ちいさな花が咲いてるよ

自閉症の息子との日々+モルモットたち

タツの近況報告とおでかけ

2019年06月30日 | 息子のこと
梅雨入りしたとたん、ものすごい湿気で不快指数100という感じです
既にエアコンはフル稼働なのですが、結構年数がたってるので突然壊れたりしないか、と少しビクビクしながらリモコンを押しています。

そろそろ我が家の家電たちの買い替え時期が迫ってきているような予感が・・・
前回の買い替えの時期が近い家電は、同じように傷んできて、次の買い替えも一緒になることって多いですよね。
洗濯機・オーブンレンジ・エアコン・掃除機・・・このあたりが怪しいなあ~
この夏は給湯器を変えたいので、家電たちよ、頑張っておくれ・・・

ここのところモルのことばかりで、タツのことを書かなかったので一応近況報告をしておきます。
作業所には毎日なんとかかんとか通ってます!送迎車には9割の確率で乗れているかな・・
10時30分がお迎えの時間なのですが、タツの状況もあるので15分は待ってもらえることになっています。
運転手さんは、なんとか乗せてあげたいと思ってくださっているので、時間が過ぎても少し待っててくださることもあったりして、それでなんとかセーフ・・ということも多々あります。
あいかわらず調子が悪いときは頭の中がうるさくなるようで、耳をふさいだり頭を抱えたりしてジ~ッと動かなくなることも多くて時間は読めません。
作業所でも動いては止まり、動いては止まり、という感じで活動しているようです。
ブツブツと独り言を言いながらでも色々な活動ができる人もいますが、タツは「ながら」が無理なようで、お医者さんも「タツくんは一点集中型やね」と苦笑いです
もう立派な成人なので、目に見えるようなおおきな成長はありませんが、反対に大きな困った変化もなく、本人も周囲も小さなストレスと共に毎日生活している・・という感じです

毎日これといった変化のない生活を送っているタツですが、きのう5,6年ぶりに電車に乗っておでかけしてきました
タツが高校生だった暗黒期には電車で出かけるなんて絶対に無理だったので、久しぶりすぎて私が少し緊張しました。
本人は電車でおでかけと聞いてとっても嬉しかったようでニコニコで外出準備を済ませていました。

行き先は京都の伏見にある「長建寺」というお寺です。
1699年(元禄12)に建てられた真言宗醍醐派のお寺で、ご本尊は弁財天。
本堂の隣に賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)というなで仏があります。
観光客が押し寄せるような大きなお寺ではないので、タツにはちょうどいい場所です。

いざ、京阪電車へ!
切符を改札に通して、出てきた切符を確認して取ることも忘れていませんでした
休みの日の京阪電車は京都観光に行く人で満員なのですが、タツは窓の外の流れる景色が楽しいようで満員電車もなんのその・・・
タツパパが「よう顔疲れへんな・・」というほど、ずっと窓の外を見て頬ゆるみっぱなしでした

長建寺到着!



お寺の境内は気温が数度低く感じます。
タツはスタスタと1人で奥のほうへ・・・
この後、きちんとお参りし、なで仏もなでて帰りにタツにおみくじを引いてもらいました。
その結果は・・・なんとっ「凶」
えええ~っ久しぶりにニッコニコでやってきたのに「凶」って・・・
文面は「この世のあらゆることは修行。がんばって修行を積みなさい・・」というような感じだったと思います
確かにこの生活は修行以外のなにものでもないので当たっているけれど、改めて神様にお教えいただくとは・・・
「みんなで力をあわせて頑張ります」と思いながら、おみくじはくくりつけてきました。


帰りはタツが頑張ってもらってきたお給料でお昼ご飯を食べました。
タツが喜ぶことは「食べること」ですから、お給料の使い道はこれが一番です!

タツはここのところ、うどんといえばカレーうどんです。
もちろん、この日も熱々のカレーうどん。
壁に「冷やしカレーうどんはじめました」と書いてあることに後から気づき、「教えてあげればよかった・・」と少し後悔しましたが、本人は最後の一滴まで飲み干して満足気でした

帰ってからも「電車乗ったなあ」「おうどん食べた」と嬉しそうに話していました。
これから暑くなりますが、また電車に乗っておでかけしたいと思います




父の個展

2018年09月20日 | 息子のこと
17年前に亡くなった父の個展が大阪市内で開催されています

今回の個展は姪っ子が企画をしてくれて実現しました!
おしゃれなアートギャラリーです
油絵のオイルの匂いやキャンバスに向かう父の姿を久しぶりに思い出しています。








亡くなる直前まで、スケッチブックに絵を描いていたほど描くことが好きだった父ですから、今回の個展の開催を天国で喜んでくれていることと思います。
仕事で忙しい中、準備を頑張ってくれた姪っ子に感謝です!
小さいころから父が絵を描いていることはあたりまえだったのですが、今となればデッサンの仕方など色々教えてもらっておけばよかった・・と少し悔やまれます
毎日目の前のことに精一杯で昔を懐かしむことはめったにありませんが、優しかった父を思い出す良い時間になっています



満足するタツ

2018年09月08日 | 息子のこと
前回のブログに書いた「齧られたら困る場所にかけるスプレー」ですが、かなりの効果を発揮しております!
気になる場所のペットシーツ齧りは、ほとんどしなくなりました。
そのかわり、苦い香りもするようで、その場所でのんびりすることもなくなってしまったようです・・仕方ないですね・・

数日前、タツがめずらしく行きたい場所のマグネットをスケジュールボードに貼ったので、大きなショッピングモールに行ってきました。
タツの目的は大好きなTSUTAYAだったようで、一目散に店内のレンタルDVDコーナーへ!
キッズ・アニメのコーナーの端っこから、気になるDVDのパッケージを手に取るとジッと凝視したり、そのままの場所でじ~っと固まったり・・・
コーナーを全部まわろうとしていることは分かっているので、長期戦を覚悟して私とタツパパはレンタルマンガを立ち読みしたり、書籍を眺めたりしていました
1時間たち、2時間たち・・・タツの邪魔にならないようにコソッと様子を見に行ってみるのですが、タツは最初の場所からほとんど動いていません

こういう時に「タツ行こうか」と声をかけても、かえってタツのルーティンの邪魔をして長引かせるだけだと経験から学んでいるので、他のお客さんの邪魔をしていない限り極力声はかけないようにしています。
その間、タツとおなじような女の子を連れたご家族がキッズコーナーに。
大きな声や動きをするたびに落ち着かせようとされている姿を見ていると「お仲間がいる」と勝手にホッとしたりしていました
みなさん頑張っておられる・・・
そんなこんなで、結局TSUTAYAを出れたのは・・・「5時間後」でした
タツ!あんたのその集中力を別の場所で発揮してくれ!と心底思ったのでした
ああ~疲れた・・・


タツの病院で思ったこと

2018年05月13日 | 息子のこと
今日は大雨で警報もでています
なので、どこにも行かず家でダラダラと過ごしております。

先週、タツの病院に行ってきました。
2歳半ごろから通院しているので、もう18年・・・最初の先生は2歳半~小6まで、次の先生は中1~現在までの一番つらく厳しい時期を診てくださいました。どちらも女医さんでとても話しやすく心強いかぎりでした。
その女医さんが移動されるということで、今回から新たな先生になりました。はじめての男の先生です。
いろんな悩みを相談しないといけないので、厳しくて話しにくい先生だったらどうしよう・・と少し心配しながら行ったのですが・・・
とても優しい口調のおじさん(?)先生でした

タツの薬のこと、固まって動かなくなると何時間もかかるので外出がたいへんなこと、それに振り回されてこちらがとても疲れること、などなど短時間でしたが一応の状況をつたえることができました。
これから少しずつタツのことを分かってもらえるように、きちんと話していかないと!

それにしても、今回の診察は待ち時間が長かったです
直前に先生の受け持ちの患者さんが緊急入院されたらしくて、いつもなら30分くらいの待ち時間が今回は2時間でした。
去年までタツは児童思春期科にかかっていたのですが、20歳になり成人の精神科に診察がうつりました。
待合室はタツぐらいの人からおじいさんおばあさんまで色々な年齢の方が沢山いらっしゃるのですが、私がつい見てしまうのはタツと同じ自閉症と思われる方です。
お気に入りのチラシをずっと見ている人、メモ帳に数字をひたすら書いて何かを計算している人、突然大きな声でしゃべりだす人、どこかに走って行ってしまう人・・・
私がタツという子供をもっていなかったら、きっとこの人たちのことを全く理解せずに行動だけ見て怖がったり奇妙がったりしていたんだろうなあ、と思います。
自閉症の人は独特な動きをするので、誤解されることも多くて悲しいですよね・・
それでも、小さいうちは周囲もあたたかく見守ってくれますが、体がおおきくなってくると途端に周囲の目が厳しくなります
まわりに迷惑をかけていない限り周囲の目は気にしないようにしよう!と思ってはいるのですが、なかなか気持ちを強くたもつことはできません

待合室の高齢の親子を見ていて、「みんな一日一日頑張って生活してはるんやろうなあ・・私だけじゃないんやなあ」とあらためて思ったりしていました。
高齢のお母さんがゆっくり歩いてくるのを、ジッと待っている自閉症とおぼしき男性は優しそうで、なんだか心暖かくなったり・・・
2時間という待ち時間は長かったけれど、あまり苦になりませんでした

日常の生活の中では、たまに孤独を感じますが、病院に行くとおなじように頑張っている人に沢山会えるので「私だけじゃないぞ!」という気持ちになれます。
私とタツを見た人が同じようにほんの少し元気になっていたらいいな・・と思います



我が家のモル親子も元気をくれます!






夜桜を見に

2017年04月10日 | 息子のこと
タツが不登校になって、なかなか外出できなかった3年ほど前から、お花見は夜になりました
今年もお弁当を作って、桜がきれいな公園へ!







静かに綺麗な桜を見ることができました
タツは桜よりお弁当が楽しみだったようで、ペロっときれいに完食してくれました。
来年も穏やかな気持ちで桜が見れますように・・・