「あま~~~~い!!」
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いや、めちゃくちゃ甘い音なんですわ。 まさに癒しの音。 このアンプから音が流れ出してる間は脳ミソから日常のバグが綺麗に消え去ります。 日本版HPにもおんなじようなことが書いてあるから、狙ったサウンド・デザインだとすりゃ、Denis Cornellさん、あんたはエライ!
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このアンプのひとつの売りですが、EQ CUTのツマミがありまして、トーン・コントロール回路をON/OFFできます。 ONで黒パネっぽい音、OFFでツイードっぽい音、が出るらしいです。
たしかにOFFの音は、チャンプっぽい。
特にクリーンからクランチしかけくらいは、よく似てるといってよろしいんじゃないでしょか。 ONが黒パネっぽいか?は知らん。 黒パネじっくり弾いたことないからね。 アンプを弾くってのもおかしな表現ですが、このレベルだと立派な楽器ですからな。
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もひとつの売りは、ようやく海外メーカーさんも日本の住宅事情を理解したらしく、小型アンプに標準装備化されつつあるアッテネーター。 本機は、A10w/B1.5w/C0.3w/D0.05wの4段ロータリーとなっております。 じつはアッテネーター体験するの初めてなんでやすが、マスターヴォリュームより、アッテネーターのほうがよいワケがよく分かりましたわ。 こっちは、飽和ポイントを単に段階的に下げてるだけで、音、歪みの質がほぼ同じ。 当然、AからDに進むごとに音量は小さく、レンジ(とくに高音)は少し狭まりますが、Vol.絞るときにも同じことは起こります。
ブログの更新が滞る理由がこれ。 部屋弾きの音量のなかでもちぃっちゃいほうの音量でも十分な旨味が味わえるんですわ。 Romanyの宣伝文句は「クラプトンが家で御愛用」ばっかですが、決して誇大広告ではおまへん。 パソコンのキーボード叩いてる時間がもったいない。
ひと言いわせてもらえば、0.3wはいらん。 あんまり効果がない。 できりゃ、その代わりに0.01wは無理なのかな? 薄壁はさんだ隣の部屋で、受験勉強してる妹持ちの男子高ギタリストの家庭事情を考慮してあげて...いやいや、高校生ごときにこのアンプはもったいなさすぎる! これは税金払ってる立派な大人のアンプや。 じゃ、日々全く相手をしてくれない受験生娘をもつ中年...俺にゃ関係ねえな。
12インチ・スピーカーのレンジを満喫できる10wの音もよいが、少々コンプが効いて、よりチャンプっぽい1.5wが好きだな。 この音聴いてると、JTM1Cがあれだけ本格的な音を出すのもうなずける。 0.05wは部屋弾きでクランチ以上にゃ必須。
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さて、手持ちのギターでは、R9との相性が一番よい。 よくわからんが、チャンプのときの逆で、R9はいつまでも弾いていたいと感じ、 R4はちと扱いにくく感じる。
EQ CUTの選択ですが、CUT時のほうが好み。
音は中音域に寄り、若干コモリますが、ちょいとスカしたクリスピーな張りがなんとも病みつきになる心地良さ。
でも、たぶんEQ ONの音のほうが一般にはウケると思います。 12インチ・スピーカーらしいレンジが生まれ、とてもお上品。 手前ミソですが、Tom Holmes H453Limitedの旨味が一番味わえる。
1~3弦のレスポールらしからぬ繊細な「チリ」感。
4、5弦の「ポク~ン」感
好みが分かれると思いますが、6弦が「ボーン」て鳴ります(うちのR9だと)。80年代以降のRockには辛そう。 なんやトグル・スイッチ・プレートの”RHYTHM"の理由がよく分かる。 イカしたベースマンに早変わり。 まあ軽いエアー感と適度な張りがあるんで、ブーミーではない。 指の腹ではなく、爪の背中で弾けば、こりゃまあなんともゴキゲンにクリスピー!!
そして、これも好みが分かれると思いますが、Vol.上げると6L6管のわりに、ディストーションと言っていいくらい、結構、深く細かく歪みます。 ほんで、なにやらモダンな英国フレーバーが漂い始める気がするんですが...
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ジャンルさえ間違えなければ、中古で¥12万で得られる最高級の音だと思いまっせ。 モダンなジャズ、ブルース向きかな。 しかし、アンプ直でもフルドライブさせればストゥージーズや、アイアン・メイデンも逝けそうで恐い。
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