celtis

日々思うことを

引き潮 満ち潮 月は満ち 月は陰り

2022-01-30 16:47:00 | 日記


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新月が近いためか 
潮の満ち干がゆったりと大きく動いている
気のせいか 満月よりも 新月の頃が 
満ち干の幅が大きいような気がしている

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今は
月の向こうに太陽がいて
ふたつの球体で一生懸命 
地球の海を引っ張り上げては離している
そんな月と太陽と地球の三つの関係
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一月の伊豆の海は
わけても澄んで輝いている
ヘブンリーブルー ターキッシュブルー ペールブルー
この海の色はなんという名前だろう
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そんなことを考えているうちに
また変化する太陽の青のスペクトラム
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やがて
日は陰り濃紺から一瞬のオレンジ、そして黒へ
そうして次の朝がくる

僕は本を片手に持ちながら
一行も進まずに
海を眺めている
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そんな一日もいいものです
あぁ珈琲が欲しいなぁ

石垣の歴史 穴太衆積み

2022-01-25 16:49:00 | 日記

「但馬竹田城」という本を読んでいたら
「いわゆる穴太衆積み」という項があり
その中に現代唯一継承しているという方の積み方心得
1 まず堅固な石垣にせよ
2 石を無理に据え付けるな
3 根石(基礎医師)は天をみせよ
4 勾配は真の勾配より、やや寝かせよ
5 石の合端(合わせ口)は二番より奥でつけよ
6 石面の最前端を通り面にせよ
7 間石はなるべく二個を使用せよ
8 石尻の艫介石は水平にせよ
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一番大事なのは
石の声を聞け
という口伝が引き継がれて来たのが
それを図式化したのがこの8条なのでしょう

ここのところ
丹波篠山の篠山城や出雲の松江城の石垣を見て
堅箇でありながら美しさを備えていて
石垣の作りに興味をもったのですが

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そもそも石垣は
飛鳥時代から作られていたようだけれど
鎌倉、室町と武士の台頭により
重要度は増していき
城づくりとして石垣を重視したのは
織田信長の安土城がはじめてだとか

信長が比叡山焼き討ちを行った際
あまりにも堅牢な石垣に破壊をあきらめて
逆にその重要性に目を付けたといわれている
それまでは山城中心の拠点が平城になっていくにつれ
ますます石垣づくりも技術革新があったけれど
やがて徳川政権になってからは
石垣の修繕すらも不要あるいは認められなかった

それまでは穴太衆以外にも
独自の石垣造りの集団はあったようだけれど
穴太衆だけが残ったのは
比叡山の急峻な斜面にも適う技術が必然として伝えられてきたとか

石垣の中には美しい造形を求めて
切り出した石を積んでいく技法もあるけれど
新幹線の橋梁を作る時に
コンクリートを含めて
多様な石積みの強度テストを行った結果

思い込み

2022-01-20 12:08:00 | 日記
この年になっても
いろいろな勘違いに気が付いて
人知れず赤面することがあります

あまりに恥ずかしい思い違い、勘違いを
あからさまにするような露悪趣味はないけれど

たとえば「東京の花売娘」という歌
父が昭和の歌しか聞かない人だったので
東海林太郎とか藤山一郎とか
その中でも不思議と覚えているのがこの歌で
岡晴夫さんが
「花をめしませ めしませ花を」
と歌っていたのですが
(岡晴夫さんの歌は
 あぁ憧れのハワイ航路~
 など耳に残る歌が多かった)

このめしませ(召しませ)という言葉を
お洋服をお召しになると同じ意味で
身体に花を纏って街を歩いては?と
思い込んで
おしゃれな歌だなと子ども心に思っていたのです

それが
買うの尊敬語であるということに気がついたのは
ほんの数年前


なぜ、こんなことに気づいたかというと
浅田次郎の短編集に
「お腹召しませ」というタイトルがあって

腹を召す これは切腹か
召すにはいろいろな意味があるなぁと
つらつらと考えていて
はたと気が付いたのです

ほんのつまらない気づきだけれど
小さい頃に思ったことが案外根深く残っていて
ほかにももっと大変な思い込みをしているかも

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地球の自転と公転

2022-01-12 17:13:00 | 日記
地球は1日に1回自転しているので
赤道の長さが約40,000Km÷24Hで
赤道上では時速1700キロ、
秒速だと÷60÷60で秒速460メートルで
回っているわけで
東京の北緯は約35°として計算すると
ぼくはいつも秒速380メートルで移動していて
ぼくは20秒くらいで
君がいる場所に辿り着いてしまうのです
こうして一行を書くうちにね

もちろん
君も同じだけ移動しているから
永遠に追いつけないけれど


そんなことを知ってか知らずか
茨木のり子さんは
こう歌っている

「水の惑星」
宇宙の漆黒の闇のなかを
ひっそりまわる水の星
まわりには仲間もなく親戚もなく
まるで孤独な星なんだ
生まれてこのかた
なにに一番驚いたかと言えば
水一滴もこぼさずに廻る地球を
外からパチリと写した一枚の写真
こういうところに棲んでいましたか
それを見なかった昔のひとは
線引きできるほどの意識の差が出る筈なのに
みんなわりあいぼんやりしている


地球が大きな水を湛えて
すごい速度で回っていることを
みんな意識もしないで
「わりあいぼんやりしている」

夢のつづき

2022-01-02 18:25:00 | 日記
正月二日の夜に見る夢を初夢と言ふ

一日の夜の夢が初夢という説もあるけれど
年越しをして寝正月を決め込む元日は
まだ先の年を内包しながら決別する日なので
あらためて活動する二日の夜に見る夢が
一年を占うのだ、
と言われれば
成る程、と思ってしまいます

たしかに元日は
前の日までに揃えたお節の蓋を開け
せいぜいがお餅を焼いてお雑煮をいただくくらいだから
この日に見る夢は前の年の残滓のようなものかもしれません

ということで
二日の夜に宝船の図画を枕の下に敷き
準備万端整えて

その夜明け前に見た夢
♪夜明け前に見る夢 本当になるという♪
とユーミンも歌っているけれど

目が覚めて5分もすると忘れてしまいました
なにか追いかけているような
夢を見る夢のような感覚もあるのだけれど
明るい方向を暗示しているようだったので
まあいいかと思っていたのです

見た夢を人に話すのはよくないとも言われているので
そのままにしていたのですが

翌3日の夜の夢にその続きが出てきたのです
意識下になにか残っていたのでしょうね
そうなると本人にとって都合の良い夢になるのかもしれないけれど
起承転結があって
それなりに過去から未来までの辻褄があって
教訓めいた展開もあり、夢ならではの荒唐無稽さもあり
一代記が書けそうな面白いストーリー

こんな夢の見方は初めてだったので
枕絵のご利益かもしれません

そのストーリーは内緒!
https://youtu.be/quLET2KJpLw