5月14日は伝染病患者の保護者とされる聖コロナの記念日です。
ローマ教皇フランシスコは、奇しくも本日、2020年5月14日(木)を「祈りと断食の日」とし、新型コロナウィルスのパンデミックの収束のために、諸宗教の信者と心を合わせて祈るように呼びかけられています。(5月14日「祈りと断食の日」:教皇「諸宗教と心を合わせて」)
ローマ教皇フラシスコは、昨年2019年11月にタイと日本を司牧訪問されました。
ローマ教皇フランシスコは、タイと日本に出発する直前に、ローマ市内にあるサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂を訪問し、2カ国訪問を「雪の聖母」と呼ばれるマリア様のご保護に委ねられました。(教皇、タイと日本への出発を前に、聖母に祈る)
帰国後にも、感謝の祈りのためサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂を訪問されています
というわけで、聖母月14日目にご紹介するマリア様は「雪の聖母(ローマ人の救い)」です。
西暦4世紀、イタリアのローマにジョヴァンニ夫妻という信仰深い貴族がいました。
夫妻は裕福でしたが彼らの間には子供がなかったことから自分たちの富の相続人に聖母を選びました。
352年8月5日の夜、夫妻の夢に聖母が現れ、雪で示す場所に教会を建てるよう勧めました。
当時のローマ教皇シベリウスも同じ日に同じ夢を見ました。
こうして雪の聖母教会が、古代キュベレ神の神殿があったエスクィリーノの丘の頂上、非常に暑い8月に雪に覆われていた場所に建てられました。
この聖堂は現在ではサンタ・マリア・マッジョレー大聖堂と呼ばれ、毎年8月5日に全世界で祝われています。
「雪の聖母」は、「サルス・ポプリ・ロマーニ」(ローマ人の救い)とも呼ばれています。
「サンタ・マリア・マッジョーレ」(聖母マリアの聖堂)という名称には二つの意味があるそうです。
一つは世界の聖堂の中でも特に重要な教会、まさに母なる教会であるということ。
二つ目はにカトリック信仰において聖母マリアへの崇敬を表す聖堂であるということです。
世界中には数え切れないほど聖母マリアにささげられた聖堂がありますが、その中で最大のものがサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂です。
ローマ教皇の発行する公式文書(教皇小書簡、小勅書などと呼ばれる)によって種々の特権を付与された教会堂はバシリカと呼ばれていますが、サンタ・マリア・マジョレーは、サン・ピエトロ大聖堂、サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂、サン・パウロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂と並び、ローマの四大バジリカの1つに数えられています。
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「雪の聖母」のご保護に委ねられた2019年ローマ教皇フランシスコ訪日記録
★11月18日
教皇から日本の皆さまへ、訪日前のご挨拶
★11月19日
教皇、タイと日本への出発を前に、聖母に祈る
★11月23日(土)
教皇、タイを後にし 間もなく日本へ
教皇フランシスコ、日本に到着
教皇、日本の司教との集い、ローマ教皇庁大使館で
ビデオで見る タイから日本へ 教皇フランシスコの訪日初日(2019.11.23)
★11月24日(日)
「核兵器のない世界を」無関心から平和の道具へ、教皇、長崎で訴え
教皇、日本二十六聖人殉教者記念碑を前に祈る
教皇、長崎でミサ「声を上げ、愛と平和のみ国を告げ知らせよう」
教皇「核兵器の使用と保有は倫理に反する」広島で平和のための集い
ビデオで見る 教皇フランシスコの訪日・2日目 長崎・広島での祈り(2019.11.24)
★11月25日(月)
教皇、東日本大震災被災者に祈り、復興に「多くの手と多くの心の一致を」
教皇、天皇陛下と皇居で会見
「神があなたに与えたカリスマを、他者のために」教皇、青年たちへ
「すべての命を守り、抱擁し、受け入れよう」教皇、東京ドームでミサ
教皇、安倍首相を訪問、各界要人と会見
ビデオで見る 教皇フランシスコの訪日・3日目 東京(2019.11.25)
★11月26日(火)
教皇、上智大学を訪問、離日を前に
教皇、日本訪問を終了、ローマへ
教皇、離日後、機内で記者会見
★11月27日(水)
日本の世界平和のための牽引的役割を励ます、教皇、一般謁見で
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