだもの。
「気付かず」じゃなく、「あえてそのまま」で売ってたらアカンけど。
>走行メーターを9万キロ少なく改ざんした中古車をオークションで販売した疑いで、北九州市の男2人が逮捕されました。
詐欺などの疑いで逮捕されたのは、北九州市小倉北区中井の大嶌洋海容疑者(48)と小倉南区中曽根東の古賀幸一容疑者(47)です。
警察によりますと、大嶌容疑者らは2021年2月、メーターを改ざんして走行距離を9万キロ少なくした外国製の中古車を、業者向けオークションに出品し、落札した岡山県の男性から約126万円をだまし取った疑いが持たれています。
落札した男性が、車の書類とメーターの数値が合わないことに気づき、警察に届けました。
警察は2人の認否を明らかにしていませんが、大嶌容疑者らはこれ以前にも多くの中古車をオークションに出品していて、警察は余罪についても調べを進めています。(21/11/26 テレビ西日本)
>中古車のオークションに走行距離のメーターを9万キロ少なく改ざんした普通乗用車を出品し、岡山県の自動車販売会社に、実際の相場よりも80万円ほど高い120万円余りで販売したとして、不正競争防止法違反と詐欺の疑いが持たれています。
中古車を購入した会社が、車に保管されていた書類を調べたところ、書類に記載された走行距離と実際のメーターの数値が異なっていたことから不正が発覚し、警察が車の出品元をたどった結果、2人が関わった疑いがあることが分かったということです。~(NHK)
BMWで9万キロも違えば40万円くらいの相場って、普通は気付くでしょボロさでw
15/4/30公開日の記事
今日のネタは「ネットオークションで高級外車なんか買うからだ」と書こうと思って見たら、
普通に買った人から、買い取り直売した車屋D→Aさん→業者C→玉突きでさらに2代前の業者が!
という一大スペクタルに。
しかも、訴えた人も、別に車に不具合があった訳ではなく、
買取で低い査定額(水没車として)を言われた訳でもなく、
この車に全く関係ない男Eが、この高級外車をたどり、個人情報をたどり、告げ口した事が発端という、
よく分からない展開。
きっと、この高級外車の相場から、修復歴ありで、水没車で、
エンジンやサスなど交換してある車としても、お得な値段なのでしょう。
問題なく、普通に走るのでしょう。
告げ口男Eが登場しなければ、こんな玉突き訴訟は起きなかったのでしょう。
瑕疵担保責任?契約解除?返品?
「力なく振り返った」?
告げ口がなかったら、気に入って乗ってたのでしょ?
結局、和解(説明義務違反で、33万までの限度で賠償)なんですよ。
だって、損してないもの。この人も、車屋Dも、ユーザーAも、業者Cも。
(一番儲けてるのは、60万ほどで買って、3年遊んで、保険金もGET!し、売り切った業者だけど。
ディーラーも右から左で、40万丸儲け。)
きっと、同じくらいの値段で、この情報を全部知ってても買う人が居るのでしょうよ。
こんなので、瑕疵担保責任だといわれたら、玉突きで、一般ユーザーも責任を問われ、
ポンポン訴訟に巻き込まれますよ。
(「それを避けるためのクレームガード!」っておかしいから。
ま、買取業界の減額商法は、論外ですが。)
しかし、保険で900万出る、物件をたどれるくらい希少な高級スポーツカーって何だろ?
インターネットオークションで落札した中古の高級スポーツカー。
破格の値段で手に入れ、気に入って乗り回していたが、結婚に伴って手放すことにした。
転売して半年ほどたったある日、売却先の車屋から苦情の連絡が。
車には、乗っている間は気づかなかった「過去」が隠れていた。
Aさんは車好きの一家に育ち、家族で使っていた車もエンジンやマフラーなどを改造したスポーツカーだった。
30歳近くなり、初めて自分名義で車を買おうと思い立ち、ネットオークションをのぞいた。
目を引いたのが2人乗りの有名高級スポーツカー。左ハンドルの輸入車で、スポーツカーらしいエアロパーツも気に入った。
最低入札価格は333万円。人気車種であることを考えると破格の値段に思えた。
「事故歴がある」という出品情報の記載が気になったが、書かれていた内容は、誤って駐車場の縁石にぶつけ、バンパーを交換した程度だった。
車屋を営んでいる兄に相談したところ、「問題ないだろう」という。迷った末に期限ぎりぎりに入札。
ほかに入札者はなく、最低価格の333万円で落札することができた。Aさんは兄を連れ、落札した車を見に行った。
業者Cはエンジンを交換したこと、ブレーキも改造したこと、ボンネットを着脱するにはコツがあることなどを丁寧に説明し、事故の修理箇所も示した。
目立った修理痕はなく、Aさんと兄は問題ないと考えた。
「現状販売のため引き渡し後のクレームは受け付けていない」とする確認書に署名し、代金を支払った。
初めて自分で買った車は快調に走った。不具合といえば、効かないエアコンを修理したことくらい。
1年8カ月の間、満足して使っていたが、結婚で泣く泣く手放すことにした。
車はネットオークションに出品したが入札はなく、メールで関心を知らせてきた関西の車屋Dに250万円で売った。
車の冠水歴に気付いたのは、Dから車を購入した顧客だった。
顧客はDに対し「通常の注意では発見できない欠陥がある場合に売り主が賠償責任を負う」とした民法の規定に基づき、契約解除を通知した。
慌てたDは、同じ規定に基づいてAさんに約300万円の損害賠償を請求すると伝えてきた。
Aさんにとっては、まさに「寝耳に水」のクレームだったに違いない。
Aさんは業者Cにだまされたと思った。
玉突き事故のように、Aさんは業者Cを訴えた。
車が豪雨で20センチほど水につかり、コンピューターが壊れてエンジンがかからなくなったのは、業者Cが買い取るさらに2代前の持ち主の時のことだった。
動かなくなった車を20万円で下取りしたディーラーから業者が60万円ほどで買い取り、車体にゆがみやサビがないことを確認した後に車体の一部を残してエンジンやブレーキ、サスペンションなどをすべて交換。
サーキット走行などに3年ほど使用して「何の問題もない」と判断し、ネットオークションに出品していた。
業者は裁判で「販売した車は災害車ではない。冠水歴のある車からパーツ取りして新たに製作した車だ」と主張した。
地裁の判決は男性側の訴えを認めなかった。「災害車であることを隠して販売した」というのが詐欺であり、そもそも業者に災害車としての認識がなかったとすれば、その前提が成り立たないからだ。
ただし、水につかったことのある車をオークションサイトに出品する場合、冠水の事実や内容などを明記する必要がある。
判決は「今回のように冠水の影響のない部分をパーツ取りして制作した改造車でも、元の車が冠水した事実や内容は売買の判断に影響する」と指摘。
この点で業者側に説明義務違反があったと認め、33万円の限度で賠償を命じた。
双方が控訴したが、高裁で同内容の和解が成立した。
Aさんと兄、そして売却先の車屋Dが気付かなかった冠水歴に、なぜ顧客は気付くことができたのか。
その理由は裁判に証拠提出された、ある男Eの陳述書で明らかになった。
「『水没した車を買って、電柱に突き刺さって全損する大事故を起こしたが、完全に修理してオークションサイトで売った』と、以前親しくしていた業者から自慢話を聞かされたことがある」。
男Eはその後に業者と取引上のトラブルなどから仲たがいし、わざわざ水没した車の行方と所有者の顧客の連絡先を調べて「あなたの買った車に冠水歴がある」と伝えたのだった。
陳述書に書かれていた「大事故」について、業者側は証人尋問で「電柱にぶつかる事故を起こして900万円くらいの保険金が出た」と認めた。
水没だけでなく、そんな事故まで。
訴えた男性は証人尋問で「知っていたら、そんな危険な車にはそもそも乗らなかった」と力なく振り返った。 (4/29 日本経済新聞 法廷ものがたり)