
四月は残酷な月 とエリオットは
「荒れ地」の冒頭にいう
Aprill is the cruellest month,breading
Lilacs out of the dead land,mixing
Memories and desire,sitrring
Dull roots with spring rain
これを西脇順三郎は
四月は残酷極まる月だ
リラの花を死んだ土から生み出し
追憶に欲情をかきまぜたり
春の雨で鈍重な草根をふるい起こすのだ。
荒れ地というと
エミリー・ブロンテの「嵐が丘」を思い起こす
映画の「嵐が丘」で映し出される
ヒースやムーアの風景
そこに暮らす人々の心情を
同時に
エミリィ・ディキンソンの詩も思い起こす
わたしは荒野をみたことがない
わたしは海をみたことがない
それでも私は知っている
ヒースの姿を
海のうねりを
わたしは神と話したことがない
わたしは天国に行ったことがない
それでもわたしはまちがいなくたどりつける
天国へのチケットをもっているから
思いつくままに連想をつなげていって
四月 に戻ると
Simon & Garfunkel はApril Come She Will
と歌う
https://youtu.be/ITXBjDTXS90
この歌はJane Taylor(きらきら星やマザーグースの詩で有名だそうです)
In April the cuckoo comes, In May she’ll stay, In June she changes her tune, In July she prepares to fly, Come August, go she must,”‘
‘”And if the cuckoo stays till September, It’s as much as the oldest man can remember.”
をベースにしている別離の歌
四月は物憂いのです