聖母月8日目に紹介する聖母巡礼地のマリア様は、カリック教会により承認されたマリア様ご出現の最初、スペインはアラゴン州のサラゴサにあるピラール(柱)の聖母です。
【ピラール(柱)の聖母】 記念日10月12日
伝統的な古代スペインの伝統によると、西暦40年10月12日、初代キリスト教会の時代、イエス・キリストの12使徒のひとりである聖ヤコブは、まだ異教の地であったローマ帝国属州ヒスパニアのカエサラウグスタ(Caesaraugusta、現在のスペイン・サラゴサ)で、福音を説いていました。
ヤコブは改宗者が少なかったので落胆していました。ヤコブがエブロ(Ebro)川の岸で祈っていると、聖母マリアが天使を連れて柱の上に出現し、「この地は私の家となる、この像と円柱はお前の建てる祭壇と建物の名前とするように。」とおっしゃって、自分自身を模した小さな木像と碧玉の柱を与え、ヤコブに教会を建てるようお命じにならられました。
これは聖母の被昇天以前にマリア様が出現した唯一の例として知られています。
ピラールの聖母は後に「ヒスパニック世界の保護者」と名付けられました。
アビラの聖テレジアとして知られるカルメル会の大聖テレジア、大聖テレジアと共にカルメル会を改革した十字架の聖ヨハネ、イエズス会の創立者の一人であるイグナチオ・ロヨラなど、多くのスペイン王や他国の支配者と聖人たちが『ピラールの聖母』に自身を奉献したと言われています。
汚れなきマリア修道会(女子)と暁星学園で知られるマリア会(男子)を創立した福者ギヨーム・シャミナード神父様も、ピラール(柱)の聖母の聖像の足下で神様の召命を悟ったと伝えられています。
スペインまで気軽にいけるわけでもなく、ピラール(柱)の聖母、名前だけは有名ですが、実は私、ピラールの聖母とずっと出会うことができませんでした。
昨年、長崎巡礼の際、昨年11月に来日されたパパフランシスコも訪問された日本26聖人記念館で、やっと念願だったピラールの聖母とお会いすることができました!!