Chiakiの徒然日記

そういえば…

私が初めて東京へ行ったのは、1998年のこと。
母親と2人で出かけて行った。

その1ヶ月くらい前だったかな?
宿泊予定だったホテルで、大事件が起きた。

その事件が起きた日、平日だったけど父は休みだった。
父のことだから有給休暇ではなく、休日出勤の振替休日だったと思う。
テレビでは長野オリンピックのスピードスケートが流れていた。
5000メートルとかの長距離だったため、日本の選手は出ていなくて、外国の選手を眺めていた。
そんなとき、電話が鳴った。
父はトイレか何かで席をはずしていたため私が出た。
父の会社からだった。
「お父さんいらっしゃいます?」
と訊ねられた。
「はい、いるにはいるんですけど、今手が離せなくて…」
と答えたところ、大体のところは察してもらえた。
「では伝言をお願いしたいのですが…。号外を出すことになったので、至急出勤してくださいとお伝えください。」
そう言って電話は切れた。

号外?はて?

そこへトイレから父が戻ってきた。
「なんか、会社から号外出すから、出てこいって電話があったよ。」
と言うと、父も
「号外?」
と首を傾げていた。

そのとき、スピードスケートを映し出しているテレビに、ニュース速報が出た。
当時、世間を騒がせていた代議士の自殺。
ピンと来た。
「これじゃない?」
父もそのニュース速報を確認するなり、髪だけセットして、家を飛び出して行った。
「車で行くけん、お母さんに言っとって!」
車は1台しかなかったので、こればかりは仕方がない。
父が出て行ってすぐ母が帰宅したが、さすがにこの事件には驚いていた。

オリンピック関係で号外を出すことは父はとても嫌がっていたのだが、さすがにこの事件に関しては文句も何も言わなかった。
報道に携わる者として、精いっぱいのことをやっていたと思う。

あとで、この代議士が自殺したホテルが私たちが泊る予定のホテルだと知り、愕然とした。
結局泊ったけどね(笑)

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