移住30年目、初参加の新年会
【1月25日 (土) 】
今日は町内会の新年会
この地に移住してちょうど30年目になるが、新年会に参加するのは始めてだった。
その30年前、移住を機に両親との二世帯同居生活が始まったが、私も妻もまだ30代。
娘も中学校に入学する年だったから、妻は子育てに忙しく、私も泊まりのシフト勤務で
札幌への通勤だった。また、その頃から趣味の登山に明け暮れて家に居ること自体少な
い時期でもあった。とても町内会の行事に参加する余裕も無く、正直そうしたお付合い
は親世代に任せておけばいいと思っていたかも知れない。
当時、父親は70歳、母は64歳だった事を思うと自分自身が既にその歳になっている
事がある意味不思議だった。
父は移住10年目の80歳で他界し、母も昨年90歳で父の元へ旅立った。
町内会の各行事を始め、老人会やパークゴルフクラブにも入っていたし、母は、カラオ
ケクラブにも入っていたからいつも歌を唄う声が下の部屋から聞こえていた。
定年退職して5年目、私は今年68歳となる。
退職してすぐに登録入会したシルバー人材センター。地元の高齢者と知合う機会が増え
知らなかったご近所の名前や各地区の町名も徐々に分かるようになった。そして今では
全町の住所と場所が頭に入り、シルバー業の依頼主である町民の名前と住む場所もすぐ
に分かる程街の様子が身近になっている。大都会札幌に行くのも年に数回となれば、地
元の事がメインとなり、住む町の出来事にも興味を持つものなんだと今に思う。
★ どこも高齢化が進む役員事情・・・
毎年開催している町内会の「総会」にも退職してからは出席するようになった。
それはある意味自然であり、抵抗なく出席するようになったかも知れない。総会には当
然ながら顔見知りのご近所さんも居るが、若い奥様や町内に移住されて来た見知らぬ顔
ぶれも居たりする。決まりごとの式次第に乗っ取り総会は進んでいくが、会長を始めと
する役員の多くは後期高齢者である。この地に住んで50年60年という主ばかりだが
地元や町内の活性化や環境美化、安全対策等々暮らしやすい街づくりにこれまでずっと
貢献してくれた方々である。
移住した30年前に一度だけ総会に出席した事があった。
まだ38歳の若僧だったが、あの時に感じた異様感とよそ者扱いは今でも忘れない。
手を挙げて意見でも言ったなら「何も知らないよそ者は黙っておれ」みたいな風潮が漂
い、白い眼の視線がとても印象を悪くしていた。
それが今ではその高齢者になり、私をよそ者の目で見る人はいない・・。
町内の住民の多くは高齢者であり、相方を失って他町へ移り空き家状態の住宅も増えて
来た。高齢者の一人住まいも多く、この時期の除雪依頼もこの町内は多い。
私自身まだ元気なら、あと10年位は何かのお役に立てるかも知れない。
山登りで人生を終えるのも悪くはないが、この地に骨を埋めるなら、少しくらい地域に
恩返ししなくは罰が当たるような気がする。
そんな思いが巡る一日になりそうだ・・・。
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