Chiakiの徒然日記

飛び出すな、車は急には止まれない

土曜日に家の近く(と言ってもお隣の校区だが)で交通事故があった。
小学校低学年の男の子が乗った自転車と、軽自動車の衝突事故。
軽自動車の運転手が、自動車運転過失致傷罪で逮捕されていないことから、
おそらく自転車の子どもの飛び出しだろうと推測される。
ほんと、車は急には止まれない、ということを肝に銘じておかないとね。

広島にいたころに勤めていたデイサービスで、一歩間違えば大事故という経験をした。
住宅街の中の道路。
私が乗る送迎バスの運転手・Mさん(男性・当時50代くらい?)は、ちょっと気難しいタイプの人で、
初めての送迎で緊張していた私は、Mさんへの気遣いもあって結構気疲れしていた。
そんな時に、T字路に差し掛かり車は右折のウインカーを出した。
ふ~ん、ここで右折か~と思いながら、助手席から周りをキョロキョロしていた私の目にとんでもないものが飛び込んできた。
左から直進の車が来たのだ。このこと事態は別に問題ではない。至って普通のこと。
問題はその後。
Mさんは、なぜか右折するために最小限の減速をしただけで、止まりもせず、もちろん左右の確認もせず、いきなり曲がった。

うそ~~~~っ!?

ビックリした。
こんなに見通しの悪い交差点で一時停止なしかよっ。
懸命に「ああっ!」と声を出しそうになるのをこらえた。
声を出せば、Mさんが急停車してぶつかるのが予測できたから。
ぶつかりかけた車が急ブレーキをかけてくれたおかげで、事なきを得たが、Mさんは全く気付いていない。
後ろから車が派手にクラクションを鳴らしながら追いかけてきているのにも
「うるさいなぁ…」
という認識しか持っていないのには呆れた。

その後すぐに乗せていたお年寄りの家について、お年寄りを家の中まで誘導して車に戻った。
そうしたら、件の運転手さん(女性)とMさんが言い争っていた。
どうやら女性は追いかけて来たらしい。
「あなたは気づいていましたよね?」
と女性に尋ねられた。詰問というよりは確認だった。
「はい、声をあげたら余計に危ないと思ったので何も言わなかったけど…」
私はそう答えた。女性はうん、うんとうなずいてまたMさんに向き直った。
「お年寄り乗せているのに、そんな運転でいいと思ってるんですか!?」
女性が徐々にヒートアップ。
Mさん、謝れ!念を送るがMさんはヘラヘラ笑うばかり。
あちゃー。
結局女性は、我々の所属を聞いて去って行った。

そして数日後。
パート扱いの私は3日間あいたのだが、その次の勤務日。
Mさんがいない。
また送迎に入った私は、別の運転手Oさんと組むことになった。
Oさんは、私の勤務日でないときに起こったことを教えてくれた。
件の女性が病院に怒鳴りこんで来たらしい。
そりゃそうだろうな…、Mさんのあの態度ったらひどかったもん。
それで私に改めて事情聴取が行われることになった。二人きりの車の中で。
詳しい場所などは全く分かっていなかったので、誰を降ろして誰を送っていく途中のT字路で…と説明したらOさんはどこなのか分かってくれた。
そして最後に付け加えた。
「あれは100%Mさんが悪いです。事故にならなかっただけ相手に感謝しないと。」

Oさんはうんうん、とうなずきながら聞いてくれた。
Mさんにかなり不利な証言をしてしまったことに、あとで気付いたが、仕方がない。本当のことだもん。

その後、Mさんは職場に復帰。
どういうわけか、私には異様に優しく接してくれた。
そのことを母に話すと、
「クビにならずに済んで感謝してたんじゃない?」と。
事故を起こしかけて、Mさんの落ち度を証言したことがクビにならなかった決定打?
にわかには信じがたいが、そういうことにしておこう。

あれから10年以上。
Mさんも含め、当時のドライバーたちはみんな定年退職していると思うが、事故を起こしていないことを祈りたい。
ほんと、あの時の怖さは今でも忘れられない。
自分への戒めも含めて、忘れてはならないのかもしれない。

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