プラダを着た悪魔。アン・ハサウェイ主演の映画。ジャーナリスト志望の若い女性が一流ファッション誌のパワハラ編集長のもとで働く話。
思った以上に豪快なパワハラでびっくりした。仕事に厳しいのはまだわかる。オフィスでスタイリッシュな服装とピンヒールを強要するのも、一流ファッション誌編集部ということを考えたらまあわからないでもない。ただプライベートなことまでやらせるのはアウトだろう。たまにならまだしも毎日あたりまえのようにさせているみたいだし。そして要求はありえないくらいの無理難題だったり。自分が世界を統べる女王とでも思ってるんですかね。そのくらいやりたい放題。相手の迷惑をいっさい顧みない。あちこちで無理な要求を通そうとしてミランダの名前を出しているから、評判も悪くなってるんじゃ。本人だけでなく会社のほうも。そしてプライベートなことに経費が使われているなら会社としても問題なはず。いつからこんなふうになったんでしょうかね。何だかんだ政治力影響力があるからその地位にとどまっていられるんだろうけど、落ちるのも時間の問題かな。双子はこんな甘やかされ放題だとろくな大人にならない気がする。
アンドレアは意識高い系みたいな感じだけど言ってることは甘っちょろい。でも大学卒業して間もないのならこんなものかなとも思う。このままパワハラ上司のアシスタントにやりがいを見出すとかいうオチなのかな…とモヤモヤしながら見ていたけど、そうはならなくてよかった。やめるところはちょっとスカッとした。ただ、ミランダからのFAXには何とも言えない感情になった。アンドレアのことを高く評価はしていたのはわかっていたけど、あんな辞め方をしたのに援護するようなことを言ってくれたのは意外で。思ったより悪いひとではなかったのかな…思ったよりは…。
エミリーは最初見たときは意地悪な先輩かと思ったけど、何だかんだ言いつつ仕事についてはきちんと教えてくれるし、わりといいひとだった。面と向かってつっかかっても卑怯な嫌がらせはしないタイプ。彼女がくやしいという気持ちはわかるんだよな…最後イキイキとしていたのでほっとした。