瑞原唯子のひとりごと

セッション

2018年6月28日
セッション。録画してあったのを見ました。鬼教官と折れなかった若者の話。アンドリューは屈折しているからこその負けず嫌いと根性ですね。すごいけどかなりやばい。ちょっとはコントロールしないと死ぬぞ…現にまわりが見えなくて交通事故に遭ってるし…。フレッチャーは完全にパワハラだと思うの。昔の軍隊のやり方ですね。演奏に対して厳しいのはいいんだけど、演奏とは無関係の容姿、両親、家庭環境、人種、性的嗜好なんかをあげつらって屈辱的な言葉で罵倒したり、殴ったり物をぶつけたりといった暴力をするのは違うと思うの。名演奏家を育てるためには仕方なかった的なことを言ってたけど、パワハラ教師の言い訳にしか聞こえなくて気持ち悪い。もしかしたらそういうやり方で名演奏家が育つこともあるかもしれないけど、そのために多くのひとを犠牲にしていいわけがない。才能のない人間がどうなろうと知ったこっちゃないという考えなんだろうね。それが許される時代じゃないのに。それにもしかしたら名演奏家になれる才能を持ったひとでも、パワハラに耐えきれずにつぶれてしまったということもあるかもしれない。才能があっても図太いとは限らないんだから。自殺したひとはどうだったのかな。退学になったアンドリューをフレッチャーがバンドに誘ったあたり、これでいい演奏をして和解する流れかぁ、モヤモヤするけど仕方ないのかなぁ、とか思ってたら…真性のクズじゃないかYO! びっくりしたわ。完全に騙されたわ。やり方は間違ってるけど根っからの悪人ではないんだろうな、と思ってたところへこれである。それでも折れなかったアンドリューは只者ではない。このあとどうなったんだろうね。どう考えてもフレッチャーがアンドリューを認めて和解なんて展開にはならないよね。何となく後味が悪い終わり方。

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