聖母マリアは、さまざまな称号があります。
「○○」と言ったら、そこに「聖母」「聖母マリア」「マリア」という言葉がなかったとしても、聖母を意味するというものです。
そして、その称号には、それぞれの御絵や御像があるものもあります。
「神の母、聖マリア」。
これは、キリスト教会が始まって以来、最初に聖母マリアに与えた称号です。
しかし、マリアを「神の母(テオトコス)」と呼ぶことに対して、神学的な論争も数多くありました。
それは、イエス・キリストを神と見るか、人と見るかによっても変わってきます。
マリアの母性を素直に認めることができなかった人たちも大勢いました。
431年、エフェソでの公会議において、教会は伝統的な神学に基づいて、マリアを「神の母」と宣言しました。
『イエスはマリアから生まれたから神であるのではない。
マリアが神の母であると言われるのは、永遠の神のおん子イエスが、マリアから生まれることによってマリアと同じ人間性をとられたからである。
マリアは神であるおん子に人間性を与えた母親なのだ。
だからマリアなくして神人イエス・キリストは存在しない。』
これが、マリア信心の最も基本的な理由です。
カトリック教会で伝統的に唱えられているアヴェマリアの祈り(天使祝詞、聖母マリアへの祈り)でも、マリア様は「神の母」と呼ばれています。
マリア様を聖母と呼ぶのも、マリア様が「神の母」であるためです。
ローマ・カトリック教会は1931年、エフェソ公会議1500周年に際し、教皇ピウス11世によって1月1日を「神の母」の祝日と制定しました。
アヴェマリアの祈り(2011年6月14日 日本カトリック司教協議会認可)
アヴェ・マリア、恵みに満ちた方、主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、ご胎内の御子(おんこ)イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、わたしたち罪びとのために、今も、死を迎えるときも、お祈り下さい。
アーメン。
「神の母」にいて、より詳しく知りたい方は、下記もご参照ください。
教皇ベネディクト十六世の122回目の一般謁見演説 神の母マリア
救い主イエス・キリストの母、聖マリア
教皇フランシスコ、2017年1月1日「お告げの祈り」での言葉
★「神の母」に捧げられた主な聖堂
平塚教会(神奈川県平塚市)
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