第１１話 リリーの成長（２１） 女の子の印が・・・

　散歩大好き。家から出る時は、何故か今でもお母さんに抱っこされて出ています。外へ、出たら、しっかりと歩き始めます。

　「リリーは、しっかりしてきたけど、雰囲気は、何だか男の子だね・・・・・」

　　　「赤い服を着ているから、女の子かなと分かるけど、顔つきは男の子だね」とお父さん。「そんなことは、ないよね。リリーは女の子。可愛いよ」とお母さん。

　リリーは、歩く時は、ロンパパ、サラママも後ろを歩くのは大嫌い。いつも自分が、先頭を歩きます。道草を食って、ちょっと遅れたリリーは、ロンパパの前に行こうとダッシュです。

　　　　　　　

　おねぇちゃんの誕生祝いをするので、レンちゃんがお家にやって来ました。レンちゃんのことを大好きなリリーは、直ぐに近づいて行きます。レンちゃんは、いつもの通り、お澄ましで、少し距離を置きます。

　　　　　　

　「レンちゃん遊ぼうよ」とリリーが、ちょっかいを出してもレンちゃんは、いつものお澄まし顔で、相手してくれません。

　　　レンちゃんは、ますます、おぇちゃん大好きで、おねぇちゃん子になっています。おねぇちゃんから離れません。

　　バースデーケーキの蝋燭を消すのもおねぇちゃんと一緒にお祝いです。

　　　　　好き嫌いが多いレンちゃん。ケーキには興味示しています。

　季節は進み、１２月に入り、一機に寒くなりました。遅れていた紅葉も、見頃を迎えました。

　　　

　そして、リリーちゃんが、女の子になった日は、折しも、皆既月食でした。「奇跡の子、リリーちゃんは、何かにつけて、奇跡的なことが起こるね」「リリーちゃん、おめでとう」

　　　１２年ぶりの皆既月食が、この夜観察されました。空は、雲ひとつかからず、１２年ぶりにお月さまの天体ショーを見せてくれました。

　「奇跡の子、りりーだね」とお父さんは、リリーの奇跡的なことに驚いています。

　そして、その奇跡の子リリーは、お母さん大好き。今日も、お母さんに甘えています。

　

　「リリー－ちゃん大好きだよ。」「女の子になったのだから、やんちゃせずに、女の子らしくなって」

　果たして、お母さんの願いは届きますか。これからのリリーちゃんの成長ぶりをお楽しみに・・・・・