此処は、私が今なお、行けない場所だ。
小学6年の頃に、
忘れたくても忘れられないことがあってからだ。
母と二人で、行った時のこと。
通天閣の近くには、
有名な串カツ屋さんがある。
母は、串カツが食べたかったらしく、
串カツが苦手だった私に、お金を渡し、
「ゲームセンターで遊んでおいで。」
と伝えて、
私は、ゲームセンター、
母は、串カツ屋さんへ。
これは余談だが、
日頃、
我が家では、TVゲームが、
一切の禁止だったから、
させてもらえないゲームが出来る嬉しさと、
思いっきり遊べる!という楽しさで、
当時の私は、頭いっぱいだ。
此処までは、何にも問題はなかった。
私は、ゲームセンターで、
車のレースの遊びをするために、
腰掛けた。
その数分後のことを、考えることもせずに、、、。
ゲームを始めて暫く経った頃、
知らない二人のオジサンが来て、
私を挟む様に、
私の椅子に座ってきた。
通常、一人で座って、ハンドルを動かすゲーム用の車のシートに似た座席。
そこに、
私と両側に、知らないオジサンが腰掛けてきたから、
狭いどころではない。
と同時に、
怖さも出てきて、固まってしまった。
周りからは、
私の姿すら、完全に隠れてしまってる。
頭の中では、「誰か助けて!!」と。
段々、
その見知らぬオジサン達は、
私の手とか足に触れてきて、
もうパニック寸前。
声を出したくても、
この恐怖感が強く、一言も出ない。
これが1分なのか、3分なのか、
はっきり分からないが、
その位の時間だったと思う。
その時、他の男性が、
私達の異変に気付いたらしく、
近寄ってきて、私に声を掛けてきた。
「お嬢ちゃん、こんな所で何やってるの?」
私は、その男性に、
必死な目で訴えかけてたのだろう。
「このオジサン達は、知ってる人?」
との質問に、首を思いっきり横に振った。
その瞬間、
二人のオジサンは、離れて行った。
危機一髪で、助かったのだ。
助けてくれた男性が、
「此処は、危ないから、交番に行こう!!」と、
交番まで、連れて行ってくれた。
交番では、お巡りさんに、
「怪我してないか?」
と聞かれて、
「どこも怪我してない。
手と、両足の膝を、触られたけど。」
と答えた。
助けてくれた男性は、
私の、この返答を聞いて、
安心した表情をされながら、
帰って行かれた。
お礼を言いたかったのだが、
サッと帰られた。
母は、
何も知らずに、串カツを食べて、
私と合流した。
交番で、お巡りさんに、
私の事情を聞いたらしい。
母は、大阪の出身ではないから、
治安とか、何も分からずに、私を此処へ連れて来た。
ただ、串カツ屋さんで、串カツを食べたい!!っていうだけで訪れたのだ。
知らなかったのだから、
この事を母に対して、責める気はない。
ただ、
これ以降、私は、この通天閣付近に、
近寄れなくなってしまってる。
高校の頃に、
友達が行きたい!と言ったから、
チャレンジしてみたけど、
私の中では、
そこに近付いてる!と思っただけで、
当時のことがフラッシュバックするのか、
息が苦しくなってしまった。
これからも、恐らく無理だろう。
追記
これは、随分と前の出来事で、
今現在は、
この串カツ屋さんも、通天閣付近も、
安全になっているらしいが。
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chibimarukochan1993
コロ健
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