大晦日の「晦」という字は「くらい」という意味を表す
もともとは太陰暦の30日というのは新月なのだから
月はなく星がかかるだけの空
おおつごもり という言葉も
月が籠るからきたわけで
だからこそ人々は
翌日から少しづつ満ちていく月に希望を託したのでしょう
そうして明けての新年
新しい日々が始まる朝に
お正月様を
凄烈な空気の中でお迎えします
お正月様、歳神様という神様は
スサノオノミコトとクシナダヒメの子とされている出典もあるけれど
古代信仰では体系化される以前の
八百万の神と考える方が自然だと思う
五穀豊穣を願い
無病息災を祈る
そういう自然発生的な人々の信仰がかたちづくられ
お正月様という特別な神様をお迎えするために
大煤払えなどをして清浄な場所に
松飾りで出迎えお供えが依代の役割だといいます
なかなか大掃除に手は回らなかったけれど
せめて気持ちの中だけでも清浄に
お正月様をお迎えしたいものです