Chicago51

ギター、ジャズ、BABYMETAL...ぼちぼちと

WESMANIA

2013年08月09日 | Jazz CD

Complete Live in Paris 1965 / Wes Montgomery

画龍点睛を描く

Liveinparis1965_2

★★★★★

もーすっかり、ウェス中毒状態w

ウェス情報をネットで拾い集めてると、どーやら、

『Complete Live in Paris 1965』ってぇのが『Half Note』を上回るデキらしい...

アノ『ハーフ・ノート』以上かよ...

早速、取り寄せようとするも、日本国内から、短期間のうちに入手するのが

困難なCDらしい。

『Solitude』なる別盤は、中古であるみたいやが、竜の眼を埋めようと

してるのに、収録曲が少ないっちゅうのは、いただけない。

てことで、生まれて初めて

MP3でダウンロード

という、世間じゃ当たり前ながら、フィールドコイル型人間にとっては、

革新的なハイテクを駆使させていただきましたわ。

1曲目『Four on Six』最初のテーマ部での、ウェスの乗り損ねたモタツキは

ライブ盤ならではのご愛嬌(終わりのテーマ部では平常)。

メチャ重厚なコンボ・サウンドやな。

今、『ハーフ・ノート』ではハイライトの一曲だった『Impressions』ですが、

ピアノが凄ぇええええ

続く、4曲目も尋常じゃねぇぞ...

こりゃ、凄いライブ盤なのは、間違いない

このライブに関する情報をネットで拾い集めて、インプレを追記いたしやす。

しばし、没頭させてくだせいwww

...で、インプレじゃ。

『Four on Six』 ここでは、ほんの指ならし、ウォーミング・アップ程度か。

『Twisted Blues』 この曲の主役は、ベースのアーサー。

柔らかな「ズンズン」感が心地よい。 ソロも秀逸。

ウェスのギターも「ビチャビチャ」と小気味よくしゃべくりまくってますわ。

『Impressions』って、John Coltraneのモードにウェスが挑戦しているっていう

趣向だったんですな。

なるほど、言われてみれば、この落ち着きのない「次へ、次へ」という跳躍感は

そこらへんに起因するんスかね。

この曲の主役はハロルド。 この人、左手が尋常なくパワフル。 凄ぇー推進力。

リズム隊の前ノメリ感もよく、スリリングに疾走する曲。

このアルバムのハイライトに『To When』と『Jingles』を挙げます。

それぞれの個が、高みへ、高みへ、登り詰め、

さらに限界を突き破ろうとする高揚感。

それらが、シンクロした時に迸るエネルギー。

究極のバンド・アンサンブルがここにある。

3、4、5と、

「こないハイテンションで濃密な長尺の曲が続くと、さすがに疲れるわい」

といったところに、絶妙なタイミングで織り込まれたスローナンバー

『The Girl Next Door』

ウェスの大好きなところは、たった一音で人を引き込ませ、

1フレーズでなんとも幸せな気分にさせる、こーゆースローナンバーを

さらりと演ってのけるところだなぁ~。

単音、オクターブ、コード織り交ぜだ展開力も神業。

『Here's That Rainy Day』 ラテンのリズムに、後のイージーリスニング路線を

予感させるメロディアスな曲。

このアルバムの流れだと、違和感なくすんなりと受け入れられます。

すんなりと聴き流せるといったほうがええか。

ゆったりとした曲が3つ続きますが、

朴訥とした『The Girls~』、ラテンな『~Rainy Day』、

都会的でアレンジも凝っている、この『’Round About Midnight』

(アルバム『~Trio』のタイトルには、Aboutが無いけど)

と、三様で全くダレることが無い。 見事な構成。

そして、極めつけは、このアルバムの流れの中で、突如登場するジョニーのtenor sax。

パねぇ存在感。

「Baby~

ウェスの茶化しや、時折聴こえる合いの手も、

満ち足りた演奏内容を裏付けておりやす。

吸引力のあるギターも変わらず素晴らしい。

そして、3連スローナンバーでの、ハロルドのピアノもお見事。

そして、テンポアップし、壮大なクライマックスへ。

ここでの『Full House』は、アルバム『Full House』のソレより、ゆったりとして伸びやか。

ジョニーの演奏が、アルバム『Full House』より(ややこしなぁ)、

力が抜け、色っぽく聴こえるのは、聴き手の問題か?...パリの街がそうさせてるのか?

文字通りの、

会場割れんばかりの拍手喝采

普通、このままクロージングでもよろしいが、

アンコール(的な)『Blue and Boogie / West Coast Blues』

ラスト3曲のジョニーは凄いよ。

間違いなくこのアルバムのクオリティーを一段引っぱり上げてる。

場内興奮の坩堝。

Wes Montgomery(g)

Harold Mabern(p)

Arthur Harper(b)

Jimmy Lovelace(ds)

Johnny Griffin (ts)

素晴らしい演奏をありがとう。

今まで聴いたなかで、間違いなくナンバー1のライヴアルバム
それも、アタマ2つ3つ抜きん出てる。
これ以上があるなら、是非、教えてもらいたい。

おっと

バーニー様、すんません。

この記事が割り込むと、ちょいと座りが悪くなるんで、

改めて再アップさせていただきやす


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